2014年 12月 07日
赤く燃ゆ~ワイナリー写真講座


今日は、有機栽培でブドウを育て、ワインを造るワインセラーとブドウ畑で、美しい紅葉の撮影法を学び、ワインや地元の料理を楽しむことができるという、目にも舌にも、そうして心にもうれしい写真講座がありました。

場所は、ジャーノ・デッルンブリア。ペルージャから車で約1時間、南へと向かってたどり着いた村は、サグランティーノで名高いモンテファルコの近くにあります。

Workshop Fotografico in Cantina con il Fotografo Giovanni Galardini
講師は、フォリンニョ在住の写真家、ジョヴァンニ・ガラルディーニさんです。Livello Baseのはずが、わたし以外は皆、一眼レフのみごとなカメラや三脚を持っています。説明も、すでに写真の基本は押さえている人を対象にしているようで、理解できないことも多々ありましたが、それでも、よりよい写真を撮るために必要な知識や道具や心がけなどについて、いろいろと学ぶことができました。

午前中は、到着時にひととおり案内してもらっていたワイナリー内で、それぞれが自由に対象を選んで、写真を撮影しました。細かい設定などを、先生に教わっている人もいたのですが、わたしはカメラがコンパクトカメラである上、教わっても専門用語や説明の意図が分からないだろうという思いもあって、心のままにあちこちを撮影しました。この写真は、サグランティーノの赤ワインを醸造する樽が、ワインの色に染まっているのに魅かれて撮りました。栓を開けるとき、内部と外部の圧力の差のために、中身が噴き出してしまうので、こういう色になるのだそうです。

昼食は、プログラムには、ワイナリーが製造するワインを試飲しながら軽食とありました。それで、ずらりと並ぶテーブルを見て、「おいしそうだけれど、これだけだろうから、しっかり食べなければ。」とはりきって、パンと共にサラミも食べたりしていたら、なんとパスタやサラダも登場しました。特に手前左手の二皿がとてもおいしかったです。

こちらは、今日1日、お世話になったワイナリー、Cantina Moretti Omeroを経営する一家のお嬢さん二人です。おじいさん、おばあさんの代から両親を経て孫まで、皆が同じブドウ栽培、ワイン造りに、情熱を持って取り組んでいるのが、すばらしいと思いました。

いろいろなワインがずらりと並び、サグランティーノだけではなく、白ワインのグレケットやグラッパもありました。わたしはお酒に弱い上、自分が車を運転して来ていたので、こちらの赤ワイン、モンテファルコ・サグランティーノを少しだけ試飲しました。DOCG(Denominazione di Origine Controllata e Garantita、純正保証付原産地呼称ワイン)でかつ、このワイナリーの他のすべての商品同様、有機のワインです。

同じ写真という趣味を持つ、ウンブリアに住む仲間たちと出会い、歓談するのも楽しかったです。二人が飲んでいるのは水ではなく、グラッパです。

朝は雨が降り、その後晴れたものの、正午は日が高すぎていい写真が撮れないということで、ワイン畑での撮影は、昼食後、3時前からとなりました。雲は多いものの、時に日が差して、晴れ間も見えます。もう12月とあって、こんなふうに葉がほとんど落ちてしまったブドウの木もあります。

遠くにアッシジの町並みもきれいに見えて、うれしかったです。写真は光学20倍ズームで撮影したものです。

奥へ奥へと進むと、まだかなり赤い葉が残っています。ブドウは、カビが生えたり、病気があったりしたために摘み残したものもあれば、うっかり摘み忘れたものもあるそうです。

傾きゆく西日がブドウを照らし、ブドウの実や皮が、日の光に赤く美しく輝いています。

日の光が柔らかくなると、葉の色もまた違って見えます。葉もブドウも、朝から時々降った雨のために、まだ濡れています。

ハートの形をした葉が、夕日に赤く燃えて、それはきれいです。こちらのブドウの木の下から空を眺めて、ちょうど、一斉に咲きほこる桜の花を木の下から眺めたときのような感慨を覚えました。

写真講座は10時半から4時半までの予定だったのですが、ブドウ畑での撮影から戻った後、4時半頃から、皆が撮った数多くの写真をさっと見て、意見を交わしたり先生たちからの評価や教えを聞いていたら、解散は午後6時半過ぎになりました。同じ場所で撮影をしても、撮る対象やその角度などが違ってくること、そうして、わたし自身の写真にせよ、他の人の写真にせよ、わたしがいいなと思う写真にそれほど歓声が上がらなかったり、別にどうかなと感じた作品が高い評価を受けたりしたので、そういうことも興味深かったです。
写真について学び、志を同じくする仲間と知り合うことができ、おいしいものを味わい、優しいワイナリーの方たちの温かい歓待を受けて、それは充実した、うれしい1日になりました。
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Il Foliage della Vite del Sagrantino. Workshop Fotografico in Cantina 7/12/2014
con il Fotografo Giovanni Galardini, Cantina Moretti Omero,
Giano dell’Umbria (PG) 7/12/2014
Ancora rosse le foglie del sagrantino
brillano nel sole, pure l’uva rimasta sulla vite.
Bellissima giornata trascorsa insieme in cantina e in vigna,
grazie alla famiglie gestrice accogliente e ospitale,
grazie ai maestri e ai compagni appassionati della fotografia.
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参照リンク / Riferimenti web
- La Strada del Sagrantino – "Colori d'Autunno, il foliage della vite del Sagrantino" 3° Edizione (28/10/2014)
- Azienda Agraria Moretti Omero. Vini Montefalco DOC e DOCG BIO – Olio extra vergine d’oliva BIO – Condimenti e grappe BIO
先日のブドウ畑のお写真は同じモンテファルコ思いきやジャーノ・デッルンブリアというまた違っところだったんですね!
ブドウ畑はたくさんあるだろうし、風景だけでは見分けがつかないですね^^;
今度は写真講座、しかもワインナリーでのなんてイタリアらしいですね(^^♪
お料理もメチャ美味しそうで、なおこさんが美味しかったと言ってるのはピザかな?左の2枚は分厚いピザに見えるのですが・・・見てるだけでピザが食べたくなってきました(笑)
写真のことは習ったこともないし、よく解らない分野ですがブロ友さんたちのお写真を見てるだけでもたくさん勉強にな
ります。やはりあまり日差しが強いときれいなお写真は撮れないんだな・・・となんとなく思ってましたが今日のなおこさんの記事でお勉強になりました(*^^)v
ブドウの♡の葉が夕日に照らされて美しい色を見せてくれている写真は本当に素晴らしいですね~♪
充実した写真講座と美味しい料理、素晴らしい一日でしたね~(*^^)v
こんにちは。
葡萄畑のあるところは素敵なところですね、写真教室いいですね、やはり、教えて貰うと写し方もかわるのでしょうね。
葡萄の葉の色が好い色していますね、そして、ブドウも
いい雰囲気ですね、いつもなおこさんの写真は
素敵で関心して見ていますの。
お食事をいただいて評を聞けるなんて素敵なお時間でしたね。
いつもありがとうございます。
へー、こんな撮影会があるのですね。ワインとおいしいお食事と風景と・・・私もこれは行って見たいですね。
しかし葡萄の木の紅葉はとても美しいです!視覚にも、味覚にも楽しいイベントだっただようで良かったですね。
今回の講座終了後、先生たちや仲間たちが載せている写真を見て、やっぱり美しさが違うなと、感嘆したり感心したりする写真がいくつもありました。やっぱりいいカメラがあればという思いもある一方、「写真を撮るために歩く」のではなく、「歩きに歩いて、美しいものや風景に出会えば、写真に残したい」、そうして、「歩くに歩くためには機動性のいいコンパクトカメラの方がいい」と考えて買ったカメラでもあるし、やっぱり歩くこと、散歩自体を楽しむことに主眼を置きたいと思うので、悩むところです。

お久しぶりです。お仕事に専念されていて、お忙しいのでしょう。お疲れさまです。写真で少しでも、自然を楽しんでいただけたと思うと、わたしこそうれしいです。ありがとうございます。寒さが厳しいけれど、寒さの中、晩秋・初冬は、空気が澄んでいて、きれいな紅葉も楽しめるのがありがたいです。