2014年 07月 23日
自然と美の追求 ~職人芸術展、Vivere Naturalmente
そのシモーナが、7月22日日曜にアブルッツォ州ナヴェッリ村で始まった展示会、Vivere Naturalmenteに参加し、前日から会場で準備をすると聞いていたので、会いに行ったのです。会場では、ロージーも作業を手伝っていました。
土曜の昼は、丘のふもとの駐車場に車を置いて、歴史ある美しいナヴェッリの町並みを上り、
展示会場となっている丘の上の館、Palazzo Santucciまで歩きました。翌日、日曜の方が展示作業が進んでいるので、以下は、日曜日の写真を使って、説明を続けます。
やはりリミニから参加しているRosso di Robbiaのチームが、野の花や草で彩り、染め上げた美しいじゅうたんを、縫い上げています。
自然の野の草花を使った、目に美しく、心にうれしく、そして、環境にも優しい作品の数々に魅かれました。写真の中央のドレスに、一目惚れしました。
梨の版木を用いて、
ロマーニャ伝統のデザインを布地に施した作品をはじめとする、シモーナ手がけるRisonanze – Labの作品にも、優しく落ち着いた味わいがあります。
プーリアで、羊毛のフェルトを使い、写真左手に見える敷物から、ジャケット、室内履きまで、さまざまな商品を作っているPecore Attiveも展示に参加しています。中央の二人は、このため前夜に、はるばるプーリアから駆けつけました。右手の女性は、主催者の一人、ローザさんです。土曜の夜は、こうした皆と夕食を共にしたのですが、展示をするだれもが、自らの仕事や展示会、村の今後に熱い情熱と夢を持ち、それを真剣に語ってくれて、興味深く、また、感動しました。
展示会は午後6時からだったのに、わたしたちは午前中に帰途についたため、写真はどれも、まだ展示準備中で、位置や飾り方がはっきり決まっていない段階のものです。
ラッツィオのAracne Tessituraも、彩り豊かなさまざまな作品を出品しています。日曜の朝のうちは、展示方法が決まっていないものが多かったのですが、
こんなふうに、シモーナの手になるクッションをはじめ、他の職人さんたちの作品と共に、すでに展示の形ができているものもありました。
自然を生かしつつ、素朴でかつ優美な作品、手作りや職人技にこだわった作品を見られるこの展示会、Vivere Naturalmenteは、アブルッツォ州ラクイラ県のナヴェッリ村で、7月20日から9月7日まで、1か月半にわたって開催されます。興味がおありの方は、近くにお越しの際に、ぜひ訪ねてみてください。休みは毎週月曜日で、入場時刻は、10:00-12:30/17:00-19:30となっています。入場は無料です。
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Mostra, VIVERE NATURALMENTE
Esposizione di opere e manufatti frutto dell'attività artistica e artigiani
20 luglio - 7 settembre 2014 al Palazzo Santucci, Navelli (AQ)
martedì-domenica 10.00-12-30 / 17.00-19.30
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Un bellissimo connubio fra natura, manualità e arte.
E' stato molto bello incontrare le persone così impegnate e appassionate del proprio mestiere, della mostra e dei bei progetti.
Grazie mille a tutti coloro che hanno reso possibile questa bellissima mostra.
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- ロマーニャ伝統の技とデザイン
- アブルッツォ、グラン・サッソを訪ねて / Riassunto – Campo Imperatore, Navelli (AQ) & Orvinio (RI)
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御友人のシモーナさんの作られた木版を用いて布に装飾をほどこした作品の数々、家具、色が自然で美しくいつまでも使いたいと思えるようなものですよね♪他の方の作品も、手作りのなんともいえない良さが伝わってくる作品です。でもこれらは、鑑賞用じゃなくて実用品というところが素敵ですよね~☆
ナヴェッリというところも素敵な場所ですね~♪
3枚目のお写真、とってもいい感じです^^
旅の最後にお友達とのこころあたたまる交流が出来てよかったですね~(*^_^*)
ナヴェッリの町は、特に2枚目の写真の上り坂は、いくつものアーチが重なって、とても趣があります。建物が崩れ落ち、無人の場所があちこちにあるのは、15世紀の地震のためか2009年のラクライラ地震のときか、町のガイドを読んでいぶかりながら、夫が散歩中に、「この中世の建物があるあたりは、もうずいぶん前から家が崩れて、誰も住んでいないようだよ。」と言っていたのを思い出しました。村人の大勢が、カナダのトロントやオーストリアに移住したためかもしれません。もちろん家が改築されて人が住んでいる地域もあります。遠回りにはなったのですが、友人やすてきな人たちに会えて、行ってよかったと、今は心から思っています。
ふつうのじゅうたんは織物だと思うのですが、この場合、草花を使って模様をつけるには、一片一片が小さくないと不便なので、結果として、こうやって縫い合わせる必要がでてきたのではないかという気がします。
手作り感抜群ですね。こういうのがイタリアっぽいっていうか・・素敵です。素材を生かし大事に作られたものを長く使うここならではの記事でした。
ラクイラというと地震のことをまだまだ忘れられない私たちですね。
今回はラクイラの町も訪ねたのですが、中心街にはまだ至るところに地震の爪跡が残り、たくさんの建造物は、まだ作業中、あるいは作業待ちの状態でした。ウンブリアでも、1997年の大地震で特に被害の多かったノチェーラ・ウンブラの町は、今になってようやく復興作業が終わろうとしているところですし、6月まで日本語を教えた生徒さんのご両親はモデナ県にお住まいなのですが、エミーリアの地震以来、まだ被災者のために建てられた仮設の小さい小屋で暮らされているということでした。被災者の方たちが早く自宅に戻り、従来の生活を取り戻すことができますように。Campo Imperatoreのホテルの主人は、ラクイラ市内に持っていた三つのレストランがすべて崩れてしまい、家に戻れるのは30年後だろうと言っていましたが、いくらなんでもそこまでは待たずにすみますように。