2015年 06月 01日
ニンニク療法とラベンダー
飛蚊症の場合は、どうやら問題のある深刻な病気らしいと、うちに帰って辞書を調べたのですが、verrucaを調べないまま数年経ってしまったのは、どうせ日本語でも聞いたこともない特殊な病名だろうという思いから、そうして、別に健康に問題がないなら特に調べる必要もないという思いからだと思います。
最近何だかことに大きくなっているような、そうして、たまに痛みがあるような気がして気になっていました。そんな折り、4月にスペッロで催された野草を学ぶ講座に参加して、かつてコーヒーの代替品として根が使われていた野草やら、食べるとおいしい野草と共に、「この野草を使えば、verrucaが数日後には簡単に取れてしまいますよ。」という野草も教えてもらいました。
外科手術でなければ取れないと思い込んでいたverrucaが、野草を使えばそんなに楽に取れるとはと驚いて、翌日にもうちに帰って、イタリア語でverrucaの自然療法を探しました。ただ、スペッロの野草講座で学びながら気づいたのは、野草が育って大きくなって花が咲いてからなら見分けるのが比較的容易でも、摘むといい若草のときには、他の似た野草との区別が非常に難しいことです。それで、自然療法を調べてみるといろんな治療に役立つ野草が並んでいたのですが、その中に、ニンニクを用いた療法があり、しかも効果が抜群というので、ニンニクなら家に常備しているし、野草と違って見分けを間違えることもないと考えました。これはもう1か月半近く前の話で、どういうわけか、昨晩ふと、夫がいなかったためでもあるのでしょうが、そう言えばあのニンニク療法を試してみようという気になりました。イタリア語で書かれた記事のいくつかを見比べて、ニンニクをすりおろして患部にあて、ばんそうこうで固定して一晩置くというのが一番よさそうだと考えました。ところが、量が多すぎたのか、すりおろしたニンニクを載せるだけで、ひどい痛みができものとその周囲に走りました。痛みが強いものの、きっとよく効いているのだろうと一晩そのまま置いてねたら、いくら首を洗っても、ニンニクのにおいが髪やできものの周辺から消えません。早朝仕事に出かけるのにシャワーを浴びている時間はないからと、香りがよく強い石けんでよく洗い、さらに髪にも首のにおうあたりにもにおいがついて取れません。それならばと、香りの強いラベンダーの精油を髪と首につけて仕事に出かけました。
学校の授業を終えてうちに帰って鏡を見ると、なんと、できものの周囲の皮膚まで少し腫れ上がって、色が茶色くなりかけているようです。これはかえって悪化させてしまったのだろうかと驚きました。そうして初めて、ニンニクを用いる療法なら日本でもあるはずだと日本語で、「ニンニク療法に症状を悪化させる可能性があるかないか」を調べてみることにしました。そのために必要だからと伊和辞典を調べたのは今日の午後のことで、そうして初めて、verrucaというのは、何のことはない、「いぼ」のことだと知りました。いぼをニンニクで治すという療法は日本語のウェブページにもいくつも紹介があるのですが、イタリア語で説明されたページと違って、「すりおろして患部にあてる」という指示は少なく、スライスしたニンニクを患部だけに触れるように患部にのせて一晩固定するとするものが多いようです。わたしのいぼの周囲がむごく晴れて色が変わってしまったのは、患部ではない部分にも刺激の強いニンニクが触れてしまったからで、いぼが悪化したのではないことを祈ります。見てみると、治るにはニンニク療法よりも時間がかかるようですが、患部にラベンダーの精油(エッセンシャルオイル)を塗るというものもあります。
そうして、こういう日に限って、まもなく日本語の授業が終わる前にと、生徒さんと同僚の先生と3人でささやかな夕食の宴としようという約束があったのでありました。幸い二人とも、ニンニクのにおいなどしないよと言ってはくれたのではありますが。
民間療法の効き目はいかに。ニンニクはやはりにおいが気になりますが、スライスであればすりおろすよりもにおいが気にならないものと期待したいところです。外泊時には難しいものの、しばらくは夜はニンニクのスライス、昼はラベンダーの精油で試してみて、1、2週間後に効果、あるいは悪効果など、経緯をお知らせするつもりでいます。
写真は、2013年7月に南仏のラベンダー畑を訪ねたときの写真です。
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Campo di Lavanda, Provenza 4/7/2012
Guardando la lavanda sulla nostra terrazza
mi ricordo di tanti bei campi di lavanda della Provenza
e le lavande selvatiche dell'Isola d'Elba.
Soavi per i sensi e per l'anima attraverso il tempo e lo spazio.
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確かに、にんにくはいろいろな有効成分がありそうな感じがしますね。
ラベンダーが、皮膚のさまざまなトラブルによいことは知っていましたが、
その2つの治療法で、いぼが治るといいですね。
にんにく、皮膚につくと、
けっこうにおいが気になりますよね。
学生時代、中華料理店でアルバイトしたことがあって、
にんにくの皮を何個もむいた日は、
手のにおいがなかなかとれなくて、
友達を会うのも気になったことを思い出しました^^
身体に良いものですけどね^^
野草は、確かに若草の間は、
なかなか見分けをつけるのが難しいですよね。
でもできれば私も、
自然の植物を利用した療法をもっと活用できるようになりたいです。
↓の記事のバラ、とてもきれいに咲いていますね☆
いちごやひなげしの実ができはじめたりと、
なおこさんのところの季節を感じる記事を拝見して、
幸せな気持ちになりました☆
ニンニク療法ですかー。
刺激が強すぎのような気もしますが、試してみる価値ありですね。
ラベンダーの精油がオシャレで綺麗とイメージします。
いずれにしても、気になるイボが早く治ると良いですね。
私は経験ありませんが、〝いぼころり〟なる薬品もあるようですね。
良い結果となるようお祈りしています。(^^)/
春から夏へと移る庭も、いろいろときれいなものやうれしいことがあって、うれしい今日この頃です♪
西洋も1700年代までは、医療と言えば薬草や野草を効果的に利用していたのですが、イタリアでも日本でも何らかの形でいぼにはニンニクが効くという結論にたどり着いて、そういう療法が試みられているのがおもしろいなと思いました。ラベンダーと言うと、ヨーロッパから日本に伝わったのではないかと思うのですが、わたしが見たイタリア語の自然療法の情報には、見つけるのが難しそうな野草や、あえて買わなければいけないようなものはあっても、うちにも常備してあるラベンダーの精油がなぜかないのが興味深いです。日本語で書かれたいろいろな記事を読むと、人によっていぼの種類も異なるからか、試してみて効果があったものも違ってくるようです。ニンニクやラベンダーの精油が効くタイプでありますようにと、乗りかけた船ですから、試してみます。早朝から授業がある間は、効果が早く現れるらしきニンニクはあきらめて、日数がかかっても効果があるというラベンダーの精油の方がいいかなと迷いつつ。以前に通った1日アロマテラピー講座で、ラベンダーの精油も刺激が強いので、肌の問題がある部分だけに、綿棒などを使って使わなければいけないと聞いたので、もしかしたら周囲の肌荒れは、ニンニクではなく翌日におい消しにと肌にもつけたラベンダーの精油のせい、もしくは精油とニンニクの汁両方のためかもしれません。
それはそれは大変でしたね。私は薬があまり好きではなく自然治癒が体にいいと思っていますので、なるほどー、と読ませていただきました。食生活をしっかりやっていれば、病気にならないというのが持論です。そういう意味ではイタリアという国は恵まれていますよね。なおこさんの治療がうまくいきますように、お大事に。
食生活がまずは健康の基盤ですよね。おとといも同僚の先生から、イタリアから日本に行ってアトピー性皮膚炎になる若者が多いと聞きました。日本ではイタリアに比べて、はるかに多くの合成化学添加物が、さまざまな食品や調味料、あるいは野菜などを栽培する肥料に多く含まれ、薬剤が使われているからではないかという結論に二人で達しました。日本製のカレールウやラーメン、つゆの素などをイタリアで見かけると、つい手が出そうになるものの、原材料に含まれる合成化学添加物の多さに断念することも少なくありません。ありがとうございます。どちらも健康に害はないもののはずなので(健康な肌にはちょっと刺激が強すぎるようですが)、気長に試して、様子を見てみるつもりでいます。学校の授業・試験が終わるのが金曜日、土日には薬草講座があるため、来週月曜日の朝までは、ラベンダー精油を使おうと思います。ひょっとしたらそのあとも、と言うのは、夫はニンニクを食べるのは好きですが、さすがにベッドでニンニクのにおいがきついとどんなものかしらと……
イボが大きくなり、いつしか痛みも伴うようになってしまわれたとの事、大変だと察します。
試していらっしゃる方法が良い方向に導いてくれるといいですね!!
義理母が似たような経験をお持ちですので、参考になるかどうか分かりませんが記しておきます。
足の指と指の間にイボが出来たらしく、痛みもあったようなので歩行も少し困難である時期がありました。
その時に、にんにくスライスを1枚局部に貼り付け、テープで固定していました。
彼女の場合は、朝が来るたびに新しいにんにくに変えながら、かなり長い間過ごしていた記憶があります。(1週間〜10日間?)
痛みに加え、ガサゴソしているので歩き辛いという理由でにんにく療法を終了されたのですが、その頃には痛みも消え心なしか小さくなった!と喜んでおられました。その後の状況はもう覚えていませんが、にんにくさすが!との記憶は残りました。
(プールなどでも簡単に移ります。)
nanita