2014年 07月 09日
油断禁物アマゾン輸入税
というのは、イタリアから書籍を輸入する際にかかる税の税率は4パーセントなのに、amazon.co.jpの注文確定画面で、輸入税等前払金として表示される金額は、商品代+配送料・手数料の21パーセントだからです。
しかも、これはうっかりミスによる間違いではありません。3月末に「4パーセントであるべき」と、理由を述べて説明したのに、アマゾン日本側が、ようやく5月にした回答では、「アマゾンのサイトにおける注文時に、実際の関税とは異なる税率で注文が確定される可能性があることが分かり、原因や正しい税率についての確認作業は続行するけれども、反映が遅れる場合がある。」、「誤った税率で請求した場合も、発送から60日後に差額を返金する。」ということでした。
税率の間違いが発覚しても、差額は60日後に返金するのだから、間違いは放置する。意地悪く考えるとそう受け取れるし、実際にそうとしか言えません。というのも、今月初めに本を注文しようとたら、相変わらず輸入税が21パーセントではじき出されたからです。
実は、5月のアマゾン日本の回答には、次のような言葉もありました。
「万一、ご注文検討時に誤った価格にて表示される商品がある場合には、以下の内容を添えて当サイトまでご相談をいただければ幸いです。
・商品名
・表示される輸入税等前払金の見積額
・正しい税率
・税率を確認いただいたサイトのURL等」
それで、7月2日に、言われたとおりの情報を記して送り、返事は翌日に来たのですが、なんと返事には、
「しかしながら、確認いたしましたところ、申し訳ございませんが関税(輸入税等前払金)につきましては、ご注文の際に本来の税率を適用することができないことがわかりました。
お支払いいただいた輸入税等前払金の見積額が、実際にかかった額よりも高かった場合、差額はお客様へ返金いたします。」
とあります。
本来の税率が適用されず、注文時に必要以上の金額を取られることも問題ですが、イタリアで受け取る場合には、配送業者が内容物が「書籍」であることを通関手続きの際に書き忘れて、その記載漏れのために、税関に4パーセントではなく、22パーセント取られてしまう可能性がないとは言えません。実際、過去にそういうことが2度あって、その超過分を取り戻すために、わたしはかなり苦労しました。
7月3日に注文して、7日から9日に届く予定となっていた本は、無事7日に届きました。「1冊だけ先に配送しますが、配送料は変わりません」というメールを受け取って、アマゾン日本に払う金額は同じでも、イタリアの配送業者から、2度通関手続き手数料を取られたらどうしようと思いつつ、小包を待っていたら、結局頼んだ6冊は、二つの小包に分かれてはいましたが、月曜日だった7日の正午頃、同時にわたしの手元に届きました。
先に発送された1冊は、値段が安いので税の対象外として、さて、大きい小包の方の税率はどうなっているか。受け取った小包を家に持ち帰り、箱を見ると、けれども、こんなシールが貼ってあるだけで、適用された税率を記した文書はありません。これでは、60日後に、アマゾン日本から連絡があるまで、通関手続きに際して、正しい税率が適用されたかどうかも分かりません。
こういう不安を抱えたまま2か月過ごすのはたまらない、というわけで、昨日になって、DHLのサイトのフォームから、bolla doganaleが不足しているので早急に届けてほしいと、メールを送りました。すぐにメールで、「あなたが記載した番号はDHLの配達番号ではありません」という返事があったのですが、それで、言われたように、小包の箱から10~12桁の数字のみの番号を探して、書き移して送ると、そのあとは、返事がありません。
今朝、電話があって、「今、メールで文書を送ったから、届いたかどうか確認してほしい。」とのことで、DHL側は、わたしが通関手続きの文書が添付されたメールを受け取ったことを確認してから、電話を切りました。
そうして、文書を見ると、適用されている税率が、4パーセントだったのでほっとしました。あとは、アマゾンが60日後に、超過分を払い戻してくれるのを待つだけです。いえいえ、これも油断はできないので、60日後にきちんと覚えていて、もし返してくれなければ、こちらから文書と共に、返還を要求しなければいけません。
最初から正しい税率が適用されていれば、しなくていい心配をしなければいけませんでしたが、とりあえずは、払いすぎた分は戻ってくるようだし、ずっとほしかった本がようやく手に入って、ほっとしています。
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Purtroppo, dobbiamo essere molto attenti per non pagare più del dovuto quando acquistiamo i libri su Amazon.co.jp.
1. L'aliquota dell'imposta doganale sui libri è del 4%, ma al momento dell'ordine Amazon.co.jp ci fa pagare il 21% per il pagamento della tassa. L'azienda mi ha comunicato che mi restituirà la differenza 60 giorni dopo.
2. DHL può dimenticare di specificare che il pacco contiene solo i libri e la dogana, di conseguenza, può farci pagare il 22%. Questo mi è successo già due volte, anche se alla fine DHL mi ha rimborsato i soldi pagati in eccesso.
3. Quanto al pacco che ho ricevuto lunedì da Amazon.co.jp, sulla bolla doganale risulta che l'aliquota dell'imposta applicata era del 4%.
Spero che Amazon.co.jp mi restituisca circa 17 euro che ho dovuto pagare in più come mi aveva promesso.
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関連記事へのリンク
- 奪回! 超過関税、アマゾン・DHS (2013/11/23)
- 家計簿とアマゾン夢の改善? (2013/12/27)
- アマゾン書籍の関税に注意 (2014/5/30)
参照リンク
- JETRO- 日本貿易機構(ジェトロ)基本的なイタリアの輸出入制度
ただイタリアでとられたのが4%で良かった。改善可能なはずなのに、怠慢ですね。アマゾン本社にクレーム入れたほうが早いかしら?
こんな手間もご心配も必要ないのに、
いろんな面で、
最新の注意を払わなければならないご苦労があるのは、
大変ですよね。
問い合わせをしても、
そのような回答が来ると、
本当に自分で気をつけて見ていくしかないから、
知らないうちに損してしまっている人も多いかもしれませんね。
アマゾンでもそういう対応なんですね・・・。
なんとか無事にほしかった本が届いてよかったですね。
あとは払いすぎた分が、
無事に戻ってきますことを、私も祈っています。
イタリアで暮らしていると、こうした荷物のことでは、大変なことがたくさんありますね~(^-^)日本で暮らしていると、まず海外から取り寄せるものというものもないのであまり比較はできませんが、例えば自分が海外旅行先から別送品として荷物を送った時は手続きしておけばお酒なら三本まで税金がかからないとか、品物なら⭕円まで無税とかありますが、複雑でよくわからないというのが正直なところです(^-^;過去に面倒で、つい手続きを忘れてしまってお酒を送ったことがありましたが、その時は運よく税金は取られませんでした~♪それから後は、必ず別送品の手続き書類を提出しなければ税金を支払うようになっていてあの時は何故だったのか未だに疑問です~(笑)
やはり、手続きは必要ですし、また必要以上に税金を支払う必要はないと思うので自分がしっかりしていないといけないな…と思うのであります(笑)
ひょっとしたら、アマゾン本社では、従来どおり、通関手続きは、配送業者に委託(丸投げ)して、消費者が配送業者に、荷物受け取りの際に、通関税の手数料を払わなければいけないことになっているかもしれませんね。その支払いがないだけでもありがたいと思わなければいけないのかもしれませんが、DHLも呑気に信頼できないし、困ったものです。まあ、わたしが最初からこういうことを調べず、業者を信じて任せておけば、今回に関しては、何も心配することはなかったし、ないかもしれないのですが。
税率を商品に関わらず21パーセントとしてしまうことについては、今、次のサイトを見て、アマゾンは、注文時に受け取った以上の代金を追加徴収しない(できない)システムを取っているからかなと思いました。ただ米アマゾンのこのやり方も、関税を含んだ手数料・配送料を最初から請求しているからなのでしょうが、消費者側としては、後から税負担があるかもしれないという不安は残りそうです。
http://www.kaigaituhan.com/amazon/osusume2
さらに、本当にこの記事の言うとおりだとすると、amazon.comとほぼ同等の配送料を取っておきながら、どうしてアマゾン日本を使うと、別に輸入税も取られるのかという疑問もあるのですが、まあ、それは、輸出する国・輸入する国が違うからかもしれません。
払いすぎた分がもし戻らなくても、返還を要求できる文書が手元にあるので、まずはほっとしています。
アリスさん、そんなことがあったんですね! 別送品として送ると、旅行中の所持品の一部とみなされて無税なのが、その手続きがないと、輸入とみなされて税がかかるのでしょうか。でも、手続きなしで税金がかからなかったのは、ラッキーでしたね♪ 金額が低い場合には、税がかからないということもあるようです。
消費者のわたしたちが、しっかりしていないといけないなと、わたしもつくづくそう感じています。
税金の問題は、輸入・輸出となるとどうしても出てくるので、頭を悩めています。ユニクロの商品は、たとえ関税が高くても、日本の方が安いし、サイズも適しているのですが、イギリスからしかオンラインでは注文できないので、英国サイトから購入しました。EU圏内は関税がかからないのが、消費者としてもありがたいです。
恐らく独占とは言わずともそのくらいのレベルの業者にありがちなことだと思いました。多少のやりたい放題があるか、それともなおこさんがおっしゃっているように、配送業者への丸投げも考えられます・・・(それでもこのような件が起きたら普通ちゃんと確認しているでしょうが)。私は実際どことはいえませんが不可解な金額を徴収する配送業者を知っています。ウラをしっかり取ってそれなりの機関に報告するべきだとは思いますが、いろいろ困ったものです。
こちらの記事を拝見して、本の関税が4%だというのを初めて知りました。輸入品は全て二十数パーセントの税がかかるのだと思っていました。記事にしてくださってありがとうございます。
日本のアマゾンからイタリアに配送してもらった経験がないので、今後利用する際には、私も気をつけようと思います。
また、少し前に拝見したフィンランド航空の件、こちらも今まで個人的に利用した事がなかった航空会社ですが、記事に書かれていらっしゃるような事が起こっていたとは…
そして、色々働きかけてくださったおかげで、結果、紙の滞在許可証でも認められるようになったという記事を拝見しました。
本当にありがとうございました。私も、なおこさんのように、いつか誰かのお役に立つブログを書いていけたらなぁ、と思います。
また、お邪魔します♪
実は数年前に、日本の通信教育講座を受講したとき、商品ではなく、講座の受講料×20だか21%、200ユーロ近くをイタリア郵便局に、荷物を受け取った義弟が払ってしまい、あとからいくら抗議しても、たらい回しされ、回答が遅れるうちに返還期限が過ぎてしまい、返金を受けられなかったということがあります。同じ講座をほぼ同じ時期に受講し始めた友人は、(つづく)
売るための商品ではないと主張して30~40ユーロだけ払ったそうですし、そのとき、気をつけなければいけないなと痛感しました。
フィンランド航空、わたしも他の方のブログ記事で初めて知って、びっくりしました。ブログを通じて、こうやって情報を共有して、皆で働きかけて問題を解決していくことができるというのは、ありがたいことですよね。往路については、以後お二人が何の問題もなくヘルシンキ空港を通過されたとのことでほっとしています。お二人が無事に帰国できて、ようやくこの件に片がついたと言い切れるような、そんな気がしています。滞在証が紙製だからと言って、他の欧州空港で問題が生じる可能性があるとしたら、フィンランド航空の航空券を買った方だけではなく、自分にも関わる問題であることもあって、調べてみました。わたし自身が、いろんな方のオンライン記事や情報に、何かと助けていただいているので、その恩返しが少しでもできていたら、幸いです。