2015年 08月 18日
トマトソースづくり爆発注意
トマトソースと言えば、こういう大きく深刻な事故だけではなく、ちょっとほほえましい、ただし、本人の立場では決して笑うどころではない爆発事故もあります。
トマトは、ソースにするにせよ、ぶつ切りにするにせよ、瓶詰めにしたら、その後できるだけ早く煮沸殺菌をしないと、トマトが発酵し始めてしまいます。そうすると、特にまったく火を通していない場合には、トマトの酸味が増すので、捨ててしまった方がいいと、義母は言うのですが、発酵にはほかの問題が伴います。かつて義母がとある外国人女性に、保存用トマトの瓶詰めづくりの方法を電話で教えたところ、その女性は、ぶつ切りにして瓶に詰めたトマトを、その直後に煮沸殺菌せず、作業の続きは翌日になってからしたそうです。すると、瓶を入れた大鍋に水を加えて沸騰させ、ぐつぐつと煮立てて煮沸殺菌していると、中でトマトがすでに発酵を始めていたために、瓶の蓋が宙を舞い、同時に瓶の中のトマトも天井を直撃してしまって、その後、天井を塗り替える必要さえあったというのです。この話をわたしは義母から、1週間ほど前に聞きました。
さて、先週の金曜も、夕方から夫が収穫したトマト(写真)をソースにして、まずは鍋でぐつぐつと煮つめました。そのあと、本当はすぐに瓶詰めしたらよかったのですが、わたしは体調が悪く、夫も疲れていたので、瓶詰めの作業は翌日土曜の朝に延期しました。そのまま土曜の朝のうちに煮沸殺菌してしまえばよかったのだし、そうしようとわたしは主張したのですが、夫は、「友人と山で待ち合わせた時間に、慌てずに到着したいから、帰ってから作業をしよう。」と言います。義母から聞いた話をわたしがしても、「1時間以上煮立ててあるから、2日間置いておいても、発酵しないよ。」と聞きません。
そうして、日曜の晩遅くに帰宅すると……
ほとんどの瓶は無事でしたが、一つだけトマトが発酵した勢いで、瓶の蓋が開いてしまったものがあります。そこで、夜ももう遅く疲れているというのに、再びトマトソースを瓶から鍋に入れて、ぐつぐつと煮立て、再度瓶詰めにして、そのまま続けて煮沸殺菌の作業を終えました。
トマトの発酵侮るべからず、です。
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Seconda Operazione Conserva di Pomodoro del 2015
- Inizio il 14 agosto, fine il 18 agosto
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参照リンク
- Corriere dell’Umbria – Perugia – Esplode bombola mentre fanno la salsa: sei feriti, tre gravissimi (13/8/2015)
関連記事へのリンク
- トマト共同戦線 (3/9/2010)
- トマトでおえかきソースづくり (13/8/2015)