2014年 10月 06日
ピザと食の衛生・安全

1.いったんピザを焼き始めると、そのまま翌朝までいっさい釜を掃除しないで、次から次へと焼き続ける店が多い。小麦粉やトマトなどの具が落ちて焦げついて真っ黒になった部分にも、こうして焦げついた部分から立ち上がる黒い煙にも発がん性があって、後から入れられたピザの表面が黒い煙に触れたり、裏面に黒い焦げがこびりついたりすると、そうした部分が、発がん性のある有害物質を含むようになる。
2.オリーブオイルではなく、ヒマワリ油、大豆油など安価な油や、パーム油など、健康によくない油を利用する店が多い。
3.健康を害し、栄養もほとんどない小麦粉、farina00を使うピザ屋が多い。
4.こうした小麦粉の健康への悪影響を抑え、ピザを消化しやすくするためには、24時間、48時間など長時間発酵させる必要があるのに、30分、1時間といった短い発酵のあと、すぐにピザを焼く店が多い。
5.本当に質のいいモッツァレッラやトマトは、イタリア国内では、値段が高いからとなかなか買い手が見つからず、海外に輸出されてしまい、具として品質の悪い安い食品を使う店がある。
6.ベネチアでは、冷凍されたピザの生地を使う店が多く、しかもそれをメニューや店頭に明示せず、記載があっても、あまりにも小さい字で書かれている上、きちんと自分たちで生地から焼いている店と同様の値段をつけているため、まじめな業者が迷惑を被っている。
7.ピザを持ち帰るための箱が、再生紙でできていると、かつて印字に使われていたインクなどの成分がピザに染みこみ、健康に害があるため、再生紙で作ったピザ箱の使用は禁止されている。にも関わらず、現在使用されているピザ箱では、再生紙を利用したものが最も多い。健康に害のない、法のとおりに作られた箱は、紙の表層を破っても内側は白いが、違法な再生紙を使った紙箱は、表層を取り除くと、内部は灰色がかったベージュ色なので、すぐに見分けがつく。
幸い、イタリアのピザ屋は、そういう困った業者だけではなく、客の健康や食品の質に気をつけて、材料を選び、調理法も工夫しているピザ屋も多いのだということと、そういう店や職人さんの例も、いくつか説明されていました。
消費者のわたしたちが、値段や化学物質でごまかしたおいしさではなく、ピザ屋がどんな材料を使い、どんなふうにピザを焼いているかに、もっと関心を持って店を選ぶことで、少しずつ、本当にいいピザ屋だけが残るように、そして、どのピザ屋も健康にいい、真においしいピザ作りを目指すようになればと願っています。
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Dal sito di Report: "La pizza fatta con ingredienti giusti fa bene. Invece da Napoli a Roma, Milano, Venezia, Firenze, spesso non è digeribile e talvolta, può contenere elementi cancerogeni. [...]"
Noi consumatori scegliamo attentamente e intelligentemente le pizzerie che privilegiano la qualità in modo che sopravvivano solo quelle virtuose.
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LINK
- Corriere.it – Report. Come mangiare un a pizza non contaminate. Un estratto dell’inchiesta “Non bruciamoci la pizza” messa in onda su Report domenica 5 ottobre su Rai3 di Bernardo Iovene
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今日の記事を拝見して、う~んどこの国にも程度の差はあるけど
このようないいかげんなものを出すお店があるんだな・・・と思いました~^^;
日本では一時、賞味期限切れのものや、お客さんが残したものの使いまわしを出してたことがバレて廃業したお店もありました!
やはり私たち消費者(お店のお客さん)も、本物を見分ける舌や目を持ち、こういうお店を繁盛させないようにしないといけないと思います。
記事を読んでびっくりしました。そんなことがあるんですね。
確かにピッツェリアは美味しいお店とそうでない観光客向けのところがありますが、そこまでずさんなことが起きているとは。
イタリアはそれでもメディアがすっぱ抜く力があるのが救いだと思います。消費者に対して店の選択を提案する番組はとても重要ですね。
私もいろいろお店をブログで紹介してきましたが、こういうことも考えてお伝えするべきだと思いました。
貴重なお話をありがとうございます。
こんにちは。
そちらでもそういう事があるのですね、
お国が変わってもやっぱり消費者をばかにしたいうな
商法があるなんて、こちらも有名な所でも
ずさんなことをしていました。
こちらは安心していますのに、日々口にする物は
なおさら怖く感じますね。
なおこさんがこうして発信されますとそちらに
お住まいの方々は参考になっていいですね。
良く吟味して買うのに、ほいと何も考えずに
買うことがありますの、これからも良く見て買いますね。
いつもありがとうございます。
本当に質のいい材料を使うとどうしても値は上がり、それでも良質の、健康にいいおいしいピザを作ろうという店や職人さんも、きっと番組で紹介された人たちばかりではなく、イタリア各地に多いであろうことが慰めです。ちなみに、フィレンツェで、質のいいトマトやチーズ、オイルを使い、十分に発酵させたおいしいピザ、la signora pizzaだと高い評価を受けているピザを焼いている店は、番組ではどこか明記されていませんが、なぎささんの記事で見覚えがあり、今写真で店内の様子を見比べてみたのですが、中央市場新1階のピザ屋ではないかと思います。(ReportのHP内の映像の52分40秒目から)値段は高いけれど、質もよくおいしいということなのですね。こちらこそ、いつもありがとうございます♪

大切な食文化や健康を守る大切さをつくづく感じます。それと同時に、ピザなどの食品に限らず、質よりも安さを求めがちな風潮や自分の姿勢も省みました。こちらこそありがとうございます。わたしも、すてきな美しい写真と風景を時々訪ね、応援をさせていただきますね。そちらもどうかすてきな秋を、日々をお過ごしくださいませ。
ピザ、好きなんだけどなぁ~~~。
そちらでは本格的なピザ屋さんがたくさんありそうなのに、残念な話ですね。
日本は衛生面では厳しく見られていそうですけど、個人のパン屋さんとかもしっかり気を配ってほしいですね。
う~ん・・・・でも、ピザが食べたくなってきました(笑)
凸ぽち!
