2015年 03月 19日
山にも春が、プリムラとヘレボルス
クリスマスローズの親戚、ヘレボルスは、さまざまな種の花が咲いていて興味深かったです。縁を赤で彩られたこの花が、とりわけきれいでした。
日曜日に、友人たちと会食をしたレストランは、ペルージャからアッペンニーニ山脈を越え、エミリア・ロマーニャ州に入ってすぐのところにあります。せっかく山を通るのだからと、この滝に流れ込むプレサリーノ川(Fiume Presalino)の上流を、川に沿って遡ることにしました。
夏には水量が少なくなってしまう滝も、今は勢いよく流れ落ちていて、夫と二人で歓声を上げました。
滝の脇を通る道を車で上り、車を置いて川に向かって歩き出すと、こんなふうに、プリムラが群れになって咲いているところがたくさんあります。
プレサリーノ川では、澄んだ水が小気味よく流れています。
川の近くには、花の色も形もさまざまなヘレボルス(elleboro)の花が咲いています。ただ、木の茂みや急な斜面など、近づくのが難しい場所に咲いていることが多い上、こんなふうに前かがみになって、花が下を向いている種もあって、写真にきちんと収めるのは、意外と大変でした。
とりわけきれいだなと思ったのは、冒頭にも写真を載せた、このヘレボルスです。つぼみが開きかけた花の縁が赤いのですが、花によってこの赤が、赤紫に近かったり、濃いピンクに見えたりします。
一つか二つだけ、花がきれいに開いているのも見かけました。
プリムラ(primula)の季節もまだ始まったばかりで、この写真の奥に見えるように、つぼみや、まだつぼみができる前のプリムラも、たくさんあります。
次によく見かけたのは、ミスミソウ(Hepatica nobilis)の花です。上の写真では、手前だけではなく奥の方でも、群れになって咲いています。ユキワリソウ(雪割草)もこの花のことだと、今初めて知って驚きました。ずっとイタリア語名だけで覚えていたからです。
遠くの山の頂付近には、まだ雪が残っています。
川の流れに道が遮られ、行き止まりになっているところまで歩いて、引き返しました。前方の小さな滝も、小川も心地よい音を立てて流れています。
帰り道、急ぎ足で歩いていると、セイヨウサンシュ(corniolo)の花も咲いているよと、夫が教えてくれました。
昔はここが道だったらしいと夫が言うので、木々の間を歩いていたら、マツユキソウ(bucaneve)も咲いています。
近くには、鮮やかなピンク色のミスミソウの花が咲いているではありませんか。それまでに見かけた花は青や青紫色だったので、びっくりしました。
車の近くまで戻ると、この日の散歩で見た唯一のスミレ(violetta)の花も咲いていました。
1時間足らずの散歩でしたが、久しぶりになつかしい小川に沿って歩き、たくさんの花たちに出会えてうれしかったです。
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Fiori, fiori, fiori di Elleboro, Primula, Hpatica nobilis, Corniolo, Violetta.
Li abbiamo trovati, risalendo il Fiume Presalino il 15 marzo
prima di incontrare gli amici a Gattara.
Dunque, la primavera è alla porta :-)
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春の山歩きは、さまざまなお花が顔を出し始めましたね♪
なおこさんの記事は、去年も拝見してるのに、まだまだ知らないお花や、忘れてしまい自分の中ではお初のお花がたくさんあって、うわあ~☆綺麗と感動の連続です(*^_^*)
この間紹介しれいただいたクリスマスローズの親戚のヘルボレス、渕が赤紫に見えたり、ピンクに見えたりのお花の色がとっても素敵ですね~(*^^)v山で見るからよけいに美しく見えるのでしょうか?辺りがまだ枯れ草色だから目立ちますね!
そして、雪割り草の種類が素晴らしい色ですね~☆
青紫の花、ピンクの花と色とりどりで嬉しくなりますね!
トスカーナのアッペンニーニ山脈の春を愛媛にいながらにして拝見することが出来て感動しています(*^^)v
ピンクの鮮やかなミスミソウ、こんな色の、こんなにきれいな色のミスミソウは初めて見たような気がします。ありがとうございます。わたしの方こそ、アリスさんに感動を共有していただけてうれしいです♪
可憐で、けなげに生きる命の美しさに満ちていますね。
前にも書きましたが、
やはり園芸種で見るものよりも、
なおこさんが見せてくださる野生の花々のほうが、
ありのままの命の美しさを感じます。
しかし今回拝見したミスミソウだけは、
こちらで見るものよりも、
色鮮やかで園芸用に改良されたものだろうかと思うほどのカラフルな色合いをしていますね!
日本ではミスミソウ(三角草)とかスハマソウ(洲浜草)と呼ばれる花を、別名として「雪割草」と呼んでいるようで、
だいたいこれらは、こちらで見かけるのは、
淡いピンクや白、水色などをしているものが一般的みたいなんです。
なのでお写真の鮮やかな色合いにびっくりしました!
山あいに咲く青い花は、
まるで聖なる使者のような美しさですね。
そして、そちらにも、
サンシュユがあるのですね。
セイヨウサンシュユというのですね。
日本も、なおこさんのお住まいのあたりも、
だいたい同じくらいの時期に、
同じような花も咲き、春の到来が同じ感じなのだなと、このごろ思いながら拝見していたのですが、
今日は、同じような種類のものの、
イタリアらしい表情と日本の表情の違いを知ることができた気がしました^^
なおこさんが詳しくお花をご紹介くださるので、
そうした、地球規模での(っておおげさですが・笑)季節と自然の共通性や、地域的な特徴の違いを少し知ることができて、
とても興味深いです☆
本当にありがとうございます♪
これまでわたしたちが見かけたミスミソウはたいてい紫がかった青い色をしています。写真の青いミスミソウは、色がことに鮮やかできれいなので、下方に少し見えている小さな水の流れや泥に足を取られないように反対側の岸に渡り、茂みをかき分けるなど、撮影に苦労もしましたので、すずさんにそう言っていただけると、撮ったかいがあったとうれしいです。ピンクのミスミソウは、色があまりにも鮮やかなのと、珍しい色なので、見つけた夫もびっくりしていました。マツユキソウを眺めていたら、かなり遠くに鮮やかなピンクの花が見えて、いったい何の花だろうと思ったら、ミスミソウだったのですが、周囲の花は皆青い色をしているので、夫も突然変異か何かだろうかと言っていたような気がします。
実はわたし、恥ずかしながら、ミスミソウもセイヨウサンシュも日本では花をあまり意識したことがなかったので、イタリアで夫と散歩をしながらepaticaやcornioloとイタリア語名を教えてもらい、ずっとイタリア語名だけで知っていたのを、今回記事にするにあたって、初めて「日本語では何と言うのか」を調べました。
わたしの方こそ、すずさんの記事を通して、イタリアで旅先やうちの周囲で見かける木や花がどういう名前か、どんな植物だととらえられているか、いつ頃咲くのかなどを知ることができて、とても興味深いです。こちらこそありがとうございます♪