2014年 12月 12日
きらめく冬の夜と映画、『風立ちぬ』
クリスマスを前に、ペルージャの町を彩るイルミネーションがきれいで、うれしかったです。
映画を見て、感動しました。昔の日本の田園風景が美しく、難しい時代を、夢を追いかけ、愛を大切にひたむきに生きる主人公たちの姿に、涙がこぼれました。
ペルージャの中心街で、12月17日まで上映されています。皆さん、ぜひ見に行ってみてください。戦争のない平和な日本を守らなければいけない、そんな気持ちを新たにするためにも。
"Le vent se lève, il faut tenter de vivre." - Paul Valéry
「風立ちぬ、いざ生きめやも」 - 堀辰雄 訳
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Un flim commovente, molto bella anche Perugia con lumi natalizi
Film “Si alza il vento” di Hayao Miyazaki, Giappone 2013
Dal 11/12 al 17/12 @ Cinema Melies (Via della Viola, 1 – Perugia)
spettacolo unico ore 18,30, 126 minuti - intero intero € 6, ridotto € 5
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Nell'articolo qui sopra i link per il trailer in giapponese con sottotitoli in italiano, per la scena in italiano in cui il protagonista parla con Caproni, ingegnere aeronautico italiano e l'altra in francese in cui compaiono le parole del titolo, citate da una poesia di Paul Valéry.
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参照リンク / Riferimenti web
- amazon.it - Film DVD "Si Alza Il Vento" di Hayao Miyazaki
↑ 日本語音声も収録されているイタリア語版の方が、なぜかずっと安いのが、不思議です。
- amazon.co.jp - 宮崎駿監督映画DVD、『風立ちぬ』
- 宮崎監督作品、『風立ちぬ』公式サイト - 企画書~飛行機は美しい夢・映像についての覚書
宮崎駿さんの「風立ちぬ」は残念ばがら見過ごしてしまいました~(-_-;)日本に住んでいながら・・・ダメですね~
ペルージャでも映画館で観れるのが素晴らしいですね~☆
そして今の時期はクリスマスイルミネーションが見れるなんて羨ましいです~(*^^)v
家の町は田舎なのでそういうのはちょっとないかな・・・
お店や個人のお家のイルミネーションくらいでしょうか♫
今週末は、選挙なので是非行かなくてはと思います♪
なおこさんのような海外在住の方はどうするのですか?
差しつかえなければ教えてくださいませ(*^_^*)
選挙は、登録をしていれば、こちらでも投票ができて、大使館の方から案内があるのですが、今回案内がないようだけれどおかしいなと思っていたら、なんとローマで12月3日に行われた在外公館投票の案内が前日、12月2日にメールで届いたのを見逃していました。ちょうど仕事などで慌しいときだったので、あらかじめ知っていても行けなかった可能性も多いのですが、残念です。「なお,今後,選挙の案内をメールでお知らせできないこともあります。選挙が近づきましたら,積極的にHPなどで日程をご確認ください。」とあるので、今後はさらに気をつけなければと思いました。
最近のものはちょっと食わず嫌いしていて見ておらず、
こちらも見ていないんです。
宮崎駿監督の訴えようとすることにはいつも共感しているのですが・・・
戦争がテーマなのですね。
テレビ放映される機会があれば、
見てみたいと思います。
こうして遠いイタリアに住むなおこさんから、
日本の映画のことを教えていただけるなんて…
いつでも見られる環境にあると、
逆に価値に気づかないこともあるのだと実感です。
話は変わるのですが、
以前なおこさんがブログでご紹介くださった、
映画「世界の果ての通学路」。
今回のノーベル平和賞を受賞されたマララさんの訴えを通して、
教育を受ける権利について日本でもメディアがとりあげ、
この映画のことも話題にしているテレビ番組などもありました。
なおこさんがご紹介くださったときから、
すごく見てみたい映画だったのですが、
日本では上映しているところが少なく、
残念に思っていたのですが、
これを機会にさらに日本でも話題となって
上映の動きが拡大するといいなと思っています。
いつも貴重な情報をくださるなおこさん、
本当にありがとうございます
サン・ピエトロ教会の手前、イルミネーションが綺麗ですね。町のはずれの寂しいエリアだと思うのにほんとに素敵。なおこさんの写真も難しい夜景なのに、よく撮られていて素晴らしいです。設定は夜景モードですか?それともオートでしょうか。
世界の果ての通学路、とてもすてきな映画で、日本の方にこそ見ていただければ、本当に大切なものは何か改めて感ずると思いますし、とにかく見て心を動かされる名画です。より多くの方に見ていただけると、わたしもうれしいです。
ささやかに、商店街や町並みに彩を添えるイルミネーションではありますが、街をいい雰囲気に照らし出していていいなと、心が躍りました。歴史のある町なので、こんなアーチや門があちこちにあって、そこから見える教会や修道院が、ことにきれいだなと思うことがよくあります。おほめの言葉をありがとうございます。設定はオートです。実はもう一枚、もう少し門から離れて撮った写真の方が、ピンぼけせずに、くっきりときれいに写っているのですが、こうやって少し焦点がぼけかけている方が、柔らかな夜明かりの光がきれいに見える気がして、こちらを選びました。夜景の美しさに共感していただけたようで、うれしいです♪
又ギブリは、アフリカ、サハラ砂漠辺りから吹いてくる熱風のことをいうらしく(シロッコと同じですね)アニメ界に熱い風を起こしたかったとか。そんな訳でちょこちょこイタリアが出てきます。あっすいません、なおこさん、知っておられるかも知れないのに、お節介なお話でした。映画が好きなので、つい熱くなってしまいます。
写真の設定、オートで、あんなに綺麗に撮れるのですね。私もオート専門でいくことにします^ ^
おはようございます。
この映画は見ていないのですが、テーマがいいですね。
戦争で逃げ惑った母たちの話で戦争の悲惨さに
心が痛みます。
街中の輝きいいですねぇ~
華美すぎず素晴らしい~
いつも考えることを教えていただけて嬉しいです。
風立ちぬ、私は映画館で観たかったのですが、上映日程が異様に短く、残念ながら自宅で夫と、音声・日本語、字幕イタリア語で、鑑賞しました。
ジブリ作品は色使いが独特でとても綺麗だな、といつも思います。
荒井由実のひこうき雲、この映画にぴったりですよね。
私が一番印象に残っているのは、菜穂子の儚さや振る舞いでした。私はこの愛するからこその矛盾というか、日本的な考え方に、とても涙しましたが、こちらの人にはこういう考え方は理解出来るのだろうか??と少し疑問に思いました。
悲しく暗い内容なのに、なぜか清々しい、肯定的なメッセージが込められてもいて、不思議ともう一度観たくなる映画です。
夫や、撮るのを頼む相手にもすぐに撮影できるように、カメラの言語設定をイタリア語にしているので、気づいていないだけかもしれませんが、夜景モードというのは、わたしのカメラにはなかったような…… 夜景はやはりオートだとつい手が動いたり、夫によると、露出時間が短いので、きれいに取るのが難しいようですが、とは言え、夜寒い中、てくてくと先を歩く夫に遅れないようについて行きながら、さっと撮影するのに、手動であれこれといじる時間もなく、結局オートに頼ってしまいます。まあ、手動でいろいろいじって、いい写真が撮れるようにできるだけの知識もまだまだ不足しているのではありますが。
ささやかな灯りですが、歴史のある町並みの風情をうまく生かしていて、きれいなだと感じました♪
映画自体に直接言及はありませんが、最終的に一人で療養にと山へ帰っていく菜穂子に、『椿姫』の主人公が重なりました。わたしも、厳しく苦しい時代の、悲しみや葛藤も多い物語の中で、恋や青春、夢を追う優しいひたむきな主人公たちの美しさや、その恋や夢、青春の輝きに焦点を充て、たとえば戦争で失われる命や菜穂子の死やそのあとの場面をあえて省いてあるところに、それでも「生きねば」という、「力強く生きねば」という宮崎監督の思いが、観客へのメッセージが込められているような気がして、すばらしいなと思いました。そうして、記事の終わりにリンクを貼った、「企画書」にある宮崎氏の制作にあたっての思いを読んで、なるほどと感じました。
暗い時代に焦点を充て、作中人物や主人公の薄幸の死を描いているのに、全体として明るく、もう一度見たいと思わせると言えば、Benigniの『La vita è bella』(邦題はなぜか英語の題の『Life is beautiful』を取っていますが)を思います。暗く苦しい時代で、理不尽で残酷な差別や苦境を描きながら、それでも「人生は美しいのだ、すばらしいのだ」と、主人公が息子に、そうして、監督が観客に訴えているこの映画と、そう言えば、『風立ちぬ』は重なるところが多い気がします。