2015年 01月 15日
夕日に染まる羊たち
我が家の西には、小高い丘があるために、毎日、日の入りよりもかなり早い時間に、うちからは太陽が見えなくなってしまいます。
ですから日頃は、夕焼け空も丘に隠れてしまいがちなのですが、こんなふうに雲の多い日は、雲たちが刻々と移りゆく美しい夕日の色を映し出してくれるので、それはきれいな夕焼けを楽しむことができます。
日が沈んでしばらくは、こんなふうに、金色・オレンジ色の色彩が強かった西の空も、しばらく経つと、冒頭の写真に見えるように、一面がきれいな桜色になります。何だか空にたくさんピンクの花が咲いているようです。
さらにしばらく経つと、雲の色が、桜色から藤色に、そうして灰色へと変わり、今度は、丘が煙を吐き出しているかのようです。
うろこ雲を、イタリア語ではnuvole a pecorelleと言い、うろこ雲の浮かぶ空をcielo a pecorelleと呼びます。今年の干支の羊は、イタリア語ではpecoraです。pecorellaはその羊に縮小辞-ellaがついたものですから、「小さいかわいい羊(さん)」という意味で、pecorelleはその複数形です。伊伊辞典によると、うろこ雲の中の小さい一つひとつの雲が、小さな羊に見えるので、そんなふうに呼ぶのだということです。
この日は、刻々と変わりゆく空の色と、雲の描く模様がことさらにきれいで、うれしかったです。
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Il sole è un grande artista, soprattutto al tramonto. 2/1/2015
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東京の空と比べると、イタリアの空は何て広いんでしょうね。空の大きさも全く違く感じられます。美しく、彩りは自然のもので鮮やかながら穏やかな空気が流れています。とてもいい写真が撮れましたね。
ホッとできる回でした♪ありがとうございます。
羊年に、
ピンクの空の羊さんを拝見できて、
とても幸せな気持ちになりました。
日没とともに、
空の羊さんたちも、
みんなで我が家へと帰っていっているかのようですね^^
刻々と色を変え表情を変えていく空が、
牧歌的な雰囲気に包まれて、
拝見しているこちらも
ゆったりと幸せがしみわたるような気持ちです。
素晴らしい空を見せてくださってありがとうございます☆
それに、写真を撮ることだけに熱中するのではなく、自分の目でしっかり見て胸に刻んでいることが分かる、なおこさんの文章もいつもすてきです。