2014年 07月 10日
食べて踊って多民族学校祭

元修道院を校舎として使っている学校は、軍の施設なので、ふだんは一般人が自由に出入りすることができません。ご家族やご友人もどうぞ、とあったので、ふだんから、校内にあるセイヨウヒイラギガシの巨木や、美しい回廊に興味を示していた夫と二人で参加しました。

教師の皆さんは、出身国や地方の料理を持参してくださいということで、わたしはイタリアの人に受けがよく、運びやすい巻き寿司を作りました。

早めに到着したため、まだ料理も人も集まって来ている最中だったので、夫に学校を案内しました。眺めのいいテラスからは、茜色に染まった美しい空が見えます。

レバノンのカレーやペルシアの豆スープをはじめ、めったに食べられる機会のない珍しい料理が並び、おいしいものもたくさんありました。ただ、そういうところは人だかりで写真を撮るどころではなく、料理を取るのに必死でした。写真のテーブルには、イタリア料理が並んでいます。手前の卵焼きは、黒トリュフがたっぷり使ってあって、おいしかったです。時に、同僚の先生や学校の軍人さん、そのご家族にあいさつしたり、おしゃべりしたりしながら、空いていそうなテーブルを見つけて、あれこれと味見をしました。

甘いものも、世界のおいしそうなデザートがたくさん並んでいます。

時々雲から顔を出す月も、きれいです。

食事が終わりかけた頃から、回廊の一角で、世界の音楽や踊りを楽しむことができました。

南米の伝統楽器の演奏は、音色も耳に優しく、曲に聞き覚えがあります。人が多くて、演奏や踊りはよく見えなかったので、この写真は、カメラを持つ手を上に高く上げて、撮影しました。

音楽を聞きながら、回廊を散歩したりもしました。踊りが見えなくて、この写真で人が座っているところに上って見ている人がいたため(音楽と踊りがあるのは、別の角です)、背の低いわたしも真似してみました。

いろんな国の言葉で、来客を歓迎しています。遅くはなりましたが、わたしも日本語で、「ようこそ!」と書き足しました。

まだ壁の絵がきれいに残っているところもあります。

壁から手が出て支えるという趣向を凝らしている箇所があります。

ベリーダンスに、アラビア語の先生も飛び込みで参加し、一緒に踊っています。

サルサやバチャータの踊りは、最初は見えなくても軽快なリズムを楽しんでいたのですが、途中から例の場所に立ち上がって見ました。時々柱の後ろに踊り手たちが隠れてしまいましたが、それでも、ダンスを楽しむことができました。途中からは、聴衆にも参加するように呼びかけ、何人かが会場に飛び込んで、一緒に踊っていました。
夜遅くなったので、わたしたちは、あまり人だかりがしていないところにいて、あいさつがしやすい人にだけあいさつをしてから、帰宅しました。うちに帰ったのは真夜中の直前でした。
*******************************************************************************************
Nel suggestivo chiostro di un ex convento,
una serata conviviale multietnica della Scuola Lingue Estere.
Piatti curiosi e buoni di diversi Paesi, Libano, Moldavia, Perù ecc.,
musiche e danze del Medio Oriente e dell'America Latina.
Bellissimi anche il rosso di sera e la luna.
*******************************************************************************************
関連記事へのリンク / Link all'articolo correlato
- まだ待たないと~セイヨウヒイラギガシの巨木 / Grande Leccio di Santa Giuliana (19/6/2014)

この元修道院は、歴史のある建物なのでしょうね。コルドバのメスキータを彷彿とさせます。軍の建物だから公開はできないのでしょうけれど、興味をそそられます。ペルージャの町の真ん中にあるのですか?
なおこさんのお勤め先の軍外国語学校を拝見出来て嬉しいです。そして素敵なイベントをなさる学校で、御家族や友人まで招待してもよいだなんて太っ腹ですね~(笑)持ち寄りのお食事も世界中の食が集まり美味しそうで羨ましいです~(^-^)食には大変興味があるので興味深過ぎるくらいです(>_<)
そしてパフォーマンスの方も楽器の演奏あり、ダンスあり(衣装まで本格的)で本当に楽しそうですね!
建物の素晴らしさもやはりイタリアだなあ・・・と感じました。
楽しい時を御夫婦で過ごされましたね~♪
外国語学校のような場所は、
さまざまな国の方がおられて、
いろんな文化を知ることができるのが魅力ですよね☆
いろんな国民性を知ると、
広い価値観でものごとを多面的にとらえることができて、
どんな人も素晴らしいと思えてきますよね♪
こういう国際色豊かな文化が交わる場って、
そういう素晴らしさを味わえる素敵な時間が味わえるのではないでしょうか・・・☆
夕闇が迫る前の青くなった空と校舎のお写真や、
建物越しに見える月など、
お写真も素敵ですね☆
建物がなかなか芸術的ですね~☆
修道院は歴史の古い建物で、イタリアでは、こんなふうにかつての修道院が今は学校やホテルとして使われている場合が時々あります。中世には貴族が、お金がなくて嫁にやれない娘や、自分たちの来世のために息子を修道院に行かせて、その代わりごっそり寄付をするということも多かったようですが、今は年々修道士を志望する人も減ってきているようです。この学校はペルージャの中心街の近く、バスターミナルになっているパルティジャーニ広場のすぐ近くにあります。
歴史ある美しい建物が職場なのはいいなと、学校に通いながらも感じていました♪ 夫はあまり気が進まなかったのを少々無理を言って来てもらったのですが、おもいがけず出し物もいろいろあって、楽しんでくれてよかったです。
建物が美しいので、夕焼けも月も絵になっていますよね。おいしいものや興味深いもの、美しいものに囲まれて、楽しい晩を過ごすことができて、うれしかったです♪
とても素敵な催し物ですね。とかくメディアの放つ事でで出来上がる外国人のイメージを払拭するとてもいい機会だと思います。学生時代こういうのプライベートでよくやったなぁと懐かしく思います。特にペルージャは外国人大学もあるからこういうイベントに強いのかもしれません。羨ましいです。イタリア人にとってもいろいろ感化されるところもあるかもしれませんね。
学校内でやったとはいえ、元修道院。露出の多いベリーダンスなど道徳的に大丈夫だったのかしらとちょっと気にしたりして・・・・
修道院であったということよりも、ふだんは制服にびっちり身を固め、規律や礼に厳しい軍の学校だということで、ベリーダンスにはびっくりしました。元修道院と言っても、今は教会が日曜にミサに使われる以外は教室や役所などになっているため、教会でなければ、大丈夫なのだと思います。

わたしもゆっくりお話したかったのですが、まずは初めてお会いできるまでにも黒髪を探して目を光らせながら歩く感じで、食事・音楽と、この日はそういう雰囲気ではありませんでしたね。それはそれで、盛りだくさんで楽しかったです。近いうちにまた3人で、あるいは4人で、ゆっくりお話ができるとうれしいです。帰るときもごあいさつだけでもと思ったのですが、人ごみをかき分ける度胸と、まだいらっしゃるかなという確信がなくて、失礼だと思いつつ、ごあいさつせずに帰ってしまいました。ぜひまたの機会に!