2015年 08月 21日
健康は食が作る、薬草利用と共に生活改善
Corso di Erboristeria di Collepardo 20/6/2015
親も子供も真剣に生活や食習慣を改善しなければ、いくらこちらで療法を試みても、結果は変わらない。」
これは、薬草学講座で講師をされていた女医さんの言葉です。(写真はその女医さんと発表資料)
薬草学講座では、薬草を使ったリキュール、ハーブティー、精油など、より健康な暮らしを送り、何か症状があれば改善できる方法を、さまざまな先生に教わったのですが、多くの先生が、「いくら症状に効果がある薬草を使っても、本来の症状が出る原因になった食生活などを改めなければ、意味がない。」と力説していました。
食生活こそ、毎日少しずつ積み重なって、体を作っていくものなのだから、そこをおざなりにしていては、薬草の効果を期待しても難しいというのです。
コッレパルドの薬草講座では、土曜日には、医師や薬草学、薬剤の専門家などから講義を受け、日曜日には野外演習に出かけて、いろんな野草の見分け方、用法を教わったのですが、毎回土曜の講義の最後には、主催者のサランドレーア先生が、さまざまな薬草を実際に手にしながら、説明してくれました。説明中に、その薬草が参加者の間を回ったので、自分用に少し取る人もいたのですが、わたしはこんなふうに、写真に収めました。記事中、3、4枚目の写真は、サランドレーア先生が説明する様子とその要点を記したわたしのノートで、写真では先生はtiglioの枝を手に、薬草としての利用法を説明しています。tiglioの語義は、伊和辞典には「コバナシナノキ、フユボダイジュ」とありますが、わたしは「菩提樹」だと思い込んでいました。まあ、松の木だって、いちいち松の種類を覚えていて、正確な種名を言ったり書いたりするわけではないので、特定する必要がなければ、菩提樹でもよさそうです。イタリアでよく見かける菩提樹の木については、この数か月、ちょうど花盛りのとき、そうして実がなっているときにも見ることができて、撮影しましたので、いずれその写真と、薬草としての用法をご紹介するつもりでいます。
食生活を始めとするわたしたちの習慣が、体を作り、人生を紡いていくわけです。まずは体調を取り戻して、一つひとつのことを大切にして、取り組んでいきたいなと思いました。
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"Noi siamo quello che mangiamo."
E' una di molte cose che ho imparato durante il Corso di Erboristeria di Collepardo. Anche se usassimo le erbe migliori e le applicassimo in modo ottimale, se non cambiassimo le abitudini alimentari e lo stile di vita non salutare (ad. es. sedentaria), non potrebbero funzionare.
Dunque, la nostra salute e vita dipende dalle azioni quotidiane, dalle abitudini non solo alimentari.
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ほんとうに食生活は大事ですよね!
お薬で身体を治すのではなく食生活で治すものというのは
大学で、そちら関係の講義を聴いた時にも習ったので、その時は凄く若かったのであまり気にもとめなかったことも、今となっては、そう言えばそんなことも習ったな!と思いだされます。
そして、実は、食生活を変えるというのが、毎日のことなので一番難しいことだということも・・・
1日や2日は出来ても、毎日の習慣とは恐ろしいもので、なかなか改善出来ないという例を結講見てきました。
なので、子供の頃からの習慣というのは大切なことだと思います。夫婦でも、やはり食習慣は異なるので、同じものを食べていても、食品にかける調味料や、アルコールの量、デザートとその違いはたくさんあります(>_<)
なおこさんは、普段から気を付けていて素晴らしいなあ・・・といつも感心しています。
そして、それを続けるためには、息抜きも必要で、あまりがんじがらめになると続かないということもありますから、たまには外食やはめをはずした食事も必要かと思います。
菩提樹のお話、また楽しみにしていますね。
強い説得力がありますね☆
なかなか、こういうことをはっきり言える人って少ない(日本では、かな?)気がするのですが、
本当にその通りだと思います。
ハーブや薬草を使った療法は、
新薬のように痛みをブロックするような速効性のあるものと違って効果はゆるやかですし、
その人がもっているもともとの生活習慣などの根本原因から変えていく努力がないと、
一朝一夕に劇的な効果を期待するようなものではないですものね。
私も、花のセラピーをやっていても、
同じようなことを思うことがあります。
毎日口にするものが、
自分の体を作っているのだ、と思うと、
もっと食べること、動くこと、
日々の中で私たちが習慣的にやっていることに、
意識を向けなければと感じました。
なおこさんご夫妻は、
そういったことへのご関心が高く、
いい勉強をなさっておられて素晴らしいですね。
私も、もう少し自分の足元を見直そうと思います☆
アリスさんこそ、いつも口ばかりではなく、目にもおいしそうなすてきなお料理やお菓子をたくさん作られていて、すばらしいな、少しでも見習わなければと、わたしはいつも感じています。おっしゃるように、時には好きなものを思い切り食べながらも、ふだんはできるだけ気をつけることが大切かなと思います。夏はジェラートを食べよう、週末は朝バールで甘い菓子パンとコーヒーをと、ついつい夫につられてしまうのでありますが。さて、それは意志の弱さか思いやりか、たまのできごととして認められる範囲か、積もり積もると恐ろしいことになるのか?
すずさんがおっしゃるように、花のセラピーでも、ダイエットでも、ふだんの生活習慣全体を見直すこと、改めることが確かに、本当に効果を発揮するためには必要なのでしょうね。
いえいえ、興味を持ってはいて、話は聞くのに、思うほど実践が伴わないのですが、こんなふうに興味深い薬草や野草、健康について教わる機会が、身近に多いのはありがたいことだなと感じています。