2014年 09月 07日
花咲く散らし寿司
仕上げが遅くなって慌てていたので、よくよく見ると、花と呼ぶには無理がありますが、友人たちが喜んでくれたので、うれしかったです。
おとといの午後から昨日の夕方まで、うちに来てくれていたコモの友人たちと、昨日は昼食を共にしました。最近は、義父母が留守である上に、雨で数日おきにしか畑に行けないこともあって、いくつものズッキーニが、店でよく見かける大きさの何倍にも育ってしまっています。実は、大きくなったこのズッキーニこそ、義父母にとっては味がしっかりしておいしいのであって、店で見かけるような小さいズッキーニは、「味がしない」そうです。わたしは、店で売っているほど小さい段階で収穫してはもったいないという気持ちもあって、それよりは大きいけれど、義父母にとっては「まだまだ小さい」ときに、ふだんは収穫しています。大きくなったズッキーニもおいしいのですが、今はうちで畑の野菜を消化するのは、もっぱら夫とわたしと義弟の3人で、大きくなればなるほど、使い切るのが大変なので、困っていました。
コモの友人とは、8月にリミニのフランコ宅で、いっしょにパスタを作って食べたことだし、大きいズッキーニを丸ごと使って、7人分のパスタを作ろうと最初は考えていました。ズッキーニをニンジン、ケッパーと共に炒めると、おいしいパスタの具になるしと、思っていたら、ところが急に、友人たちはできればパスタよりもお米の料理が食べたいことが分かりました。
それが10時半頃のことで、ズッキーニのリゾットでもよかったのですが、この日は久しぶりに太陽と青い空が戻って、日中は暑くなりそうだったこともあり、せっかくだからと散らし寿司を作ることにしました。と言っても、魚もシイタケもありません。丸ごとの巨大なズッキーニ1本とニンジン2本を薄く小さく切って、ショウガで香りをつけたオリーブオイルで炒め、それから、塩・しょうゆ・白ワイン(日本酒の代わりに)を適宜入れて、汁気がなくなるまでじっくり煮込んで、具にすることにしました。ズッキーニは大きくなると少し苦味が出ます。途中で味を見て、この苦味を緩和するために、黒砂糖も少しだけ加えました。寿司飯も煮込んだズッキーニも、時間をかけて冷ます余裕がないので、冷蔵庫や冷凍庫、氷を使って、無理やり1時頃までに冷ましました。大きいズッキーニからは出る水分も多かったので、煮汁がなくなったのは、ようやく12時半頃のことだったからでもあります。
錦糸卵の上に降りかけた海苔とゴマも、友人たちには興味深かったようで、急にありあわせの材料で作ったのですが、おいしいと喜んでくれてうれしかったです。
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Sushi fiorito
Ieri ho fatto un sushi e sopra ho dipinto i fiori di ciliegio con salmone affumicato, foglie di basilico e frittata tagliata fine fine. Sushi vuol dire il riso condito con aceto di riso (su) e per questa volta l'ho condito anche con zucchine e carote cotte con zenzero, salsa di soia, vino (al posto di sake), sale e zucchero.
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関連記事へのリンク
- 青い海とにぎやかな食卓 (18/8/2014)
これは食の芸術でしょう。
食欲の秋、芸術の秋がやってきました。(^^)/
ひゃー、ナイスアイディアですね。これが私に足らない部分だぁ。そういえば椎茸が家にある。卵ものりもサーモンもある。これ、作れそうですね。なおこさんは黒砂糖とかも常備されているのですね、素晴らしい!やっぱりイタリア人仕様で、お酢とかちょっと少なめにしますか?サーモンは抜群に外国人好きですものね。これもイタダキです。
そういえば在ノルウェーの日本人のお客様が先週来店されましたが、ノルウェーはビジネスとかもあまり有名な会社もないらしく、でもサーモンとバッカラはとっても安くて美味しいといっていました。あ、造船が有名なんですって。
ズッキ―ニ入りのちらし寿司、上にはバジルとスモークサ―モン
なんて食べてみたいです(*^^*)
お友達が喜んでくれて何よりでしたねヽ(・∀・)ノ
なおこさんのお料理の機転の利かし方には驚きます(^-^)
とってもお料理の才能あると思います♪
桜に見えますよ♪
素晴らしい工夫をこらしてのお寿司、
皆さまにも喜ばれてよかったですね☆
桜にも見えますが、
これからの日本の紅葉の季節に向けて、
もみじのイメージのちらし寿司というのも素敵かも♪
なんて思っちゃいました^^(勝手にすみません)
ズッキーニって、市販のものは、
早く収穫した小さなものだったのですね。
私はこれが普通なのかと思っていたので、
昨年母の友人がすごく大きなズッキーニをくれたときには、
収穫が遅れて育ち過ぎたのかと思っていました(笑)。
おいしいのをくれたのだと思うと、
今さらながら感謝がわきました☆教えていただけてよかったです。
海苔やごまって、
イタリアでは珍しいのですか?
ゴマはそういえば、シルクロードを渡ってやってきたと聞いたことがあった気がします。
当日になって日本のメニューにご変更は、
いろいろ大変だったと思いますが、
なおこさんの機転と応用力はさすがですね☆
ノルウェーから日本のお客様とは、うれしいですね♪ 北欧の国と言うと、やっぱりスモークサーモンですよね。baccalàもですか!
ズッキーニをどのくらいの時期に収穫するかには好みもあるのでしょう。うちの義父母は大きく育ったものが好きなのですが、今、わたしたちには大きく、義父母たちにはまだ少し小さいと感じられる段階で収穫したズッキーニを量ったら、500gありました。一番太いところの直径が6センチあります。
ごまはイタリアでは手に入りやすいのですが、イタリア料理では基本的には使わないので、珍しいと感じる人が多いのです。海苔だけではなく、昆布やワカメ、ひじきなどの海草も、使う人や食べた機会のある人が少ないし、売っている店を見つけるのも、ペルージャのような地方の町ではなかなか大変です。
こんな風に家にあるもので、アレンジを加えて美味しいものを作れる、ことが料理の腕、料理上手なのですよね。(母から良く聞かされていました)なおこさん、素晴らしいですね!!私はまだまだ修行が足りません^^;
それに、このちらし寿司、とっても美味しそうなので、いつか参考にさせてもらい、作ってみたいと思います。
ズッキーニのお話、びっくりしました。義両親は、小さいもの、小ぶりなものの方が柔らかく美味しいと常に言っていて、あまりにも大きくなりすぎると、鶏に餌として与えてるか、状態の良いものは、中をくりぬいてしまい、Zucchini Ripieniに使っています。
もしかして、ズッキーニの品種にも関係があるのかもしれませんね。このあたりには、特有の品種があり、義父の畑ではそれを育てていますし、市場でもその種類しか見ません。
ズッキーニは、わたしは、とっても小さいうちはかえって固いし、もったいないので、20~25センチほどの長さになってから摘んでいますが、義父はもっと大きいものが好きなようです。大きくなると種の部分は捨てる人も多いのですが、種の部分こそ栄養が詰まっていると聞いたこともあるし、義母もたいていまるごと使うようですので、わたしは今では丸ごと使っています。義父母はこの巨大ズッキーニのほんのりした苦味こそ、ズッキーニの味と思っているようで、やっぱり品種が違うのかもしれませんね。うちの畑には今は3種類のズッキーニが育っています。
おはようございます。
まぁ~何と綺麗で美味しそうなちらし寿司でしょうかぁ。
色合いも美しくてズッキーニにサーモンに綺麗です。
ゴマをあしらい素敵~海草類は珍しいのですね。
美味しそうなちらし寿司を見せて貰えて食べたくなりました。
いつもありがとうございます。
朝晩涼しくなって過ごしやすいです~