遊ぶの大好き

　あんなに人見知りをして、人が近づくと吠えるように口を広げていた子猫が、ふと気づくと、うちのテラスまで来てくつろいでいます。そばにいたお義母さんが、「毎朝エサをやるうちに、わたしが外に出るたびに、後について来るようになったのよ。」と言っていました。キツネが星の王子さまに教えるように、人と猫との関係でも、決まった儀式を大切にして、信頼関係を築きながら、少しずつ距離を縮めていくことが大切なのだなと感じました。


　重複してエサをやって、子猫が食べ過ぎては困るからと、子猫と仲よくなるために夫が思いついたのは、一緒に遊ぶことです。わたしが以前、シロと遊ぶために作った、折った紙を糸の先に結びつけたおもちゃを持ち出し、子猫の前にかざしたり、上に持ち上げたりし始めました。


　最初は、いったいこれは何だろうと、けげんなおももちで紙をじっと見つめていたのですが、


　そのうち夢中になって、立ったり飛びついたりして、紙を追いかけ始めました。お母さんのシロは、口にくわえることに成功すると、すぐに食べようとするので、わたしの方で取り上げるのですが、子猫の方は、前足で押さえるのに成功した後も、用心深くじっと紙を見守っていました。何か不思議な生き物だと思っているのでしょうか。


　シロもとっても元気です。サンティアーゴから帰って来た翌日以来、窓を開けるたびにうれしそうに飛んで駆けてくるので、かわいい子だなと、頭をなでなでしています。写真を撮ろうとすると、こんなふうにすぐに至近距離に近寄ってきてしまうので、なかなかかわいい写真が撮れないのですが、相変わらずとってもかわいいです。

Prima la gattina aveva così tanta paura degli uomini,
ma ora segue mia suocera dovunque,
perché le dà da mangiare ogni mattina.
Noi, invece, cerchiamo di giocare insieme
per diventare amici.

Articolo scritto da Naoko Ishii

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