イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

冬将軍が来る前に

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 月曜日のことです。翌朝は気温が氷点下になり、以後も極寒の雪が降る日が時々あるという天気予報を見て、畑の野菜が凍る前にと、かごとナイフを携えて、収獲に行きました。

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Rucola & Olivi 26/1/2015

 ルーコラが、すくすく育っています。オリーブの木々の間に野菜が並んでいるところが、ウンブリアらしいと言えるでしょうか。

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 寒さのためか、パセリ(prezzemolo)は元気がなく、夏に比べて、かなり淡い色をしています。

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 一番のお目当ては、こちらのキクヂシャ(insalata riccia)です。寒さに耐えるとはいうものの、氷点下の日が続いてはどうだろうと思い、その前に収獲したかったのです。キクヂシャのサラダに少しルーコラを混ぜて食べるのが好きです。

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 セージ(salvia)も、寒くなって小さく黒っぽくなる前にと、多めに収獲しました。豆類の消化を助けてくれるので、豆スープを作るときには、よく使います。豆料理には、月桂樹の葉や昆布もいいと読んだので、昆布などといっしょに使うこともあります。

 今日は朝から、台風よりもさらに激しい風が吹き、昼食後、ぱらぱらとあられが降ったかと思うと、今度は大雨が窓にたたきつけ始め、いつのまにか雪に変わって、大つぶの雪がひらひらと降り始めました。これから2週間、ペルージャではまだまだ寒い日や雪の日が、よくあるようです。イタリアでは、1月29日から31日にかけてが最も寒いと言われ、この3日間をi giorni della merla(直訳は「雌ツグミの日」)と呼びます。夫に尋ねると、「どうしてそう呼ぶかについては、いろいろな説があるけれど、ぼくは、ちょうどこの頃から、ツグミがまた鳴き始めるからだと思うよ。」とのことです。

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Rucola, insalata, salvia & bietola dell'orto
sono andata a raccoglierle lunedì prima dell'arrivo dei giorni della merla,
anche perché il meteo avvisava l'arrivo imminente del gelo e della neve.
I giapponesi antichi credevano che le erbe di questa stagione
avessero una potenza particolare e riuscissero ad invigorire le persone
che le mangiavano. Io ci credo e dunque le erbe ci daranno forza :-)
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by Makitalia at 2015-01-31 08:11 x
こんばんは、お邪魔します。
セージが豆類の消化を助けるんですね、また勉強になりました。
さて、以前、教えていただいた “脳における記憶のしまい方” の話、私のブログにも少し書かせていただきました。あれから、開き直って、こういった間違いに対してくよくよしないようにしてます(笑)
では、この冷え込む3日間、お体大切に。
Commented by nagisamiyamoto at 2015-01-31 10:34
なおこさん、こんばんは
何が羨ましいって、なおこさんはいつも草花や野菜と常に生活しているから、季節を当たり前に感じることができますよね。
いうなれば私も店のとなりが八百屋ですからそういうことになるのでしょうが、年中ある野菜や果物を見受けると何が旬なのか分からないこともあるんですよ。
Commented by milletti_naoko at 2015-01-31 18:24
Makitaliaさん、おはようございます。豆料理に、日本では昆布、こちらではセージなどのハーブ。昔から伝わる食文化は、ちゃんと体によくおいしい組み合わせを知っていて、暮らしに取り入れているのだなと、感心します。脳における記憶のしまい方もあるし、実は、最初に間違って覚えてしまった、身につけてしまったことは、あとから矯正が大変だそうで、それが、発音が似ている言葉や言い回しを間違って言い始めると、なかなかその癖が抜けない理由だと思います。つい最近も、正午のつもりでmezzanotteと言ってしまい、夫が楽しそうな顔をしていました。イタリア語の勉強、頑張っていらっしゃいますね。わたしもフランス語に、気合を入れて取り組まなければ! ありがとうございます。Makitaliaさんも、どうかお体を大切にお過ごしくださいね。
Commented by milletti_naoko at 2015-01-31 18:33
なぎささん、おはようございます。うちが緑に囲まれ、義父や夫がおいしい野菜を育ててくれるので、ありがたいです。お隣が八百屋さん! 市場には世界中から、そうして、温室栽培の野菜も来るので、年中いろんな野菜や果物が店頭に並ぶのでしょうね。大根や白菜が手に入る市場、わたしもいつか訪ねてみたいです。いえいえ、市場を訪ねるなら、一番はなぎささんにお会いしたいからですし、フィレンツェに行って、野菜を仕入れて帰るのは、電車の中で大変な上、他の人の視線を感じてしまう気がします。
Commented by ayayay0003 at 2015-01-31 19:32
なおこさん、こんばんは^^
なおこさん家のパセリ(prezzemolo)もやはり同じだなと思うとなんか親近感がありますね!
そして、食べ方ですが、キクヂシャのサラダに少しルーコラを混ぜて食べるというのが新鮮に感じました。
私はルーコラとかは、お肉や野菜に添える感じで使ってたので、サラダに混ぜてもいいんだと思いました。
何でも思い込みがあるので違う使い方を教えていただくと嬉しいです(^-^)
せっかくのハーブ、天候の悪化で使えなくなってしまうともったいないので、収穫しておくといのはいい考えだと思います♪
Commented by suzu-clair at 2015-02-01 00:19
イタリアも、この時期が一番寒い時期なのですね。
日本の大寒と同じですね。
↓の記事の雪景色、
大きなつららにびっくりです☆
けっこう寒さが厳しくなったりもする場所なのですね。

こちらも、
この週末は雪が降った地域が多く、
私の町も、2日続けて朝方雪が少し積もりました。
それでも、
一年でもっとも寒い時期なのに、
ここ数日の寒さを、久しぶりの冷え込みだなと感じたことに、
やはりこちらのほうは暖冬なのかなと実感しました。

厳しい寒さは、つらいときもありますが、
その時期ならではの美しさもあったりもしますし、
やはり必要な季節ですよね。

ハーブやお野菜、
とてもきれいに育っていますね。
厳しい寒さが作り出す恵みは、
新鮮でおいしいのでしょうね☆

もっとも寒い時期を「雄ツグミの日」と呼ぶなんて、
なんだか可愛らしくてほほえましいですね♪
Commented by patata at 2015-02-01 00:59 x
なおこさん、こんにちは!

オリーブの木の間に野菜、リグーリアも同じです^^ 家の近くにも普通にオリーブの木が植えられているので最早当たり前の光景になってしまいましたが、そうではないんですよね。
なおこさんのお宅では、冬もお野菜を育てられているんですね、素晴らしいですね!
義父は、(おそらく地質や場所の問題なのか?)なぜか冬は上手く育たないからと、何も野菜を植えませんでした。。今は、春に向けてソラマメとグリーンピースと植えている最中のようです。
そして、ルーコラは冬野菜なんですね!すごくきれいに育っていますね、立派です!美味しいお野菜羨ましいです♪
Commented by milletti_naoko at 2015-02-02 19:15
アリスさん、こんにちは。アリスさんのお宅にも、お庭に同じパセリが生えているのだと思うと、わたしもうれしいです。イタリアでは、ルーコラだけのサラダを食べる場合もあるし、薄くそぎ落としたパルミジャーノやクルミを加えたルーコラのサラダもおいしいのですが、味に癖があるし、真偽は確認していませんが、夫が常々「ルーコラを食べすぎると肝臓に負担がかかる」と言うので、他のサラダに少し混ぜ込むことがあります。こちらでは、いろんなサラダ菜を混ぜる人も多いのですが、なかなかおいしいですよ。

摘みたての方が香りもいいし、ハーブとしての効果も高いのでしょうが、寒い日が続くと、枯れたようになったり葉がかたくなったりもするので、今回は多めに摘んでおきました♪
Commented by milletti_naoko at 2015-02-02 19:25
すずさん、ラヴェルナの修道院は高い山の上にあるので、できたつららが、こうしていつまでも残るのだと思います。今は日本も寒いのですね。雪はこちらでも、降りはするのに積もらずに解けてしまうことの方が多いので、義父母は、ちゃんと雪が積もらないと蝿や蚊がいつまでも居すわって困ると、心配しています。

おっしゃるとおり、厳しく寒い冬には独特の美しさがありますし、そのおかげで、植物もより根を伸ばして、育つことができるのですよね。おとといだったか、雌ツグミの日の最中に、久しぶりに雄ツグミを見かけました。夫の説が正しいかどうかは謎ですが、ツグミたちの歌声が再び聞ける日が楽しみです。
Commented by milletti_naoko at 2015-02-02 19:44
Patataさん、なんとリグーリアでも、オリーブの木々の間に野菜を育てているんですね! 我が家は、もともと古いオリーブ園があった土地を、義父母が買って家を建てたので、畑はオリーブの間にあります。Patataさんも、同じような光景を目にされているのだと思うと、何だかうれしいです。

地質や場所の問題もあるのでしょうね。うちでは冬の野菜として、各種のキャベツやキクヂシャ、ラディッキオが育ち、そうして、フダンソウは、種が飛んでいった先、畑のあちこちに、元気に顔を出して育っています。近年はどういうわけかナメクジが多くて、あちこちかじってしまうので困るのですが。ソラマメはウンブリアでは、死者の日前後である11月の初めに植える風習があるのですが、そちらでは今の時期に植えるんですね! ルーコラは、以前はもっと暖かいときに見かけたぞと思って調べてみたら、基本的には年中育つそうです。リミニの友人が、この寒いのにルーコラと驚いていたので、この寒い時期を何とか乗り切ってくれるように願っています。
by milletti_naoko | 2015-01-30 22:48 | Gastronomia | Comments(10)