2015年 08月 10日
湖上を舞う蝶、遊ぶ子ら

二つの帆が時に寄り添っては離れつつ、思い思いに進む様子は、まるで蝶が湖面で戯れているかのようです。

この日は、湖に沈む夕日を見に、サンタルカンジェロ村へと出かけました。湿度が高いためか、高速道路を走っていた頃から、まだ日が高いのに、空が茜色に染まり、アスファルトまで、オレンジ色に輝いています。

これはさぞかし美しい夕日が見られるだろうと楽しみにしていたのですが、

わたしたちが目的地に着く前に、夕日が地平線を厚く覆う雲の層に隠れてしまいました。

太陽が隠れてしまっても、湖の夕焼けは美しく、湖上で水遊びを楽しむ子供や大人の姿に、うれしくなりました。

桟橋の木の杭の上から、子供たちが入れ代わり立ち代わり、湖に勢いよく飛び込んでいます。これまでにも、湖畔で泳ぐ姿は見たことがありますが、飛び込むのは初めて見ました。これも、一時期は-142cmまで落ち込んでいた水位が、基準水位よりさらに高い位置まで戻ったおかげでしょう。
夫が幼い頃は、皆貧しかったこともあって、湖の付近に住む子供たちは、皆こうして湖で泳いで遊んでいたそうで、夫はその頃をなつかしく思い出していました。山に育った夫も、時にはトラジメーノ湖に来て泳ぐことがあったそうです。

日の入りは見られませんでしたが、こんなふうに生き生きとした湖が見られて、わたしも夫もうれしくなりました。
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Due farfalle, windsurf, danzano sulle acque al tramonto.
Il sole si tuffa in un fitto strato di nubi,
i bambini nel lago al pontile di Sant'Arcangelo.
Un altro bimbo su un gommone fra cielo e acqua.
Bello e animato il Lago Trasimeno d'estate. 7/8/2015
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湖上を舞う蝶とは素敵な表現ですね~(^_-)-☆
色違いの帆が、またまた絵になりますね☆
なおこさんのお写真のセンスに脱帽です(^^♪
高速道路のオレンジ、綺麗な色で私もどんな夕日かワクワクしましたが
夕日は残念でした。
でも子供達が湖で遊ぶ様子や、ご主人の子供の頃のエピソードを読み進むと夕日以上に感動をいただきましたよ♪
自然と戯れることの出来るということの幸せを感じます。
いつまでもこういう世の中でありますように・・・と願わずにはいられませんね!
トラジメーノ湖は、過去30年間、どんどん水位が下がり続けて、5メートル半という浅い湖では水の入れ替えもほとんどないため、衛生上の問題もあり、湖で泳ぐ地元の人は最近ではほとんどおらず、皆遠くの海や川に水遊びに出かけている状況でした。近年になってようやく水位が持ち直し、水もまたきれいになったのですが、今のところ水浴を楽しむのは、こんなふうにもっぱら北欧から来た旅行客です。そのうちまた近所の子供たちも湖で遊ぶようになればと、先日もバールで親戚と話しながら、皆で思いました。いつまでも、こういう平和と自然が守られますように、そうして世界のより多くの地域に広がりますように。