2016年 02月 22日
茜色の空白い月
昨夕、友人たちが帰ったあと、ペルージャのうちに戻る準備をしていたら、美しい白い月が、夕焼けに染まる東の空に見えました。
満月は今夜ですが、昨日の月もほぼまんまるでした。
スバージオ山(Monte Subasio)も、その中腹に抱かれたアッシジ(Assisi)の町も、そして、その左手奥の方に見える白雪を頂く高峰も、すべてが、赤みがかったオレンジ色から桜色に変わり、やがてはたそがれに包まれていきます。
ミジャーナを去るとき、つぼみでいっぱいの桜の枝の間から、月があいさつをしてくれました。
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La luna bianca sopra il rosso di sera
che avvolge il Monte Subasio, Assisi
e le montagne lontane innevate.
Di sera ci saluta tra i rami con boccioli di ciliegio.
Migiana di Monte Tezio, Perugia 21/2/2016
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イタリアには山がたくさんありますね〜
イギリスではピーク・ディストリクトという山地もあるけれど、山といっても実は小さな丘だけです。^^;
イギリスでは一番高い山はベン・ネビス山です。標高は1,344 mだけです。
マレーシアの最高峰のキナバル山は4,095m高いですよ〜
でも山頂には雪がありません〜熱帯の南国ですから。
気温は涼しいです。
空気が澄んでいるのでしょう。
重なる山並みを染め行くグラデーションが、目をみはります。
桜のつぼみの間の月と、遠くに見える木々が
冬の夜の静寂さを教えてくれたような気がします(^^)
ミジャ―ナから眺めるスバージオ山や中腹に抱かれたアッシジの町は、なおこさんのブログを拝見するようになってからは、慣れ親しんだ場所になりつつあり、そのつど違う色を見せていただくその姿には、毎回感動致します♪
でも、こころに余裕がないと、こういう景色を見ても、何も見ることができないかもしれないな?とふと思う時があります。
美しいものに出会えた時に感動できるだけのこころの余裕を持って生きていきたいなと改めて思いました♪
特に、最後の桜の蕾の間に見える月を見てそう感じましたよ(^^♪
イタリアには半島を南北に縦断するアッペンニーニ山脈あり、北国との境ともなっているアルプス山脈ありで、高い山も多くあります。イギリスでは一番高い山でも標高が1,400m足らずなんですね。びっくりしました! そう言えば、新婚旅行でスコットランドを歩いたときも、ならだかな緑の丘が多かったような。マレーシアにはそんなに高い山があるんですね。それでも雪がないなんて!
日曜の朝は、近くに狩猟犬の養成場があるため、朝から騒がしかったのですが、夜はおっしゃるように、鳥の鳴き声や獣の足音も聞こえそうなほど、静かです♪
ただ、手をかけるたび、うちができていくたび、こういうえも言われぬ美しい風景をしばしば目にするたびに、最近はわたしたちが暮らせたらと、わたしも再び感じ始めたのですが、暮らすには難があり、改築費用を捻出できないという問題もあります。アリスさん、コメントから、かなりお忙しい日々をお過ごしなのではと感じました。どうかお体を大切にお過ごしくださいね。
3枚目の写真で右手に見える横長の台形の山がスバージオ山で、その中腹に白く見えるのがアッシジの町なんですよ。
月はいつ見てもきれいですよね♪ 住んでいる家は急斜面に建っている上、向かいに小高い丘があるため、月がほぼ真上、あるいは丘の向こうに沈む頃でないと見えないこともあって、出かけた先で月が見えるとうれしくなります♪
数年かけて少しずつ少しずつ仕上がってきています。気になっていた台所が、ようやくほぼできあがって、夫もほっとしています。