2014年 08月 28日
スペイン語8日目
1.簡単な自己紹介ができ、
2.元気ですかと尋ねて返事ができ、
3.ホテルで空室の有無や部屋の設備を尋ね、
4.数字で20まで数えられるようになり、
5.スペイン語の読み方が少しずつ分かってきました。
2の「元気ですか」の問いについては、「(とても)元気です。」という返事しか今はできませんが、イタリア語でもフランス語でも、「よっぽど親しい間柄でなければ、相手は特にあなたの体調を詳しく知りたいわけではないのだから、元気ですと答えるように」と、先生に教わったり、本で読んだりしています。付属のCDの2枚目には、「頭が痛いです。」という表現もあるようですが、今のところは、「元気です」と返事ができることに満足し、「あまり元気でないと言うには、動詞の前にnoをつければいいのではないか」と想像をめぐらせています。今、調べたら、「No estoy muy bien.」と言えるようですが、「元気です。」と答えられるよう、体調を整えて、巡礼を続けたいと思っています。
数字の20までは、どれもイタリア語とフランス語の数字のいずれか、あるいは両方に似ているので、比較的覚えやすかったです。

この入門書は、いわゆる旅行会話集にでてきそうな会話を軸にして、少しずつ文法事項や語彙を学んでいこうというつくりになっています。ポルトガル語やフランス語のイタリア人向け入門書も、そういう体裁だったのですが、これまで利用した他国語の入門書と違って、会話が1、2ページにわたるほど長くはなく、おかげで、学ぶことが多すぎて、消化不良を起こすことがないのが、ありがたいです。
最初に文法事項を教えるのではなく、会話を聴いたり読んだりしながら質問に答えることを通して、学習者自身に、文法のしくみを発見させたり、語彙の意味や概要を推測させたりするというつくりになっているのも、とてもいいと思います。これは、最初からすべて文法事項や知識を与えられるよりも、自分の頭で推測したり、自ら気づいたりした方が、身につきやすいからです。
唯一の問題は、スペイン語の文字表記と発音に関する記述が、一箇所に整理してまとめられておらず、時々小出しに説明はあるのですが、それが発音について必要な情報を網羅しているかも分からないことです。CDがあるから、後について、聴こえたままを繰り返せばそれでいいと言う方もいるかもしれません。けれども、母語で耳で聞き分ける必要のない音は、外国語で聞き分けるのが難しいのです。たとえば、次の文では、耳で音の違いを聞き取れず、最初のうちは、間違った発音で練習していました。
1. Buenas tardes.
2. ¿De dónde eres?"
3. Soy de Madrid.
スペイン語では、子音のdは、語頭およびl、n、dのあとは、イタリア語同様に/d/、つまり日本語のダ・デ・ドの子音と同じ発音でいいのですが、それ以外の場合は、英語のthisのthの発音(発音記号では/ð/)となり、上下の歯の間に、舌を軽くはさんで発音しなければいけないのですが、dの発音は/d/と思い込んでいた上に、/ð/は日本語にはない音であるため、次のイタリア語の説明を、夫の辞典で読むまでは、上の3文のdをすべて/d/と発音して、練習していたのです。
それが、他に発音の仕方が分からない言葉があったので、夫の西伊・伊西辞典の冒頭にある「スペイン語の発音」の項を見ると、こうあります。
“La pronuncia spagnola
[…] d all’inizio di una parola o dopo l, n, d, si pronuncia come in italiano. Altrimenti si pronuncia come una t interdentale sonora, come th nell’inglese that.”
(“Collins concise Dizionario spagnolo. spagnolo-italiano, italiano-spagnolo”, Boroli Editore)
これを読んで初めて、上の3文で、青で記したdは、発音が/d/ですが、赤で記したdは、発音が/ð/となるのことに気づきました。
ほかの子音にも、そんなふうに、読み方がイタリア語と違っていたり、子音の位置や前に来る子音によって読みが変わったりと、やっかいなものがあるので、特に発音に苦労しながら、勉強を続けているところです。
In spagnolo ora posso 1) presentarmi, 2) chiedere come stiano gli interlocutori, 3) chiedere se ci sia una camera libera e che tipo di servizi siano disponibili, 4) contare fino a 20.
A mano mano ho cominciato a capire la relazione tra grafia e pronuncia, ma non è semplice imparare a leggere correttamente le lettere come 'd', 'b', e 'v', perché in spagnolo la pronuncia di queste lettere cambiano a seconda della posizione nelle parole e della lettera che la procede.
LINK
- Amazon.it –“Impara lo spagnolo con Zanichelli”
関連記事へのリンク
- いきなりスペイン語 (2014/8/20)
- スペイン語学習3日目 (2014/8/23)
- 英語から伊語、伊語から葡語・仏語・西語1 (2014/6/13)


1~5のこと、なかなか簡単にできることではありません。
なおこさんだからこそ短期間でこなされていると思います(*^^*)
「元気ですか?」の質問のクダリは、笑えますね~(^-^)
日本語の挨拶にはそう言えば「お元気ですか?」というのは、手紙の文面には使いますが口語にはないですよね~(^-^;
そして母語にはない音は、聞き取れないというのは日本人には欧米の言葉を勉強する上でかなりハンディがあるのですね!
それでも努力して克服されているなおこさんは、素晴らしいし尊敬いたします(*^^*)
いろいろとお勉強になりありがとうございます♪
イタリア語に精通されておられる方にとっては、
よけいに細かな部分の違いを区別するのがややこしいところもあるのかもしれませんね。
以前の会社で、
イタリア人の講師が、
スペイン人講師にスペイン語を習っていたのをみたとき、
「レッスンを受けてまで習わなくても、
言葉が似ているし、方言を理解していくみたいに、
同僚なんだから普段おしゃべりしているうちに会話が見につくんじゃないの?」
と思っていたのですが、
わざわざ学んでいた理由がわかった気がしました。
いつでも「元気です」と心からお答えになれる、
素敵な巡礼の旅となるといいですね☆
母語になくても、たとえばRとL、BとVのように、発音の仕方を学べばきちんと発音はできるようになるのですが、地名や人名など、知らない言葉だと聞き分けが難しくて苦労します。アラビア語には母音が三つしかない上、Bの音はあってもPの音がなく、欧米の人も、日本の「ふ」の子音の音は母語にないので、Fで代用しています。イタリア語では、表記にはHがあっても読まず、hの音が存在しないので、イタリアの人は、英語や日本語学習でhが聞き取れず、発音にも苦労する上、イタリア語では母音の長短に弁別機能がないので、「おき」と「おおきい」の区別ができなくて苦労をしています。1週間で3課まで進んだものの、全部で25課あり、残るは3週間。ペースを上げて、頑張ります!
似ているだけに、混同もしやすく、気をつけていないと、自分がすでに知っている言語の発音や文法を勝手に応用してしまうので、気をつけなければいけません。
ありがとうございます♪ 体調を整えて臨みたいと思っています。

そうそう出発は近いのですか?アイスランドの火山の噴火がまた活発になってきているようですね。何年か前、そのせいで中欧への旅行が中止になりました。イタリアでの情報はいかがでしょうか?早くに収まってくれればいいのですが、少し気になっています。

なおこさんのブログを知ってから、主人との会話に今では自然となおこさんの書かれる記事、それにまつわる私の考えなど話す機会が増えました。そして昨日も私がコメントした内容を話していたところ、私の記憶に行き違いがあったのに気付きました。
tizianoさんの奥様(アンジェラさん、ドイツ人)が書かれた著書で彼らが日本に滞在した約五年の生活の様子が細かに書かれている本も主人は持っていて、彼からというよりもこの奥様の本からその時代の日本を知ったという事でした。もちろんあの映画にまつわる彼自身の本にも日本にまつわる内容はあるということですが。たまたまわが町のあるトスカーナ州出身ということもあり興味を持ったみたいですが、貧しい家庭環境から打破しようと並々ならぬ努力をし自分の道を切り開いた彼の人生にとても感銘を受けたと言っていました。私ももう少しイタリア語力が増したら読んでみなくてはと思います。
アイスランドの火山の噴火ですか! 最近あまりニュースを見ていないので、まったく知りませんでした。スペインには影響が及んでいないことを祈りつつ、また調べてみますね。