2015年 05月 29日
びっくりイタリアの車検・自動車税
すでに2通届いている私企業からの車検の案内・宣伝に、いったいプライバシーはどうなっているのだろうと思う一方、こうやって事前に連絡してくれるのがありがたいとも感じます。と言うのは、日本では自動車税の納付期限が近づくと、納税の案内兼払い込み用紙が自宅に届いていたのに、イタリアではそういう連絡はいっさいないため、わたしも新車購入2年目は、納付期限を数か月過ぎてから、「そう言えば今年は自動車税を払っていないけれど」と気づいたからです。当時それをブログの記事にしたら、「気づかぬうちに自動車税の滞納金額が増えに増えて、とんでもないことになった」という経験をコメントに寄せてくださった方がいたりもして、徴収する側がゆったり構えていること、長い間払わなくとも放っておくこと、払うべきことを知らせてくれないことに驚きました。自動車税についておもしろいのは、というか不思議なのは、たとえばわたしのアイゴの場合は毎年自動車税の納入期限が4月中と書類には記されているのに(ちなみに、6月に登録され入手した車なのに、なぜ翌年からの自動車税の納税期限が4月になるかも少しなぞです)、イタリアでは自動車税の支払いについては、どういうわけか翌月中に納めれば、滞納による罰金が発生しないことです。というわけで、わたしも昨日、5月の末になって、郵便局に自動車税を納めに行きました。夫はACI(イタリア自動車クラブ)に支払いに行くのですが、ACIの支部はわたしが運転して行って駐車するのは難しそうな場所にある上、以前に調べたとき、郵便局の方が若干手数料が安いことが分かったため、わたしは郵便局で支払っています。ただ、郵便局の人は自動車税の受領には慣れていないらしく、以前にうちの近所の郵便局で払ったときには、「え、去年支払ったときの領収書を持ってないんですか。困ったなあ。どうやって書いたらいいか、ぼくに分かるかなあ。」と言われて、わたしの方で携帯していた車検証や用紙の後ろの説明を見ながら、何とか記入をして提出しました。
今年は昨日、ペルージャ駅近くの郵便局で払ったのですが、受付の郵便局員は、「はい、これに書いてくださいね。」と、Pagamento Tassa Automobilisticaと書かれた自動車税支払い用紙を渡してくれるだけです。今回は、一昨年の支払い用紙を持っていたので、参考にしながら記入を終えました。毎回支払いのために悩むのがScadenza(期限)と書かれているところで、前回2014年4月と、自分が支払わなければいけないはずの期限を書いたら、2015年4月と書き直されたため、「これはどうやら、自分がこれから支払う自動車税がいつまで有効かというその期限を書かなければならないようだ」と思い、今年は「2016年4月」と書きました。受付の人は、「2016年4月なんて、それでいいはずがないでしょう」と言いつつ、パソコンの画面を確認し、「あれ、これでいいってなっていますね。」と、お金を受け取ってくれました。
車検はディーラーに頼むこともできるのですが、今は退職したピザ職人さんから、「ペルージャのトヨタはサービスが最悪で、料金が高いから、毎年ディーラーで点検を受けさえすれば、事故が起こったら無料で駆けつけて近くのディーラーまで運んでくれるというサービスが受けられる最初の3年が過ぎたら、信頼できるほかの修理業者に点検や修理・整備を頼んだ方がいい」と、車を買ったあとになって、何度も聞いています。昨年事故の際に、事故車はディーラーに運び込まれ、ディーラーが見積もりを出してくれたものの、結局料金が安かった他の業者に頼んだためか、ディーラーからはまだ車検の案内は来ていません。もし不備があったら直してもらえるし、昨年修理してくれた業者に頼もうかとわたしは思っているのですが、夫は、「結局その業者だって、ぼくが直接持ち込むつもりの場所に持ち込むだけだし、直接持ち込めば、順番さえ回ってくればすぐ済むのに、業者に頼んだら、車を預けなければいけなくなるよ。」と言います。というわけで、もう6月は目前なのですが、車検をどうするかは、ただいま考え中です。
写真は、今日トラジメーノ湖で見かけた鴨さんたちです。今日は、わたしは学校、夫は州庁で午後2時過ぎまで仕事だったので、うちに帰って食事のしたくをするよりはと、そのまま二人で湖まで出かけて、湖畔の店で昼食を食べました。昼食後にサン・フェリチャーノで岸辺を歩くと、太陽が照りつけていて、昨日までの寒さとはうって変わって、暑くて困るくらいでした。
*追記(5月30日19:09)
先ほど、リミニ在住の友人たちから、リミニのACIで自動車税を支払うと、翌年は納付期限が近づくと案内が届くと教えてもらいました。ただいま夫が不在なので、ペルージャでもACIに支払うと案内が届くかどうかは分かりません。ちなみにリミニでも、車検が近づいた人のその車検を受けるべき期限と車のナンバーについては、どういうわけか情報が流れていて、友人たちも業者から宣伝・案内の手紙を受け取ったそうです。
*追記(5月31日16:16)
今、参考までにと、前回自動車税の未払いに後から気づいたときの記事を探してリンクを貼るに際して、以前の記事を読み直してはじめて、今回の記事にわたし自身の記憶違いが含まれていることに気づきました。わたしがうっかり払わないままでいたのは、車を購入した翌年ではなく、購入したその年でした。自動車税の案内もないし、ディーラーがすでに支払ってくれているのだろうと思っていたら、実際には、車の所有者が、購入した月の月末までに払わなければいけない、つまり、購入した月に自発的に払わなければいけなかったのに、だれも何も言わないものだから放置していた自動車税に、数か月後に幸いたまたま気づくことができたようだと、自分の書いた4年前の記事を読み直して分かりました。4年前のことなのに、もう記憶が事実と食い違っているなんて!
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Foto: Coppia di Germano Reala, Lago Trasimeno 29/5/2015
Articolo:
1. Oggi ho ricevuto la seconda lettera avviso-pubblicità della revisione della mia macchina da un'azienda privata. Dove ottengono i miei dati personali queste aziende? Il numero di targa, la scadenza della revisione...
2. Ieri ho pagato il bollo auto all'Ufficio Postale. Perché in Italia non si invia una lettera o cartolina per avvisare che la scadenza è vicina? In Giappone molto prima della scadenza arriva a casa del proprietario di un'automobile il modulo di pagamento del bollo auto sul quale sono già stampate tutte le informazioni necessarie dal nome del proprietario alla somma da versare e basta andare a pagare. Invece, in Italia bisogna ricordare fino a quando si debba pagare il bollo auto e riempire con fatica il modulo di Pagamento Tassa Automobilistica ogni volta che si paga alle Poste.
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関連記事へのリンク
- 5か月後気づいた未払い自動車税 (2011/10/7)
わたしの感覚では、車検は車検、点検は点検、です。
わたしが常日頃お世話になっているCarrozzeriaは、残念ながら車検が出来るライセンスを持っていないのですが、個人的には大変信頼しているので、いつも車検の前に、そこに持ち込んで、tagliandoをしてから、車検だけを、近所のライセンスありのCarrozzeriaに持ち込んでやってもらいます。規定の料金しかとられませんし、事前にtagliandoをしているので、余計な仕事をしようとしませんよ。
やはり、信頼できるcarrozzeriaは重要ですよね。わたしの場合、シングル、女性、外人、とネガティブ要因が多いので、本当に信頼は重要なんです。
僕は全くの運転・車関係初心者でして、最初に車検に持ち込んだ後に「問題が無かったし、検査したおっさんも『良い状態だ』と言ってくれたし、これで大丈夫」と自信を持って長距離ドライブに出かけたのですが、見事に旅先で問題を起こし、現地の修理工(こちらもディーラー)からは「これで車検通ったの?いやー、うちなら在りえないね!」と言われてしまいました。車検には期待しすぎない事をお勧めします・・・。
イタリアには「Revisione」と「Tagliando」という2種類の「車検」があるんですね。紛らわしい!
Revisioneは現行の道路交通法で義務付けられている2年ごとのチェックで、上で僕が「期待しすぎないように」と言ったのはこれの事です。値段は一律60~65ユーロ程度。Tagliandoは法律での義務は無いけれど、メーカー保証を受けるためなどに必要な事もある点検で、2002年まではディーラーでしか受けられなかったが、今では他の認定工場でも受けられるようになった、と。こちらは質も値段も工場によってまちまちで、100~300ユーロ程度。
僕は全く知らなかったし、紛らわしいので、誰かのお役に立つかとまとめてみました。おそらくイタリア人でも、混ざっちゃってる人がいるんじゃないでしょうか。なおこさん、いつも気付くキッカケを本当にありがとうございます!
わたしが新車購入後毎年ディーラー(concessionario)で行っていた定期点検(tagliando)は、走行距離が少ないためもあって、毎年120ユーロくらいで、車検がある4年目の今年は、この120ユーロを払えば、しっかり点検もして車検(revisione)も兼ねているのかなと思ったんですが、考えてみると、まずペルージャのディーラーが車検を行えるかどうか、行えるとしたら車検の費用はいくらかを考える必要がありあそうです。ちなみに、夫や義弟がわたしに点検がほとんどなくて、30分足らずで済む場所を勧めるのは、新車で走行距離も少ないし、去年の事故の際にしっかり直してあるから問題がないだろう、この車検場ならば待ち時間も少なく、足も奪われず、安いという理由からです。しかし本当にそんなのでいいのだろうかと、日本で高い車検費用を払っていた身からは思うし、車の点検は大切と思う一方、よく考えてみれば、体調が悪かったり、高齢だったりするならともかく、まだ若くて元気いっぱいで健康に何ひとつ問題のない人に人間ドックを受けさせて、いたずらにいらないお金をかけるだけなのだろうかという気もして、ただいまどうやって車検をするか、トヨタに定期点検を頼むべきか、考え中です。
夫がこのように申してます。
ひとつめ、、、
Tutte le targhe auto e le immatricolazione sono disponibili presso la sezione PRA dell'ACI (http://www.aci.it/i-servizi/guide-utili/guida-pratiche-auto.html).
Si può fare richiesta (pagando) di auto e targhe. Inoltre se all'acquisto di un'auto nuova ci si registra sul portale del costruttore, anche la casa madre potrebbe vendere archivi dati per fini commerciali;
lo stesso dicasi per le agenzie di assicurazione (RCA).
In merito alla privacy, bisognerebbe indagare per conoscere i limiti di legge.
ふたつめは、2度目のコメントにて。。。
私は、来週、夫が会社から古い車を受け取るので(ほんの少し昇格したので)、その車で運転練習を始めます…壊しても問題ないので(笑)。日本では、ずっと、オートマで生きてきたので、不安です。。。
では長文で失礼しました。
Buona domenica!
メールで教えていただいた内容、自動車税を払える場所が他にもいろいろあることについては、記事にも書いたように、そうして以前には、自動車税を払える先の一覧ページを、わたし自身が記事に付したこともあるのですが、わたしもすでに把握しています。問題は他にも支払えるところがあるということではなくて、支払いができることになっているのに、記載事項と記載の仕方を把握していない郵便局員がいることだと思いますし、まきさんのだんなさまは、「通知サービスをすると料金が上乗せされる」と考えているようですが、逆に通知によって滞納金が減るので、然るべき時期に然るべき収入が確保できて、運営がしやすくなるため、上乗せの必要はないような気が、わたしはしますし、実際リミニのACIでは無料で納税時期が近づいたことを通知する案内を送っているようです。
まきさん、来週からイタリアでのマニュアル車の運転練習ですか! 壊しても問題ないというあたり、不思議ですが、まきさんたちの身の安全が第一です。どうかお気をつけて! 身内の運転指導って、教える側も教わる側も、いらいらしてしまいやすいので、運転の難しさにそれも加わって大変だと思いますが、まきさんのだんなさまなら、お優しそうだから大丈夫でしょう。Buona domenica & in bocca al lupo!