2015年 02月 23日
豪華ポルチーニスープ
運ばれてきたパンの高さと大きさを見て、まずはびっくりしました。形も何だかかわいらしい感じです。
ふたを開けると、
スープは縁までたっぷり入っています。
ポルチーニがたっぷり入ったスープには、裏ごししたニンジンなど、野菜も入っていて、こってり。辛いのが苦手なわたしは、最初少し辛いなと感じたのですが、食べるうちに慣れてきて、おいしくなりました。どんなにおいしい料理でも、ピザでなければ完全に満足しない夫さえ、「これはおいしい」と、喜んで食べています。内壁のパンをスプーンでそぎ落とすと、パンもスープがしみこみ、ポルチーニの風味でいっぱいです。
食べるうちにスープが浅くなると、パン上部の外壁を手でちぎり取って、食べることもできます。パンの焼けてかりかりになった部分が好きな夫は、うれしそうで、スープがなくなり、サラダが運ばれてきたときも、ポルチーニスープが入っていたパンをちぎって、サラダといっしょに食べていました。
ワインもデザートも、何もかもおいしかった店の名は、Osteria Clarisse。更新が2014年で止まっているホームページにはOsteria、2013年12月で止まっているフェイスブックのページにはRistoranteとあります。
巨大なパン入りポルチーニスープを、わたしたちは二人でなんとか食べ切り、別に頼んだパスタを二人で分けて食べたのですが、この大きなスープは一人前で、他のテーブルを見ると、一人一つずつ頼んでいるところもありました。このスープは13.50ユーロと高いのですが、二人分と言ってもよさそうな量であることを考えると、お得です。
店は、白雪を頂く高峰がまぢかに見えるマルケの小村、サルナーノにあり、村のあちこちに店の名や案内表示があります。
このスープの正式名称は、Zuppa in contenitore di pane(訳すと、「パンの容器に入ったスープ」)で、メニューにはすぐ下に、solo su prenotazione「予約してある場合のみ」と書かれています。
この特大スープは、テーブルに運ばれてくるのを見てびっくり、ふたを開けてびっくり、食べてみておいしくて、うれしくなる、そんなふうに驚きや感動がたくさんあったので、まずは、このスープだけご紹介しました。追って、他の料理や村についてもご紹介するつもりでいます。
*2018年追記: 2016年のイタリア中部地震で、サルナーノの中心街にも大きな被害があり、現在、店は中心街からかなり離れたキャンプ場内にあります。地震後、一度食べに行くと、相変わらずパスタがおいしかったです。
Le Clarisse Ristorante
Via G. Mazzini, 240 - 62028 Sarnano (MC)
Tel. 345 4959389
Sito: http://www.osterialeclarisse.it/
FB: Facebook - Le Clarisse Ristorante
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Sorpresa, una goduria per occhi e palato!
In contenitore di pane, zuppa di funghi porcini
si raschia e si mangia anche la parete di pane che è altrettanto buona.
Si vedono belle montagne con la neve dal paesino.
Osteria Ristorante Le Clarisse - Sarnano (MC), Marche
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関連記事へのリンク
- 山の幸、ワインもおいしいレストラン / Bella e buona Pasta impastata con Vernaccia
↑ この店のパスタやデザートをご紹介 / ↑ Altri Piatti Squisiti all'Osteria Le Clarisse
日本という国は何でもある所で、私も学生時代にケンタッキーフライドチキンでこのような料理を食べました。ま、これと比べると失礼ですが、イタリアでこのメニューをみたのは初めてです。食べ方にコツがありそうですが、いずれにしても楽しく召し上がれるお料理だと思います。
冬の寒さ、この大きさのパンさえ手に入れば、私も家で再現してみたいものです。残念ながら私はパンは作りませんので。
イタリア旅行をするようになってから、ポルチーニが好きになりました(^^♪
今日の記事を見て、ロシア旅行の時に食べたスープを思い浮かべましたが、それはよく考えると、蓋がパイ皮になっていただけの、よくあるスープでした。
このようにパン丸ごとに入ったしかも香り高いポルチーニのスープなんて想像しただけで美味しそうです(*^^)v
素晴らしい料理の紹介をありがとうございます♪
すぐにご自分で再現されようとするところが、なぎささんらしいですね。もしまた挑戦されたら、結果を教えてくださいね。
イタリア中部では、ウンブリアでもトスカーナでも、乾板をスープに浸した料理はよくあるのですが、こんなふうに、壁になっているパンを取り崩して食べると、ポルチーニの香りや味がしっかりして、スープもパンも別々にですが、うまく調和した感じて楽しめておいしかったです。同いたしまして。こちらこそ、いつもうれしいコメントをありがとうございます♪
リンクを貼られた記事、拝読しました。料理は好みもあれば、日によって違うということもないとは言えないので、「また何かの機会に食べに来ようと思」われるほど、満足していただけたようで、わたしもうれしいです。そうです、写真の男性はわたしの夫です。スープだけの写真も撮ったのですが、やっぱり人がいないと、その大きさが分かりにくいかなと思い、夫入りの写真を載せました。リンクはご自由にどうぞ。こちらこそ、貼ってくださってありがとうございます。