2014年 10月 22日
スペイン語とフランス語のはざまで
ちなみに、わたしが巡礼中に話した言語は、多い方から順に、1.イタリア語、2.フランス語、3.スペイン語、4.英語、5.ドイツ語、6.日本語でした。
イタリア語が一番多いのは、巡礼をしようと共にイタリアから出発した夫や友人たちがイタリア人だったからです。オヴィエードで、いざ巡礼に出発というとき、近くにいた巡礼者に英語で「写真を撮ってもらえますか」と尋ねて、実はその二人連れもイタリア人だと判明し、このあと何度も、巡礼中に出会ったりもしました。ただ、わたしたちがCammino Primitivoを歩いていて出会ったイタリア人は、ヨーロッパの他の国出身の人と比べると、かなり少なかったです。
巡礼中は、フランス人の巡礼者にたくさん会いました。一人で歩いていたら、励ましてくれる優しい人が多く、「昼食を一緒に食べよう」と同じテーブルに誘ってくれて、サングリアを注いでもらったりもしました。巡礼出発直前は、フランス語を放り出して、スペイン語の勉強に専念した上、そもそもその2、3か月前から、フランス語の勉強をさぼっていたのですが、フランス語の読書を続け、『Bien-dire』のCDを、精聴はしないものの聞くことを続けていたおかげか、言葉につまりながらも、いろいろとフランス語が出てきて、簡単なおしゃべりならすることができて、うれしかったです。
ちなみに、上の写真に写っているフランス人一家の息子さんが、少し日本語をかじっていて、通りかかると、日本語であいさつしたり、励ましたりしてくれて、巡礼中、日本語で唯一会話らしい会話をしたのは、この息子さんとです。
巡礼中、しばしばいっしょに過ごし、仲よくなれたのは、この写真に写っているフランス・ポーランド3人組とイタリア人の若者一人を含むスペイン人のグループです。巡礼中英語は使いましたが、ポーランドやドイツなど、他の欧州諸国の人と、国際共通言語として英語で話したり、フランス語で話していて話につまると、英語で助け舟を出してくれたりしたのであって、英語圏の人とは、今回は、わたしたちは出会いませんでした。ごくたまにドイツ語圏の人にも出会い、ドイツ語は、遠いとおい昔に大学で習ったのですが、「中高と英語をあんなに勉強したのに、話せるようになれなかったから、ドイツ語は話せるように勉強しよう」と、学生時代に真剣に勉強していたので、あいさつや簡単な自己紹介の言葉は覚えていて、最初だけドイツ語で話して、あとは英語に移行しました。スペイン語圏の人とは、意思疎通に困ったときには、向こうはスペイン語、こちらはイタリア語で話しても、お互いにゆっくり話をし合うと、何とか言いたいことが伝わることが多かったです。
巡礼から戻ってから、早くも2週間経ちました。今は、かじりかけたスペイン語の勉強を続け、発音や文法の基礎を忘れぬうちに、入門書1冊だけは終えておきたいという気持ちと、基礎を忘れてしまわないうちに、最初からやり直さずにすむように、フランス語の勉強を本格的に始めたいという気持ちの間で揺れています。家事をしながら、スペイン語の入門書付属の音声CDを聞き、寝る前には、フランス語の読書を再開しました。
最近は、日本語の授業や翻訳など、仕事で慌しいこともあって、2か国語のいずれかを選んで、腰を落ち着けて勉強を再開するきっかけをつかめずにいます。授業の準備や家事の間の細切れの時間というのはあって、そういう時間を勉強にあてればいいのですが、ついついお気に入りのブログどころか、おもしろそうというブログをだらだらと訪問したりしてしまっていけません。生徒さんの日本語学習熱に刺激を受けて、わたしも勉強したい言語をしっかり決めて、学習の秋に、しっかり力をつけるべく、頑張りたいと思っています。スペイン語は、いずれまたサンティアーゴへの巡礼に発つ前に勉強を再開にすることにして、今はフランス語を勉強しようかと、今の時点では、フランス語に心が傾きつつあります。
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Dicono che il Cammino di Santiago de Compostela era uno degli elementi fondanti dell'Europea. Durante il cammino abbiamo incontrato soprattutto i pellegrini europei, ma ora il Pellegrinaggio verso Santiago contribuisce a costruire la pace e il dialogo anche oltre ai confini dell'Europa.
Sono contenta di aver studiato un po' di spagnolo prima della partenza, perché mi ha consentito di conoscere meglio i compagni spagnoli - ora devo decidere se continuare a studiare lo spagnolo oppure riprendere lo studio del francese.
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なおこさんの語学学習意欲には好きということはあったとしてもいつも感心させられます(*^^)v
そして今回のように使う目的がはっきりとしているとよけいに張り切って出来るのかもしれませんね!何か身近な目標があるとそれを目指して頑張ればよいわけで、漠然としたものでは意欲そのものが湧いてこないと思います^^;
なので何かを始める時は、はっきりとした目標をまず持つことから始めたいなあ・・・と思ったりします♪
私の場合はお料理が好きなので、今年はいろいろと新しいメニューも増やすことは出来たので、来年はもっとクックパッドにもたくさんツクレポをいただけるようなものを考えたいと思います♪
アリスさんがいろんなお料理に挑戦される様子、本当にすてきだなと思います。ご家族やお友達も喜んでいらっしゃることでしょうね♪
『好きこそものの上手なれ』、これホントだと思います。どんなに科学が発達しても、言葉は苦労して覚えるべきなのでしょう。人と人とのコミュニケーションは最終的に直接の会話に落ち着くのだと思います。外国人が日本語を話すととても嬉しくなるように、その国の言葉を話すととても仲良くなれますね。私はドイツ語に関しては参考書と辞書を買ってから手付かずです。フランス語もリタイア。
時間があればなんて言い訳をしつつ、いつかは興味をもって再チャレンジしてみたいものです。
なぎささんも、ドイツ語やフランス語をいつかは勉強しようと考えられているんですね! お仕事が本当にお忙しいので、時間を見つけるのが難しいと思いますが、なぎささんのお店には世界各国からお客さんが来るでしょうから(とすかーなさんの記事でお店を拝見して、広さと品物の豊富さにびっくりしました!!)、少しでも勉強されたら、使う機会はたくさんおありですね。
わたしも頑張らなければ!
なおこさんは、人がお好きなんですね、だからこそ、この言語をもっと話せるようになりたいと、努力されているように思います。わたしはもう、英語とイタリア語で打ち止めにしようかななんてどっちの言葉も直子さんほどできないのに、考えていてダメだなぁって思います。大学でやったフランス語の知識は遠い彼方ですし、イタリア語もC1受かる気がしないし。。。わたしにも少し直子さんのやる気をくださ~い(笑)
わたしのようにイタリア語の学習を目標として、日本でも勉強してからイタリアに来るのと違って、とすかーなさんやPatataさんのように、予期せずイタリアの方と結婚して、それでイタリアに移住された方には、とすかーなさんのようにたとえ英語で不自由されなくても、やっぱり言葉をはじめとする文化や習慣の違いで、苦労されることが本当に多いだろうし、そんな中、講座に通われたり、地元のおいしいお料理を積極的に学ばれて、どんどん作ってみたり、本当にえらいなあ(えらそうですみません。お二人とも私よりずっとお若いですし)と思います。お仕事まで駒を着実に進めて、成果も上げられていて、すばらしい! (つづく)
やっぱり暮らす場所であるイタリア語が分かって使えるようになると、それだけ人の言うことも分かり、自分の言いたいことも言えて、暮らしやすくなると思うので、大変だと思いますが、ご自分たちのためにも、少しずつイタリア語のさらなる習得に向かって、頑張ってくださいね。日常生活で使う、接するイタリア語は、意識しないと限られてしまうところもありますし、今の自分のレベルより、高すぎても低すぎても、身につきにくいというところもあります。70パーセントくらいは内容が分かるというテレビ番組や本で、今はいろんなイタリア語をご自分の中に吸収して蓄えていくといいと思います。テレビニュースは早口で、構文や語彙が独特で、イタリア語のドラマや映画は方言や俗語・若者言葉の割合が多くて難しいものもあるので、アメリカやフランスなど他国の映画やドラマをイタリア語に訳して放映している番組がおすすめです。こういう番組の方が、標準イタリア語や共通イタリア語で、分かりやすい話し方をしている場合が多いからです。お互いに頑張りましょう!