イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

千ユーロの壁と杞憂

学校から4月分の給料の小切手をもらったのは先週なのですが、現金に換えたのは、ようやく今日になってからです。(この記事を書いたのは、6月12日金曜日です。)

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 ふだんは受け取ってすぐに郵便局でお金に換えて、コープの口座に貯金するのですが、今回、1周間近くそのままにしていたのには、わけがあります。

昨年までは3人で担当していた授業を、今年は二人で切り盛りしたので、4月分の報酬が千ユーロをわずかに超えたのです。ところが額面を見たわたしは、素直に喜べなかったのです。というのは、最近イタリアでは、マフィアなどの犯罪組織集団の資金調達や賄賂などを防止し、発見しやすくするために、千ユーロを超える現金の支払いや受け取りは、現金ではできないことになっているからです。ですから、額面が千ユーロを超えているばかりに、小切手を発行した郵便局で現金化することができず、銀行か郵便局に口座を開かないと、小切手を現金として受け取れないのではないかと勘違いしたのです。

こう勘違いしていたのはわたしだけではなく、イタリア国民や銀行員でさえ勘違いしている人がいるようです。実際、小切手をくれた学校の会計係の二人もそう思い込んでいたようで、「口座を開くなら、郵便局が一番安いと思いますよ。」と教えてくれました。今日見つけたオンライン記事によると、銀行や郵便局で顧客が自分のお金を下ろしたり、小切手を現金に換えたりする場合は、たとえ千ユーロを超えていても、記録がちゃんと残るし、銀行や郵便局は、千ユーロを超える現金であっても、小切手や本人の口座のお金であれば、客に現金を渡すことが法的に認められているとのことです。

わたしが千ユーロ以上の小切手は現金で受け取れないと考えた理由は、去年だったか、コープの貯金を千ユーロ下ろしたときに、受け取ったのは千ユーロだったのに、通帳にはどういうわけか、999,99ユーロと記載されていたからです。それを見て、そうか自分の口座からの引き落としでも、現金は一度に千ユーロ以上は受け取れないのかと思い込んでいたのですが、たぶん、この作業をしたコープの係員も、現金受け取りは千ユーロまでと勘違いしていたのだと思います。

かつてペルージャ外国人大学に講師として勤めていた頃は、一年分の給料がすべての授業が終わったあとに、一度に払われていたため、そんな大金を現金で持ち歩くのは、短い時間や距離でも不安だからと、数年前に、銀行の口座を開いたことがあります。ただ、利子はつかないのに税金や手数料ばかり取られて、口座開設や引き落とし・振込・口座維持費用が無料の国から来たわたしとしては納得が行かず、1年も経たないうちに解約しました。手数料がいっさいかからないコープの貯金は便利ですが、他の銀行や郵便局から/への送金や振込ができない上に、小切手の扱いが難しいという問題があります。4年前に車を購入したときは、五千ユーロ以上の現金の受け渡しはできないことになっていたのですが、わたしのコープの貯金から小切手で自動車外車に払うのに、近くの他の銀行を介して手続きをしてもらうなど、作業がひどく煩雑でした。しかも、わたし名義の小切手は、銀行のものであれ、郵便局のものであれ、コープの口座に移すことはできないと、昨日、コープからメールで返事がありました。それで、今週は、郵便貯金やその種類、口座の開き方をいろいろ調べたり、なんとか口座を開かずに済む手はないかをいろいろと考えていたのです。ところが、そうやって調べるうちに、「どうやら郵便局で問題なく小切手を現金に換えてもらえるようだ」と、ようやく昨日になって分かったのです。

「千ユーロ以上の金額になると、今現金がそんなにありませんから出直してください」と窓口で言われる可能性があるから、前日にでも電話をかけておくといいですよ。」と記事にあったので、郵便局で現金化できるかどうかもついでに確かめようと、昨日の午後何度か電話したのですが、郵便局はまだ閉まっていないはずなのに、だれも電話に出ません。そんなわけで、今朝は、「現金に換えてもらえるだろうか」、「今日局にそれだけのお金があるだろうか」と、どきどきしながら郵便局に行きました。列に並んで長い間待ちましたが、無事現金に換えることができて、ほっとしました。待ち時間があまりにも長いので、後ろに並ぶ3人との会話がすっかり弾んで、ようやくわたしの番が来て作業をしてくれている間もおしゃべりが続き、時々局員さんに、注意を促されるほど、おしゃべりが楽しくなったのではありますが。

LINK
- Soldioggi.it – Come incassare un assegno superiore a 1000 euro

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by suzu-clair at 2015-06-16 14:16
金融機関でのさまざまなお金に関する手続きなどは、
作業が煩雑そうで神経を使いますね。

私のようにほんのすこしの間留学しただけの海外生活だと、
その国の事情や慣習というのがわからないため、
郵便局等の窓口で何か手続きしたいときに戸惑いました。
フランスでも、
郵便局でものすごくたくさんの人が待っているのを見たとき、
驚きと不安がわいたことを思い出しましたよ。
でもなおこさんは、楽しいおしゃべりができてよかったですね^^

一生懸命お仕事なさったおかげで、
報酬が増えてよかったですね。
無事に換金もできて、なによりでしたね。
それにしても、
窓口の方もよくご存じないなんて、
なおこさんのようにしっかりと調べなければ、
不便な思いをなさることも多いのですね。
Commented by milletti_naoko at 2015-06-18 05:39
すずさんも、そういう不安な思いをフランスの郵便局でされたことがあるんですね。わたしもフランス旅行中に、レストランでクレジットカードで支払えないと言われて見せられた紙を見て、書かれたフランス語を勘違いして、すっかり青くなった覚えがあります。海外では言葉の不自由や誤解もあって、何かと苦労しやすいですよね。

いろいろと回り道してしなくともいい苦労や心配をしましたが、最後には無事現金に換えられてほっとしました。ありがとうございます♪
by milletti_naoko | 2015-06-15 23:59 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(2)