イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

アマゾンから超過徴収分の返金あり

 イタリアで、日本から本を輸入するとき、法律上、書籍にかかる付加価値税(IVA)の税率は4パーセントであるのに、アマゾン日本のサイトで、注文確定画面に表示される「輸入税等前払金」は、「商品代+配送料・手数料」の21パーセントにあたる金額です。

 アマゾン日本に問い合わせると、「アマゾンのサイトにおける注文時に、実際の関税とは異なる税率で注文が確定される可能性があることが分かり、原因や正しい税率についての確認作業は続行するけれども、反映が遅れる場合がある。」、「誤った税率で請求した場合も、発送から60日後に差額を返金する。」とのことでした。税率の誤りを知りながら、いったん余分に徴収するのも妙な話です。それに、かつて、イタリアでアマゾン日本の商品配達を請け負うDHLが、内容物が書籍だという記載を怠ったばかりに、税関に税を超過徴収されたことが2度もあったため、「本当に60日後にきちんと返金があるだろうか」という不安もあります。それでも、どうしてもほしい本があったため、7月初めに、amazon.co.jpで本を6冊購入しました。(詳しくは下記リンク参照)

アマゾンから超過徴収分の返金あり_f0234936_664683.jpg

 先週になって、アマゾン日本からメールがあり、このときに徴収しすぎた税の返金処理が完了したという連絡があって、ほっとしました。

 税は533円であるべきなのに、2799円を請求され、2266円も余分に支払っていたのですが、返金されたのは、2480円です。というのも、先に別便で届いた本が1冊あって、22ユーロ以下であれば、付加価値税(IVA)の徴収対象にならないため、この本については、税が課されなかったからです。

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Meno male! La tassa di circa 20 euro pagata in eccesso
ad amazon.co.jp a luglio mi è tornata la scorsa settimana.

Sapevano che mi facevano pagare più del dovuto,
applicando il 21 per cento invece del 4 per cento
come il tasso di IVA per l'importazione dei libri dal Giapponese, ma allora
mi hanno detto che mi avrebbero pagato la differenza 60 giorni dopo.
Almeno questa promessa l'hanno mantenuta.
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関連記事へのリンク
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- 奪回! 超過関税、アマゾン・DHS (2013/11/23)
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by nagisamiyamoto at 2014-09-09 04:14
なおこさん、こんばんは
おめでとうございます。なおこさんの努力が実った結果だとおもいます。言うべきことはちゃんと言うというのは私も学ばなければいけないことです。私は時にちゃんと言うのですが、面倒だとま、いっかと思ってしまう悪い癖があります。言うべきことはちゃんとしないと、双方にとって悪い結果になるということですね。
Commented by milletti_naoko at 2014-09-09 04:52
なぎささん、実は以前、たらい回しにされ、待たされた挙げ句、30ユーロほどだったはずの輸入税に払わされた200ユーロを取り戻せなかったことや、かつて住んでいた同居アパートに光熱費などの支払いにと余分に置いてあった1か月分の家賃を、新しい困った住居人に使い込まれたことがあり、以来、これはおかしいというときは、徹底的にすぐに動いて、わたしにも返金があるし、他の人からも不当にお金を巻き上げないように働きかけています。企業の側がちゃんとしてくれていれば一番いいのですが、消費者のわたしたちが気をつけていないと、被害を被ることもあるので、困ったものです。
Commented by ぷー at 2014-09-09 07:31 x
なおこさん、お久しぶりでーす。
(久しぶり過ぎて覚えていらっしゃらないかもしれませんが)
おかしいと思ったら、すぐに行動しないとどうにもならなくなることが多いですよね。。。
以前は「何でこんなことが起こるんだ」と、イライラすることが殆どでしたが、近年は諦めもあり、淡々と対処出来るようになってきた...かも(言い切れる自信がない・笑)。
Commented by ayayay0003 at 2014-09-09 07:32
おはようございます。
なおこさん、きちんとお金が返金されてよかったですヽ(・∀・)ノ
今までの経験で、失敗を繰り返さないということは大事なことで、このようなことだけではなく人生そのものに繋がっていくような気がするので、なおこさんを見習いたいです(*^^*)
そしてなおこさんが素晴らしいところは、自分だけでなくてそれを利用するすべて人のために行動できることです~♪
いつも本当にお勉強になりありがたいです(*^^*)
Commented by suzu-clair at 2014-09-09 13:07
無事に返金されて、本当によかったですね。

入金が確認されるまで、
不安だったことと存じます。
何度もご連絡を取られたり、時間も手間もかかって大変でしたね。

おかしいと思うことでも、
相手側からそれらしい言い分を主張されたり、
とくに海外との交渉事ともなると、
途中で面倒になったり、
相手の言いなりになってしまったりしてあきらめたりする方も
多いのではないかと思います。
間違いに気付かないまま損をしている事例もあるかもしれませんね。

企業側が不当なことが起こらない体制をきちんと作ることが一番ですが、
消費者側もおかしいと思うことは声をあげることで、
企業側が、消費者への対応をしっかりしておかねばならないという意識を常に持てるようなしくみが作られていくことが
重要なのかもしれませんね。
Commented by milletti_naoko at 2014-09-09 15:12
ぷーさん、お久しぶりです! もちろん覚えていますよ。時々ぷーさんのブログへ足を運んでは、長い間更新がないけれど、どうされているかしらと気になっていたので、うれしいです♪

本当に、相手側の対応に時間がかかるので(今回の場合、相手はアマゾン日本で日本の会社、方なのですが、返事に時間がかかったのは、イタリアの税関や配送会社と連絡を取り合っていたからでしょう)、すぐにこちらが動くことが大切になってきますよね。わたしも最近、いろんなことに慣れてきました。時間の感覚、遅れや待ち合わせに関する意識や仕事への取り組み方が、世界各国やさまざまな文化圏で異なるということは昔国語の教科書で、そうしてこちらで応用言語学の授業でも学びましたが、やっぱり実際に暮らしながらそれを感じてはじめて、「こういうものなのね」と慣れていくものなのだなという気がしています。世界の航空会社の評価を見ても、日本はサービスに優れた、逆に働く人には負担の多い社会であると言えると感じていますので、日本標準を自らの基準として腹を立てるのではなくて、「あらまたか、困ったな」と思いながら、改善を迫っていきたいと考えています。
Commented by milletti_naoko at 2014-09-09 15:20
アリスさん、おはようございます。そして、ありがとうございます。前回配送業者のDHLから返金を受けたときよりは、かなり迅速に返金が行われたのでほっとしました。(まあ、アマゾン側も、最初から取り過ぎと知りながら支払いを請求していたわけですし。)

変なところで負けず嫌いで、曲がったことが許せないので(フィンエアーの件もそうです)、相手がいると張り切るのですが、今年の初めに立てた目標は、日記もエゴスキュー体操もフランス語も中断し、かろうじて家計簿だけは最近再度つけ始めたのですが、なかなか過去の失敗から学べていません。かろうじて家計簿だけは最近再開したのですが、座礁したフランス語の代わりに巡礼前にと始めたスペイン語学習も、停まったりのんびり進んだりしています。頑張らなければ!! アリスさんこそ、お仕事もお忙しいでしょうに、食やお友だち、ご家族とのおつきあいを大切にされていて、すばらしいなと、アリスさんに学ばなければと感じています。
Commented by milletti_naoko at 2014-09-09 15:34
すずさん、ありがとうございます。今回記事を書くにあたって、いろいろ調べていくうち、アマゾン自身が、万一税関から考えていた以上の税を請求された際に、期限内に不足分の支払いを済ませるために、身を守るための策として、とりあえず「これ以上の税金はありえない」という額を、注文・購入時に請求しているのかなという気がしてきました。配送業者に100パーセント信頼が置けないので、あとで差額の返金が本当にあるかという心配はこれからもつきないでしょうが、アマゾンが、自らこうして責任を負って通関手続きをしてくれることになったおかげで、かつては荷物を受け取る際に配送会社にさらに払わなければいけなかった通関手続き手数料(過去の記録では、Federal Expressは€10、DHLは€7.75)を払う必要がなくなったのもありがたいです。

こうして申請したおかげで、業者の方がサービス改善や問題の解決に向けて動いてくれることもあるので、おっしゃるように、消費者が気をつけて、困ったことや問題があれば、行動を起こしていくことが大切だと思います。
Commented by mymusicchart at 2014-09-10 00:01
チャオ Naoko.
Stavo facendo una ricerca su google riguardo Amazon JP ed ho trovato questo tuo grazioso blog.
Sono un grande appassionato di musica giapponese e quando posso ordino i CD dal Giappone.
Non ho mai usato Amazon JP e vorrei chiederti una cosa.
Loro aggiungono una Import Fee direttamente all'ordine (pari al 21% del totale).
Quando DHL ti ha consegnato il pacco, ti hanno chiesto ulteriori soldi?
Chiedo in quanto non vorrei dover pagare le tasse doganali due volte sullo stesso pacco.
Grazie in anticipo! Buona giornata!
Commented by ぷー at 2014-09-10 02:43 x
そうなんですよね。日本基準で考えると、腹の立つことやオカシイと感じることが多いし、ましてやイタリアですから(笑)。「郷に入っては郷に従え」とは言いえて妙だなあと実感する近年です。
ブログの方は、続ける気持ちはあるんですが、語学学校が大変だったのと(劣等生。。。)、CILS4の試験を受ける準備をしたりで、気がついたら...ええっと、いつから更新してませんでしたかね? 自分でもわかりません。一応試験も語学学校も決着をつけられたので、またそのうち始めたいなとは思っています(と以前も言っておいて放ったらかしになったんですが)。あ、フィンエアーのお話!私の友達がヘルシンキの空港で、そういう被害(といっていいですよね?)に遭われた方と一緒になったと聞いています。結構いらっしゃったのでしょうか? 解決を見たようで、私も胸を撫で下ろしました。
Commented by milletti_naoko at 2014-09-10 18:02
Ciao mymusicchart. Grazie per la visita e il commento :-) Fino a qualche mese fa Amazon JP non richiedeva la tassa d’importazione e la pagavo a DHL quando ricevevo un pacco insieme alla commissione per lo sdoganamento allora eseguito dall’azienda di consegna. Invece, per ora (almeno dal dicembre 2013) amazon.co.jp la richiede nel momento dell’ordinazione e quando si riceve un pacco non c’è più bisogno di pagare niente (né tassa né commissione) nel caso dei libri. Tuttavia, per i CD pare che dall’ottobre scorso l’aliquota IVA sia salita al 22 per cento e mi domando chi debba pagare un percento mancante. Prego & buona giornata anche a te!
Commented by milletti_naoko at 2014-09-10 18:19
ぷーさん、そう言えばそういうことわざがありましたし、その英語版もまさに、When in Rome, do as the Romans doですよね。こちらの人の真似はしない方がいいときもあるけれど、大らかに構えた方が自分たちも周囲の人も楽ですよね。道路で渋滞に出会うたびにいらいらする夫を見て思うのですが、道路に渋滞はつきもの、イタリアで遅れや手違いはつきものと鷹揚に構えれば、心に波を立てずうまく行ったときに喜べるでしょうに。と言っても、思わず腹が立ってしまうことももちろんあります。

ぷーさん、CILS4-C2と言えば、通訳・翻訳や伊語教師など、イタリア語を職業にする人に要求されるレベルで、イタリア人でも達していない人もいるのですから、その試験に合格されたとはすばらしい! わたしはイタリア語教育法を学ぶ大学院課程受験の際に、CILSを実施するシエナ外国人大学の先生方から、CILS C2の75点以上に該当する資格を有する(外国人の入学条件がこれでした)と認めてもらい、さらに勉強を重ねて卒業したので、結局CILSは受けずに来てしまいました。フィンエアーの件は、わたしも本当にほっとしました。
by milletti_naoko | 2014-09-08 18:29 | Sistemi & procedure | Comments(12)