2015年 05月 30日
ポプラの綿毛と花粉症~アレルゲンではないけれど
先週は雨の日が多かったので、日中外に長くいても大丈夫と油断して、昨日の昼夫と二人で、ポルヴェーセ島が見えるサン・フェリチャーノ村を、のんびり散歩していたら、途中からどんどん目と鼻に症状が出て、どんどんひどくなってきました。歩いているときに白いポプラの綿毛が目に入り、何だか雪のようできれいだと思って撮影したものの、ポプラがアレルギーを引き起こすことはまずないと読んだことがあるので、気にしませんでした。
うちに帰ってからも、そうして今日も症状がひどいので、どうしてかと調べてみました。ポプラの綿毛自体は、実であり種であって花粉ではなく、アレルギーは誘発しないものの、ふわふわした綿毛に他の植物の花粉がたくさん付着して、そうした花粉を運んでしまうために、花粉症の症状が出るきっかけになりやすいのだそうです。バジリカータでは、5月末から6月初めにかけて、オリーブ(olivo)やトネリコ(frassino)などのモクセイ科(oleacee)の植物およびイネ科(graminacee)の植物の花粉の飛散量がとりわけ多くなる上、こうした花粉を運びやすいポプラの綿毛も舞い始めるからと、バジリカータのARPAがサイトで、住民に要注意を呼びかけています。驚いたことに、このサイトによると、オリーブ花粉で苦しむ人は非常に多いそうです。
イタリア半島をブーツになぞらえると、ちょうど土踏まずにあたる位置にあるバジリカータは、イタリア中部にあるウンブリアよりもずっと南にありますが、ペルージャでもオリーブの花が咲くのは例年5月ですし、最近山を歩き、ドライブをする間に、白い花がいっぱいに咲くトネリコの木々に近づくたびに、わたしの花粉症がひどくなるということがありました。
今写真を探すと、セイヨウハナズオウの鮮やかなピンクの花がきれいだからと撮ったこの写真に、トネリコの白い花も写っています。写真は5月1日のものですが、これはネーラ渓谷の川に近い平地なので、標高が上がれば、ウンブリアなど、イタリア中部でも、まだトネリコの花が咲いている地域は多いと思います。
というわけで、花粉症の皆さん、まだまだ油断は禁物です。イタリア旅行を計画されている花粉症の方は、もう6月が近いのではありますが、日頃から使われている花粉症対策の品々や薬を持参することをお勧めします。
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Volano i fiocchi di pioppo,
la terra imbiancata è suggestiva soprattutto con il lago di fronte.
I fiochi per di sé innocui, purtroppo però, trasportano i pollini di
altre piante e ci aggravano i sintomi di allergie.
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LINK
- ARPAB (Agenzia Regionale per la Protezione dell’Ambiente della Basilicata) – Allerta Pollini (29/5/2015)
↑ 今の時期、5月末から6月上旬にかけて、「この植物、この花を見たら避け」他方がいい植物や花の写真も名前入りで載っています。
- 石狩湾耳鼻科 - 花粉症
↑ 記事より 「この時期に街の中を漂うポプラの綿毛の印象が強いためか、多くの患者さんがポプラ花粉症と思い込んで受診しますが、本当のところは牧草の花粉症なのです。ちなみにポプラの綿毛は花粉ではなく、その種、実であり、ポプラの花粉飛散時期は4月下旬頃です。」
- 花粉情報、イタリア&ウンブリア
- 負けるな花粉症 ~薬草で退治