2015年 02月 17日
守れ地球、イタリア初女性宇宙飛行士の言葉から
地球は、小さくて、すぐに壊れかねない、美しい星であり、
全人類、数十億人もの人々が、共に暮らし、旅をする宇宙船。
地球のほかに、わたしたちには船がないのだから、
この地球という船を大切にしなければいけない。」
わたしが、今年のイタリア、サンレモ音楽祭を見ていて、最も感銘を受けたのは、 現在、国際宇宙ステーション(ISS)で、さまざまな実験や研究に取り組んでいる、イタリア初の女性飛行士、サマンサ・クリストフォレッティとの対話です。ただし、毎日見たわけではないし、初めから終わりまで見た日は一度もないので、そのわたしが目にした中で、という話です。
まずは、常に憧れ、夢に見ていた場所にようやく来ることができたと、目を輝かせて日々の活動を語る、彼女の生き方や人となりに魅かれました。そして、司会者の問いに答えて語ったこの言葉に、感動しました。
ウクライナ紛争やテロの危機に加えて、イタリアのすぐ南、リビアとエジプトも、他国を巻き込んでの戦争になりかねない情勢になり、環境汚染や戦争で、このかけがえのない、わたしたちの美しい地球が、危機にさらされています。覇権を求める国家や私益を求める企業のために、平和な暮らしや環境を奪われ、命を危険にさらされるのは、いつも一般市民です。マスコミ報道や指導者の言葉に惑わされ、むやみに敵対心や偏見を抱き、まずは自国でないがしろにされている人権を放置していては、結局、自国が、引いては、地球という一つしかない、わたしたちのかけがえのない星が、失われることになりかねません。こんな時代だからこそ、正しいもの、大切なことを見失わずに、動く必要があると、つくづく感じています。
以下に、その対話の全映像を紹介し、わたしが特に感動した上の部分については、イタリア語の原文とわたしの訳を添えておきますので、興味のある方はご覧ください。インタビューに答えるという形で、即興で答えているためもあり、言葉が繰り返されたり、文の構成に問題があったりする箇所もあるので、重複する言葉は省き、文法的にどうかと思われる箇所はそのまま残して、とりあえず主旨が伝わるように訳しています。
An interview of ESA astronaut of Italian nationality Samantha Cristoforetti,
recorded from NASA Tv streaming
Parole di Carlo Conti (5:09-5:21)
“Qui spesso ho visto le foto che mandi da lassù
e che ritraggono la Terra, una Terra bellissima.
Ma da lassù si diventa più ottimisti o più pessimisti
sul futuro del nostro pianeta?”
Risposta di Samantha Cristoforetti (5:26-6:04)
“Sicuramente si diventa più consapevoli,
sì, credo, si sviluppa un legame particolare,
ma proprio con la Terra nel suo complesso.
Si capisce in maniera veramente prepotente e immediata
quassù che tutti quanti, tutti gli esseri umani,
miliardi di esseri umani che siamo tutti
su questa piccola se vogliamo fragile, meravigliosa
ma veramente anche piccola e fragile Terra
che alla fine è la nostra astronave
sulla quale siamo tutti quanti insieme
e che ci porta in questo viaggio nello spazio,
perché la Terra chiaramente si muove intorno al sole
e con il sole nello spazio.
Quindi è la nostra astronave e dobbiamo averne cura,
perché un’altra non l’abbiamo.”
司会者、カルロ・コンティの言葉と質問 (5:09-5:21)
「宇宙から君が送ってくれる、それは美しい地球の映像を、よくここで見たよ。
宇宙にいると、ぼくらの惑星の未来について、地上にいるときに比べて、
人は楽観的になるのかな。それとも、悲観的になるのかな。」
サマンサ・クリストフォレッティの答え (5:26-6:04)
「確かに言えるのは、ちゃんと意識できるようになるということ、
そう、特別なきずなが、すべてをひっくるめた、地球という星全体との間に
育っていくということだと思うわ。
ここ宇宙に来ると、本当に、すぐに迷いもなく、分かるの。
すべての人々、全人類、数十億人の人々、わたしたちすべてが、
この小さな、すぐに壊れかねない、すばらしい地球の上に生きていて、
けれど、本当にその小さくてすぐに壊れかねない地球こそが、
つまるところ、わたしたち皆がそこでいっしょに暮らし、
宇宙の旅をする宇宙船だってことが。
だって、地球は、だれもが知っているように、太陽のまわりを、
そうして、太陽と共に、宇宙の中で運行しているのだもの。
だから、地球はわたしたちの宇宙船で、
わたしたちは、この地球という船を大切にしなきゃいけない。
わたしたちには、地球のほかに、船はないのだから。」
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Bellissima l'intervista all'astronauta Samantha Cristoforetti a Sanremo,
mi ha commosso soprattutto questo messaggio:
"Dobbiamo avere cura della nostra preziosa Terra,
piccola, fragile e unica sulla quale
noi, tutti gli esseri umani viviamo e viaggiamo nello spazio."
E' l'essenza, riassunta da me, delle sue parole (5:26-6:04 del filmato qui sopra) ,
ma se non l'aveste ancora visto, vedetelo.
Il suo entusiasmo per lavoro e vita, le sue parole profonde
commuoveranno anche voi.
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動画では夜の世界の市街地の明かりが見えて綺麗ですね。
地球からもっと離れると、周りは真っ暗で、きっと心細い気持ちになり、地球の姿が小さな宝石のように見えるのでしょうね。
人間も地球の上に住む生命の1種でしかないのですから、汚染や自然破壊は無くしていかなければいけませんし、戦争で自然を破壊するなんてもってのほかですよね。これ以上の大事に至る前に、早く終結させてほしいですね。
凸ぽち
戦争に走りたがる世界の政治家やテロリスト(これはまずいでしょうが)を、宇宙ステーションに送って、精進をさせたいような、そんな気もしますが、もともとこういう大切な国際任務に就く人は、そういう広い視野から物を見ることができる人でもあるのでしょうね。
下世話な言い方ですが、これが政治家とかの言葉だととても軽く安易に感じてしまいます。宇宙飛行士という地球を外から実際に見た方の言葉だから深く重く、大切なものに聞こえるから不思議です。
確かに私達は地球という大きな船、でも宇宙の中では小さな家にみんなで住んでいます。その家が壊れないように大事に使わないといけませんね。
宇宙から見た地球は美しいと、過去の宇宙飛行士も語ってますが、この映像を見ただけでも伝わるものはありますね(^^♪
地球を一つの船に例えたあたりがいいですね(*^_^*)
宇宙から見れば、皆同じ船に乗る仲間、仲良く共に助け合い生きていかなければなりませんね♪
素晴らしい映像と対話をありがとうございます(*^^)v