2015年 10月 12日
歌、『Vorrei』とイタリア語学習メルマガ第102号
私立語学学校では、春には上級クラスの受講生があまりにも少ないので、会話の授業は、中級と合同になり、そのため、「何だか簡単すぎて、勉強になっているのだろうか」という疑問があったり、退屈したりする授業もよくありました。ただ、概して外国人大学の方が、授業内容が充実していた中で、私立の学校でよかったなと思った授業もいくつかあります。会話の授業の先生が、週に一度ほどの割合で、主に恋の歌を中心に歌を一つ選んで、授業中に紹介してくれたのです。たいていは、歌を聴く前に歌詞が書かれた紙を配布してくれるのですが、いくつかの言葉は消してあって、まずは、その消してある言葉が何かを聞き取ろうと努めながら、何回か聞きました。その答え合わせをしながら、歌の内容を学び、それから何度か歌をいっしょに歌うという形で授業が進んだのですが、ちょうどその頃の先生たちの年齢にわたしの年が近かったこともあり、そのときにいいなと思ってCDを買い、今でも時々聞いている歌がいろいろあります。
わたしが今、大学で、学校で、そうして個人授業でも、よく日本語の授業で歌を教えるのは、ひょっとしたら、あのときの楽しかった思い出と歌を学ぶうれしさが、きっかけになっているのかもしれません。ちなみに、ペルージャ外国人大学のイタリア語・イタリア文化講座でも、A1・A2クラスの授業を、大学の教育実習生として参観したときには、歌を学習教材として使っていたことが、ありました。
イタリアに来たら、イタリアの歌が聞けるのかと思ったら、バールや友人の車でかかっている音楽は英語の歌である場合が多く、それを言うならわたしだって、自分も日本では英語の勉強のために、英語の歌ばかり聞いていた頃があったのですが、イタリアにいるのに、あまりイタリア語の歌が聞けないのが残念だったことも、歌の授業がうれしかった理由かもしれません。かつて日本でドイツ語・英語・イタリア語を勉強していた頃から、テレビのドイツ語講座ではさまざまな歌の紹介があり、英語はミュージカルを中心に、イタリア語はイタリアの文通仲間が教えてくれる歌を中心に、自宅で、そして車内でよく聞いていました。ですから、歌を通して、リズムも身につけながら外国語を学ぶ大切さは知っていたのですが、学校で歌を学べたこと、皆で歌えたことが楽しい上に、教わる歌がすてきな歌ばかりで、うれしかったのです。
前書きが長くなりましたが、先ほど発行したイタリア語学習メルマガ第102号で、学習教材として使っているLùnapopの歌、『Vorrei』も、そういう歌の一つです。
若者の優しく甘い恋の歌、恋人の幸せをただ願う思いを、vorreiを繰り返して歌うそのメロディーや言葉の美しさがいいなと、今聞いても思います。内容については、メルマガの記事を参考にしてください。
ペルージャのチョコレート祭りが、10月16日からと近づいているので、チョコレート祭りやペルージャの観光情報について書いた記事へのリンクや写真も、最後に紹介しておきました。
興味のある方は、ぜひご覧ください。
********************************************************************************************************************************
"Vorrei, vorrei... esaudire tutti i sogni tuoi,
vorrei, vorrei... cancellare ciò che tu non vuoi"
E' impossibile esaudire tutti i sogni e cancellare tutto ciò che non piace all'amata. Inoltre, spesso sono gli ostacoli e le difficoltà nella vita che ci fanno crescere, ci rendono più maturi ed empatici.
Nonostante ciò o anzi per questo, dalle parole della canzone di Lùnapop, "Vorrei" emanano la dolcezza dei pensieri e dell'innamoramento del giovane, resa ancora più dolce dalla ripetizione della parola, "vorrei".
La canzone, "Vorrei" e le info sulla Festa del Cioccolato, AltroCioccolato, diverse feste autunnali dell'Umbria sul numero 102 della mia newsletter per i giapponesi interessati alla Lingua e Cultura Italiana. Attualmente ho 691 lettori.
********************************************************************************************************************************
LINK
- イタリア語学習メルマガの第102号 「Lu'napopの歌、『Vorrei』と願望表現、ワインの里モンテファルコ、ウンブリアの秋祭り・チョコ祭り」
- Amazon.it - Lùnapop, "...Sque'rez?" [Musica, MP3 / CD audio]
その国の歌から学ぶのって、楽しいですよね!
私も学生時代、授業の中で先生が教会のミサ曲やゴスペルを聴かせてくださったことがあって、
その歌の美しさに心ひかれ、とても学ぶのが楽しく嬉しかったです。
フランス語を学んでいたときも、
ちょうど当時NHKで、フランスで人気のシャンソンが引用されていて、歌詞や発音を覚えるのに役に立ちました。
フランスでは、英語より自国の言葉を愛する民族性でしょうか、それらの音楽が町中でもよく流れていて、嬉しくなった思い出があります。
そういえば、イタリア語を少し学んでいたとき、
私はラウラ・パウジーニや、アンドレア・ヴォチェッリのことを知ったのですが、今でも人気でしょうか?
ご紹介の曲、映像もメロディも素敵ですね。
私は"vorrei"の、あの巻き舌ができなくて(笑)。今でも憧れます^^
それにしてもなおこさんは素晴らしいです。英語、独語、伊語、仏語。。。そこまでマスターすると言語に共通するパターンのようなものが見えてくるのでしょうね♪
NHKのフランス語講座でシャンソンですか。すてきですね!! わたしもドイツ語講座ででてきた歌に魅かれて、CDを何度も聴いたりしました。自国のすばらしい歌を愛するって、いいですよね。すずさんも、イタリア語を勉強されていたんですね! ラウラ・パウジーニやボチェッリの歌、わたしもとても好きで、世界的に有名な彼らのCDは日本の店でも買えたので、よく聞いていました。イタリアでは今も大人気です。
フランス語のRも難しいですが、イタリア語の巻き舌も曲者ですよね。Rの発音については、次の記事で、イタリア人でありながらフランス風のRしか発音しかできない人向けの「巻き舌R発音のための三段階練習法」を紹介していますので、いつかまた挑戦しようと思われるときには参考にしてみてください。http://cuoreverde.exblog.jp/17575895/
いえいえ、ドイツ語は、大学生だった遠い昔には2年間大学の授業を中心にみっちり勉強したものの、今はざるのように単語も文法も抜けてしまって、断片的にあれこれと覚えているだけです。英語はかなり勉強したので、今もテコを入れれば大丈夫だと思うのですが、フランス語は初級から中級に移りかけたあたりで勉強をすっかりさぼっているので、あらあらあらという感じなのです。いろんな外国語を勉強していると、その類似関係や微妙な違いなど、探偵が暗号を解いているときのような興味深い発見があって、楽しいです。