2014年 05月 15日
頭を使って
単に前足を使うことを思いつかないからか、たてつけの悪い窓は重いので、前足だけでは開けることができないからか、それはなぞです。
頭は、食べるのも好きです。
日曜日に散らし寿司を作ったとき、具に鯛も使いました。鯛の身を開いて、塩をふりかけてオーブンで焼き、身をほぐして使ったのですが、オーブンに入れる前に、頭は取ってしまいました。
それはもったいないと思われる方が多いことでしょう。幼い頃から、魚と言えば、めだかや金魚、水族館の魚くらいしか見たことのなかったわたしは、初めて勤めた海の近くの学校の懇親会で、魚介料理を食べたとき、大きな鯛のお刺身が食卓の上に運ばれてきたのですが、そのとき頭はそのままついていて、身だけが刺身になっていたのですが、食卓の上に置かれたとき、まだしっぽが動いていたのです。わたしは思わず、後ろに後ずさりしてしまいました。そうして、会の最後に、その鯛のお頭を使ったすまし汁がでてきたのですが、どうしてもそのすまし汁や頭には、手をつけることができませんでした。
それ以来でしょうか、魚の頭はどうしても食べる気になれず、外で食べるときも、「目の周りはおいしいと言うよ」という夫に食べるのを手伝ってもらいつつ、頭は手つかずです。まあ、いったいどうやって食べたらいいのかと、苦労しながらですが、シロが喜んで食べてくれたので、よしとしましょう。
Usa la testa
il nostro gattino per aprire una finestra.
Invece, io non me la sento di usare la testa
del pesce nella cucina, né mangiarla.
E il gattino la mangia molto volentieri.
今日のなおこさんの記事を読んで、かつての自分を思い出しました~(笑)。私も、瀬戸内に育っていながら、魚が苦手で、というのは学校給食で冷凍ものの魚を用いることが当時は多く、まずい魚ばかり食べていたせいで、すっかり魚嫌いになっていた私です。
しかし、結婚してからは、新鮮なお魚を漁師さんからもらうことが多く、夫が魚をさばくのも料理するのも上手で、そのうちに私も以前よりは魚が得意になってきました!鯛めしを炊く時は、頭があるのとないのではまるで味がちがいます。でも、頭はうろこがとりにくく、うろこがきれいにとれた頭とそうでないものは美味しさが全く違います。うろこの処理も手間がかかるので、大変です。うろこさへきれいにとれれば、熱いお湯をかけてから兜煮にすのもよし、そのまま塩焼きにするのもよしなんですよ。でも頭を半分に切るという作業が大変ですが・・・。私もこれは出来ません(笑)。
ちらし寿司に鯛の塩焼きが入っているだけでも手間暇かけて美味しそうに作られているなあ・・・よ思います(*^_^*)
シロちゃん、うちの猫と似てると思ったらシロちゃんの方が凄くかわいかった。うちのはブサイクで子猫の貰い手が無くて困っている知人から母が譲ってもらった猫なんです。声もにゃーと鳴けなくて「ぎゃ、ぎゃ」と鳴いていて先行きが不安だったものです。今では勿論我が家のアイドルですが。
しかし魚と猫って何でこんなに似合うんでしょうね。なおこさんのトラウマはシロちゃんの幸せとは世の中上手くできていますね。
イタリアの根性のない包丁では(いいのを買えばよいのでしょうが、あまり切れないナイフや包丁に慣れたわたしは、今さら日本風のよく切れる包丁を使うと、指が傷だらけになりそうで怖かったりもします。)頭を胴体から切り離すのも大変なので、頭を半分にするのも大変そうです。シロも、いったいどうやって食べればいいのかと苦労していましたが、おいしそうだったので、それでいいかな、と。
急に散らし寿司を作ることになって、具に使えそうな魚が、たまたま鯛しかなかったのですが、おいしくできて、うれしかったです♪
ふだん魚はイタリア風に、ローズマリーやニンニクの香りをつけ、パン粉をまぶしたりしてオーブンで焼くのですが、この日は、散らし寿司に入れるからと、塩だけふりかけて焼いたら、それはそれはおいしかったので、味見のついでに、ついつい箸が進んでしまいました……
本当に、わたしは扱いに困る頭を、シロが喜んで食べてくれて、わたしも助かるし、めでたしめでたしです♪