イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

今ごろ新年カレンダー

 今晩9時過ぎ、2月も7日になって、ようやく今年のカレンダーを注文しました。2009年分から、前年に撮った写真の中からこれはというものを選んで、毎年、自家製・自家用カレンダーを作っています。昨年は晩秋から肩の痛みのために、検査・通院・リハビリに時間を取られた上に、一時はマウスを使うのさえつらい時期があり、するべきことが皆うしろにずれこみました。

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 こうなったら新年に入ってからの方が、配達も円滑で、小包みも迷子になりにくかろうと思っていたら、カメラの故障が深刻になり、今度は数日間、空き時間を総動員して、手が届く値段の理想のカメラを選びました。

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 時々夫婦げんかをしたり、ふと子供がいるわけでもないしと考えたりして、うちのカレンダーを作リ続けるか否かと迷うときもあり、そうするうちに2月になっていました。自家用と言っても、毎年半分以上は、義家族や友人たちを混じえた写真を選んでいます。過ぎた年や縁やいっしょに過ごしたときに感謝する意味も込めて、やはり今年もカレンダーを作ろうと決めて、ようやく膨大な数の写真との格闘を始め、あんなこともあったな、こんなこともあったんだとなつかしく思いながら、ようやく表紙を含めて計13枚の写真を選び、今晩ようやく注文を済ませました。送料が10ユーロの普通便を選んだので、うちに届くのは2月12日の予定です。

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 日本の友達や同僚、日本語の生徒さんと写った写真も、1枚は選びたいという気持ちがあったのですが、去年は諸事情のため、夫を混じえずにわたしだけが皆と会っていっしょに撮影した写真ばかりです。たとえば2枚目の写真には、わたしは写っていないけれども、わたしも同じ場を共有し、撮影をしていたわけで、二人のカレンダーなのだからと、二人が時を共有していたときの写真だけを選ぶことにしました。

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 もう一つ残念なのは、わたしも夫もどちらかと言うと小心者である上、二人であちこちに出かけることが多いため、とりわけ美しい場所に出会って、ここでぜひ二人でいっしょに写真を撮りたいなというときに、周囲にだれもいなかったり、いても気が引けて頼めなかったり、そもそもそれぞれの速度で思い思いに山や町を歩くので、わたしがこれはと思う場所があっても、夫がすでにかなり先に進んで行ってしまったりして、そういう場所での二人いっしょの写真がないことの方が多いということです。夏のピエモンテ・フランスへの小旅行も、二人で撮った写真がなく、これは美しいと思う景色に思わず足を止めたときには、夫が近くにいないため、感動した風景の写真には夫がいないという状況なのです。

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 冒頭の写真は、5月に友人たちと、マルケの公園を訪ねたときのものです。柵も椅子も、まだ木が生きていた頃の姿をそのまま使って作られていて、それは興味深く、皆で代るがわる座っては、写真撮影をしました。

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 これは、昨年1月に修道院を訪ねていたら、聖歌隊席に照明がなかったので、もう遅いから訪問はできないのかと引き返そうとしたとき、親切に明かりをつけてくれた修道士の方といっしょに撮った写真です。修道士さんはさらに、かつて聖アントニオが使っていたとされる宿坊を案内してくれた上に、聖アントニオと聖フランチェスコの出会いなど、いろいろな興味深い逸話まで語ってくれました。

 写真選びは大変でしたが、選びながら1年間をふり返ることもできました。新しいカレンダーが届くのが楽しみです。

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So che ormai è molto tardi, ma stasera finalmente
ho creato e ordinato il nostro calendario 2016!
Creare il calendario mi porta a riflettere sull'anno passato;
mi tornano i momenti belli trascorsi con amici e famiglia
e gliene sono grata :-)
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by masami-nebbiolo at 2016-02-08 20:22
なおこさん、こんにちは♪
自家製のカレンダー、いいですね~!
私も何度も自家製のカレンダーを作りたいと思っているのですが、無精者で夫もあまり興味が無くて、娘は既に9歳・・・。
行動に移さず、年月ばかりが経ってしまっています(汗)

マルケの公園の椅子、味わい深くていいですね~。
こちらはご夫婦で一緒に写真が撮れて良かったですね^^

我が家も夫が写真撮影にはあまり熱心ではないこともあり、
家族の写真はとっても少ないですよ~!
3枚目の写真はどちらでしょうか?
とっても綺麗ですね~~~♪

Commented by milletti_naoko at 2016-02-08 20:54
まさみさん、こんにちは♪ 2009年頃は、夫の今は亡き伯父たちも元気で、姪たちが幼く、義弟の結婚式に義父母の結婚50周年記念といろいろな行事も続いて、デジタルカメラになってから写真を印刷するということがなくなったので、そういう記念の写真を形に残すという意味で始めたカレンダーです。2009年のカレンダーに写っているのは主に2008年の写真なのですが、上記の意味で2007年だったわたしと夫の結婚式や新婚旅行の写真もあって、今回久しぶりに見てみたら、とてもなつかしいです。

この公園、この椅子をはじめ、遊び心に富んでいておもしろかったので、またいつかご紹介できたらと思います。

あら、まさみさんのお宅もですか! 旅先で男性が他の人に「二人いっしょの写真を撮ってほしいんですが」などと頼んでいるのを見ると、うらやましいのですが、そうすると、そういうイタリア男性ばかりでもないのですね。3枚目はペルージャのエノテーカ兼レストランで、4枚目はフランスのイタリアとの国境に近いヴァヌワーズ国立公園です。わたしがパスポートを忘れていたこともあり、残念ながら1泊2日だけだったのですが、自然が豊かでとてもきれいでした♪ あ、この公園についてもいつか記事にするつもりのままでした……
Commented by fukusukesan at 2016-02-08 21:22 x
こんばんは。なおこさん。今日は、休みで久々にゆっくりとパソコンに向かいます^^ とっても素敵な写真です!!
なおこさん、可愛いです^^ 私も多分、同世代なのですが。。すみません、可愛いなんて、でも可愛いです。カレンダー作り、続けて欲しいです。二人の思い出が、こんなに素敵なカレンダーになるんですもの。写真って、いいですよね。これからも、二人の大切な瞬間を写真の思い出として残して下さい。大切な宝物になるから。実は、私の人生最初の海外が、イタリアでした。もう、25年は、前の事です。それ以降、イタリア、フランスを、可能な時に訪れています。
こうして、時々、なおこさんのプログでイタリアを身近に感じられて嬉しいです。
Commented by milletti_naoko at 2016-02-09 00:24
fukusukesanさん、こんにちは。ありがとうございます。なんてお優しい…… 最初は大家族&祝祭記念カレンダーの意味合いが多かったのが、最近は姪たちも大きくなって、彼女たちにとってのカトリック教の大事な通過儀礼の写真も取り入れつつ、わたしたち二人の思い出のカレンダーへと移行しつつあります。デジタルカメラにして、そうしてブログを初めてからはさらに、撮影枚数の飛躍的増加と反比例して、写真を現像することがほとんどなくなったため、カレンダーに選ぶ写真は、そんな中、年に13枚だけ、目に見える形で残しておきたい写真を選ぶという意味もあるのかもしれません。

fukusukesanさんにとっては、イタリアはそういう思い出の深い土地なんですね! わたしもこうしてブログを通じて、日本の皆さんと交流できるのがうれしいです♪ 
Commented by メルカートのYUKI at 2016-02-09 02:39 x
新年のカレンダーが、1昨年の写真集なんて、素敵なアイデアですね。
作るのも、見るのも感慨深い...
いろいろなものがデジタル化する中、こうして、あるカタチにあえてするという粋な発想。
なんだかほっこりしてしまいます。
Commented by milletti_naoko at 2016-02-09 07:23
Yukiさん、ありがとうございます。毎月の写真を選んでカレンダーを作るおかげで、選ぶとき、そうして月ごとに、なつかしい写真や思い出をふり返ることができるのがいいなと感じています。
Commented by Mehreenkhan at 2016-02-09 11:29
自家用カレンダーいいですね。
我が家も子供が小さいとき(赤ん坊くらい?)は作った時期がありましたが、育児や日々の生活に追われていくうちにその存在すら忘れてしまっていました。悲しいですね。
また、我が家もいつか作ってみたいと再び思いました。

ご主人とのご一緒の写真が少ないとのこと。
わかります。一緒に暮らしていても気が合う仲でも、感動するところ心ときめくところは違いますもんね。でも、それぞれに感動する場所や出来事があるということが素晴らしいことだと思います。これからも素敵な生活を♪
Commented by milletti_naoko at 2016-02-10 02:21
めひりんさん、うちの場合はデジタルカメラにしてから、写真を印刷するということがほとんどなくなったので、せめて年に13枚は印刷して記念として残すということ、思い出を二重・三重に楽しめるということから、毎年何とか時間を作ってカレンダーを仕上げています。お宅でもぜひ! 先々週だったか、義父母や義弟夫婦、姪たちが、私が数年前に大家族用に作ってクリスマスに皆に贈ったカレンダーを見て、「(姪たちが)こんなに小さかったのね」など言いながら、とてもうれしそうに見てくれていました。

そうそう、同じように散歩をしていても、わたしが足を止めるところと夫が足を止めるところは必ずしも同じではないのです。おっしゃるように、それも大切なことですよね。永井真理子さんの歌にもありましたっけ、「二人は違う人間だからいっしょにいられるの…」と。
Commented by Bolognamica2 at 2016-02-11 23:22
なおこさん、こんにちは♬
カレンダー、とっても素敵なアイデアですね~!
確かに、昔と比べて撮影した写真を現像するということがほっとんどなくなりました。。。
パソコンにデーターは入っているものの、そのままのことが多く、、、でもやはり印刷しておくと常に目につきますしいいですよね。

その年ごとに一枚一枚大事に写真を選んで作るカレンダー、一年はすぐ過ぎてしまうけれど、その自作カレンダーは一生モノですよね。きっとご家族の皆さんにとっても、一生ものの思い出になるかと思いますよ~♪

なおこさんと旦那さま、とっても素敵♡お似合いのご夫婦ですね。なおこさん、皆さん仰っていますが、とってもかわいらしいです~^^
Commented by milletti_naoko at 2016-02-12 01:14
Bolognamicaさん、こんにちは♪ ありがとうございます。時々もう来年からはいいかなと思うことがあったのですが、皆さんのおほめの言葉にうれしくなって、できる限り続けたいと考えるようになりました。うちは二人とも、自然や風景の写真を大量に撮ることもあって、印刷することがまずないので、カレンダーを機会に、せめて年に数枚残すこと、その動機づけのためにもカレンダーを作り始めてよかったな、と。

ありがとうございます。皆さん、なんてお優しい。太陽の下、山を歩いたりするのでシミが増えて、どうしようと真剣に考えているところです……
by milletti_naoko | 2016-02-07 23:46 | Altro | Comments(10)