2015年 11月 29日
巡礼者の塔から、ボルセーナ湖とモンテフィアスコーネ
Rocca dei Papi, Montefiascone (VT) 29/11/2015
ラッツィオ州ヴィテルボ県にあるモンテフィアスコーネは、以前にも、ボルセーナ湖のほとりを散歩したことがありましたが、中心街は今日初めて訪ねました。町の高みにある巡礼者の塔(Torre del Pellegrino)から、ボルセーナ湖や周囲の緑が美しく見えて、感動しました。
この写真をよく見ると、今もかろうじて外壁が残る塔の屋上に、人が数人いるのがお分かりかと思います。冒頭の写真は、この屋上に上って撮影したものです。
こんなふうに、足元の網を通して下方が見えるので、高所恐怖症のわたしは、はらはらしながら、階段を上りました。
昼食前に訪ねた大聖堂のクーポラや風景に励まされながら上ります。
屋上への入り口に、こんなふうに書かれています。
“NEL 1222 SAN FRANCESCO,
PELLEGRINO SULLA FRANCIGENA
PASSO’ PER MONTEFIASCONE.”
塔の名前は、Torre del Pellegrinoで、「巡礼者」は単数形で、定冠詞がついています。入り口に、「1222年に、フランチージェナ街道を巡礼者(pellegrino)として歩いていた聖フランチェスコが、モンテフィアスコーネを通り過ぎた。」とありますから、塔の名にある「巡礼者」は、1222年に町を通った、アッシジの聖フランチェスコを指しているのでしょう。
この案内表示の写真が、今日撮った中で唯一、わたしも夫も写っている写真です。
案内には、聖フランチェスコが創造主と自然をたたえる名高い詩(Cantico delle Creature、下記リンク参照)が、このすばらしい眺めにも影響を受けたと考えたいと書かれ、続いて、詩が引用されています。
風景の美しさに、自然の恵み、太陽や水や大地の美しさやありがたさを思わず感じる。確かに、そういうすばらしい眺めが、目前に広がっていました。
*追記(11月30日)
現在、巡礼者の塔と呼ばれるこの塔は、かつての壮大な教皇の城塞(Rocca dei Papi)の遺跡の一部です。教皇の城塞は、1207年に、ローマ教皇インノケンティウス3世(Papa Innocenso III)が建造を始め、後世の教皇たちが風光明媚な地に魅せられて、住居として用いていました。
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Lago di Bolsena, panorama visti dalla Torre del Pellegrino, Rocca dei Papi
@ Montefiascone (VT) 29/11/2015
"Nel 1222 San Francesco, Pellegrino sulla Francigena passò per Montefiascone" - così è scritto in cima alla torre.
Quando ho letto un articolo di "Medioevo", "Montefiascone. Nella Tuscia dei pellegrini" sono stata affascinata dalla bellezza e dalla storia della città e oggi ho potuto finalmente visitarla :-)))
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
Montefiascone & Lago di Bolsena
- 聖フランチェスコとモンテファルコ@『Medioevo』10月号 / Rivista, “Medioevo” di ottobre – San Francesco, Montefalco & Montefiascone
- 魅力いっぱいボルセーナ / Bellissima Bolsena – Città, Lago & Paesini vicini
San Francesco di Assisi & Cantico delle Creature
- アッシジと聖フランチェスコ、JITRA連載第3回 / Assisi e San Francesco
- 聖フランチェスコとCantico / Cantico delle Creature di San Francesco
参照リンク / Riferimento web
- InfoViterbo.it – Montefiascone in Provincia di Viterbo
ボルセ―ナ湖、以前なおこさんの記事で拝見した記憶があるような(・・?
久しぶりに地図で検索してみました!
意外と遠いところまで出かけられたのですね!
おおまかな地図だと近そうに思うけど山岳部ですし、道が小さい道を通って行くところだと時間がかかりそうに思いました!
ついでにと言っては失礼ですが、先日のトレーヴィの場所もよく理解出来ましたよ(^-^)
1枚目の眺めが素晴らしくて溜息ものですが、私も交渉恐怖症なので、怖そう!と思いました(笑)
聖フランチェスコも眺めたであろう景色と思うと感慨もひとしおだったことでしょう。
最後のお写真の景色、絵葉書で売っていそうです(^^♪
お互いにカメラを持って写真に夢中になってると2人で写ってる写真って意外にないものですよね!
私も撮るのが趣味になってからは、自分が写る写真はあまりなくなりました(笑)
お天気の良い日曜日の素晴らしいドライブでしたね(^_-)-☆
歴史を感じる町ですね~☆
巡礼者の塔、
私だったら昇るのがこわくて最後まで登りきれないかも~(苦笑)。
でも、塔の上からの眺めは本当に素晴らしいですね!
確かに、美しい風景は、
私たちの心に自然の豊かさや恵みのありがたさを感じさせてくれる感動がありますよね。
なおこさんががんばって昇ってくださったおかげで、
私もこうしてその感動を味わわせていただけました。
ありがとうございます♪
アリスさんも高所恐怖症なんですね! イタリアにはもっともっと恐ろしい上に、下からは上の方で階段が細いハシゴのようになってしまうのが見えず、上ってみてあらあらという塔の階段や城壁沿いの通路があって、もっとずっと恐い階段を経験したおかげで、今回ははらはらしながらも乗り切ることができました。
美しい眺めに感動しました。すずさんにも共感していただけたようで、わたしこそうれしいです。ありがとうございます♪
それにしても、フランチェスコの足跡は、そそかしこにほんとに沢山ありますね。いつか行ってみたいと思っているオルタにもフランチェスコを大切に祀っているエリアがあって、でも、そんな所に限って交通の便が極端に悪いです。車ですっと気軽に行かれるなおこさんが羨ましいなといつも思います。紹介頂いた塔も中世の面影が色濃く残っていて、さすが城壁の町と言われるだけあると文面から想像をたくましくしています。
聖フランチェスコや中世の巡礼者たちは、道なき道に、歩きながら道を創っていったし、当時はそうやって行き来していたのですが、今わたしたちが旅行で行こうと思うと難しいところが多いですよね。いつかかずさんが訪ねることができますように。