イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

気持ちうれしいバレンタイン

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 イタリアでは、バレンタインの日には、恋人どうしや夫婦など、両思いの人が、いっしょに食事をして祝ったり、ちょっとした旅行に出かけたり、あるいは男性から女性に何か贈り物をしたりします。今年はちょうど土曜日にあたるので、どこかに出かけようという話はしていたのですが、朝、思いがけず、

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 夫からこんな贈り物を受け取って、とてもうれしかったです。

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 ハートと恋人たちが描かれた包みを開けると、バーチチョコレートが七つ入った筒が現れます。最近、アッシジのバールに寄ったとき、店内にぺルジーナ社のバレンタイン用チョコレートが飾られていて、いっしょに夫がいなければ、買って贈れるのにとは考えたのですが、まさかわたしに贈ってくれるとは思わなかったのです。

 もう10年近くも前、わたしがまだ学生としてペルージャ中心街のアパートに暮らしていた頃、バレンタインに赤いバラの花を一輪贈ってくれたこと、わたしが作った散らし寿司を二人でいっしょに食べたことをなつかしく思い出します。夫は昔から、バラの花を育てるのが好きで、ただ、せっかくきれいに咲いているバラを摘むのはかわいそうだと、花をうちに飾ることはめったにしない人なので、トスカーナとの州境の小さな村でいっしょに暮らし始めた頃や、結婚記念日などに、その大切な花を摘んで贈ってくれて、それはうれしかった、その気持ちや思い出もよみがえりました。少し気難しくて、無器用で、根は優しいことは知っているものの、ふだん甘い言葉を口にするどころか、ちょっと物言いに気をつけてくれたらいいのにと思うことの多い、そういう夫なので、なおさらその気持ちが、うれしいのでした。

関連記事へのリンク
- バーチとアンゴラの意外な関係
↑ バーチ・チョコレートを考案したのも、アンゴラうさぎから毛を取って衣類に使うことを思いついたのも、今はファッションで有名な故ルイーザ・スパニョーリです。
 バーチのびっくり誕生秘話については、こちらの記事をご覧ください。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ayayay0003 at 2015-02-15 10:30
なおこさん、おはようございます^^
素敵なバ―チチョコのプレゼントに感激しました(*^^)v
イタリア人は、一般的には情熱的で日本人とは違い愛の言葉なんかもスラスラ出てくるというイメージでしたが、なおこさんと知り合ってからはイタリアの方だっていろいろな性格の方がいらっしゃって当然ですよね!と思うようになりました♪
なおこさんの御主人は、ちょっと日本人的な感じの方だな・・となおこさんの文から想像しています(*^_^*)
そういうシャイな方がこのバラのチョコをと思うとよけいに嬉しいというのはよく解ります(*^^)v
イタリアは、男の方から女の人に贈るというのがバレンタインで羨ましいです♪ホワイトデーはありますが、バレンタイン程は定着してないのでお返しを貰えることはまずありません(笑)
素晴らしいバレンタインになり、そうすると過去の素晴らしい思い出も蘇り、ほんと不思議ですがいいことがあるといいように考えられるから不思議ですよね♪
ハッピーバレンタイン、なおこさん♡
Commented by kazu at 2015-02-15 14:02 x
なおさん、こんにちは。ご主人様から素敵なプレゼントを受け取られましたね。日常に優しい言葉はなくても、こうして思いがけず贈ってくれるプレゼントはほんとに嬉しい。何でもそうですが、思いを行動に移さなければ、幾ら言葉を連ねても訴求力は薄いなぁといつもそう思います。気持ちを形にすることの大切を、こんな時よく考えるのですよ。と、偉そうなことを言ってますが、私の方は上司からチョコが届いて恐縮至極です。今年のバレンタインデーは土曜日だから会社も休みだし、いっか~と端折ったのですが、参りました(笑)

最近は、日本のバレンタインチョコにはいろんなプレゼントの仕方があって、女性から男性のみならず、その逆や、義理チョコは勿論、同性同士の友チョコ、更には自分チョコなるものまで出現して、すっかりお菓子業界の戦略にはまった感がありますが、でも贈り贈られする良いコミュニケーションの機会かなとも思います。それにしても、バーチチョコはほんとに美味しいですよね。イタリアでは沢山の有名チョコの味見をしましたが、誰に贈っても安心で、やっぱり最後はバーチに落ち着く気がします。
Commented by suzu-clair at 2015-02-15 19:39
旦那さまの贈り物、
優しい愛情がこめられていて素敵ですね☆
そしてなおこさんも、
同じものをご主人に贈りたいと考えておられたところも、
とても素敵だなと思いました。

ご主人は、
大切にしておられるバラの花を、
大切な日になおこさんに贈ってこられたのですね。

優しい愛に満ちたバレンタインのお話に、
心温まる幸せな気持ちになりました☆
Commented by Makitalia at 2015-02-16 05:03 x
こんにちは!
素敵なサン ヴァレンティーノ、シャイな旦那様からのバラ一輪もとっても素敵な話です。 
こちらは、コープで買ってきたであろう花の鉢とチョコレート大袋入りでしたよ(笑)
私もバラをプレゼントされてみたいです。
雨が続いていますが、少しずつ気温が上がってきて、もう春はすぐそこって感じですね。
Commented by milletti_naoko at 2015-02-16 16:55
アリスさん、バーチチョコレートは好きですし、造花とは言え、赤いバラの花をあしらってあって、うれしかったです♪ わたしが勤めていた学校では、バレンタインデーに生徒たちからチョコレートをもらった男の先生たちも、ホワイトデーにお返しをしていたように覚えているのですが、まだそれほど定着しているわけではないんですね。ありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2015-02-16 17:20
かずさん、おはようございます。言葉より行動こそ大切とは思うし、日本の家庭を思うと、比にならないくらい、いっしょに過ごせる時間があり、過ごしてくれようとするのはありがたいのですが、やっぱり時には優しい言葉やしぐさもほしいなと思うもので、この贈り物、とてもうれしかったです。上司の方から! 義理チョコも、特に職場や上司に対しては気を使わなければいけなくて、頭を悩ませることも多いことでしょうね。

日本のバレンタインもいろいろと変容を遂げつつあるんですね。友チョコ、自分チョコというのも、戦略にはまってはいるのでしょうが、そういう機会をとらえてちょっとした贈り物、甘いものというのは、暮らしに喜びを添えているような気がします。わたしもチョコレートは大きいメーカーの売るものでは、リンツ・リンドールとバーチが好きです。ああ、かずさん。すでに前日エトルリア門周辺は訪ねられたと知って、行きませんでしたが、外国人大学のすぐ近くに、職人さん手づくりのチョコレートやジェラートがとってもおいしい店があるのです。バーチはブラックチョコレートにヘーゼルナッツという組み合わせが、おいしくて飽きが来ないし、体にもいいですよね。お菓子づくりの余りものをむだにするまいとバーチを考案したルイーザ・スパニョーリと当初の名前、「げんこつ」より口づけを意味するbacioにという名にするよう助言したブイトーニの、二人の知恵と機転の結晶だと思います。
Commented by milletti_naoko at 2015-02-16 17:28
すずさん、いつもお優しいお言葉をありがとうございます。チョコレートは二人とも大好きなので、わたしも夫も、出かけた先でそれぞれがチョコレートを買って帰って、二人でいっしょに食べることはよくあるのですが、夫もたぶん買うのに度胸が要ったのではないかと思い、それだけにとてもうれしかったです。二人で毎日一つずついっしょに食べているところです。
Commented by milletti_naoko at 2015-02-16 17:41
真紀さん、こんにちは! 鉢入りの花も、いつまでも楽しめていいですよね。大袋入りのチョコレートも、何だか寒い冬に甘さを運んでくれる福袋のようです。本当に、少しずつ春が近づくのが感じられて、うれしいですね。
Commented by nagisamiyamoto at 2015-02-17 01:53
なおこさん、こんばんは
ご主人の人の良さは画像からもうかがえます。とてもうれしいプレゼントをもらってなおこさん良かったですね。わたしもなんだか嬉しくなってしまします。楽しい一日を過ごしたことでしょう。言葉が少ない人こそ心のこもった想いが底にあると思います。
Commented by milletti_naoko at 2015-02-17 03:15
なぎささん、こんばんは。いつもお優しいお言葉をありがとうございます。わたしも、行動で示してくれる誠実さに感謝しなければいけないのだろうとは思いつつ、やっぱり、ちょっとした言葉や贈り物はうれしいので、うれしかったです♪
Commented by patata at 2015-02-18 03:35 x
なおこさん、こんばんは!

素敵な旦那様ですね。バラの花には、お二人の思い出がたくさんたくさん詰まっているのですね、お二人にとってシンボルのような?感じなのでしょうか♡

うちの夫は例によって何も無し(=_=;)だったのですが、なおこさんの記事を読んで、私も愛がいっぱいのバレンタインデー気分を味わえ、ほっこり笑顔になれました、どうもありがとうございます(///∇//)
Commented by milletti_naoko at 2015-02-18 18:42
Patataさん、こんにちは♪ 森の近くに住んでいた頃は、家のすぐ前に植えていたバラを、ペルージャに引っ越すときに、夫がどういうわけか、広い畑の奥、隅に植えたので、訪ねて歩いていかないと花が見られないという状況ではありますが、今も春・秋に元気に咲いてくれるバラたちを見ると、うれしいです。こちらこそ、コメントをありがとうございます。
by milletti_naoko | 2015-02-14 21:52 | Famiglia | Comments(12)