イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

マック・まっくら・マッテーオ

 家ではウィンドウズで下準備をするけれど、修正と仕上げはマッキントッシュのパソコンでしかできない仕事に、この数か月、同僚と共に、マックのパソコンが使える会場に通って取り組み、今日の夕方、ようやく完成させました。

 今日は、家でも朝から出発直前まで、原稿の作成や手直しに追われ、車に残るガソリンが少ないのを知りつつ、まだ大丈夫とうちを出て会場に向かい、高速道路を出る直前の数百メートルを、渋滞のためにのんびりと進んでいたら、ガソリンメーターが一番下のR(日本で言うとEに当たるのではないかと思います)を指し、燃料残量警告音がピピピと鳴り響きました。

 高速の出口から会場までは1kmあまりで、近くにガソリンスタンドもないので、とりあえず会場に向かい、時々休憩を取りつつ、ひたすらパソコン作業に励みました。ふだんは午後5時に解散なのですが、最終日の今日は午後7時まで会場のマック・パソコンを利用することができ、うちから会場までの距離は約11kmです。午後7時半までであれば、帰宅途中にあるガソリンスタンドで給油ができるし、家でしっかり準備をしておいたから、午後5時には帰れるだろうと思っていたら、提出のために確認を頼むたびに改善点が見つかり、結局、まだ残る同僚数人を残して会場を出たのは午後7時過ぎのことでした。

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 車に乗り込んだ頃には、日がとっぷり暮れて真っ暗になっていました。夜道の運転は自信がないので、やや遠回りをして一般道を通って途中で給油するという選択肢は見合わせ、照明で明るい高速道路を通って帰ることにしました。うちまでたかだか10kmあまりの道のりではあり、同僚の皆に、「10kmくらい大丈夫」と言ってもらいはしたのですが、トヨタ・アイゴは車が小さいので、ガソリンタンクも小さくて35リットルまでしか入らず、購入時にディーラーの人から、「メーターがRを指したらガソリンはごくわずかだから即刻給油をすること」と、真剣な顔で言われていたため、「ガソリンがもちますように」とどきどきしながら高速を走りました。

 日本に暮らしていた頃は、同僚に、「どこまで走れるか限界に挑戦する」ために、時々ガス欠になって困ったという先生もいましたし、うちの夫の車も、おととし追突されたときにガソリンタンクが変形して、修理には出したものの、ガソリンの残量が正確に表示されなくなってしまったのに、「まだまだ大丈夫」と、かなりぎりぎりまで給油をせずに済ませようとするのですが、わたしは基本的には小心者です。ただ、アイゴの場合、入るガソリンの量が少ないために、ぎりぎりになってから入れないと、50ユーロどころか40ユーロでもお釣りが来る場合があり、さらに、セルフサービスだと、そういう場合でもお釣りがもらえないため、ついつい給油がぎりぎりになりがちなのです。

 たぶん大丈夫とは思いつつ、ひやひやしながら寒空の下暖房をつけずに運転して家路を目指し、高速を出てすぐにガソリンスタンドがあったのですが、すでに店は閉まっていてセルフサービスのみである上、夜店の人がいなくなるや否や、娼婦のお姉さんが立つことが多い場所でもあり、車通りこそ多いものの暗いので、ガソリンに「もってちょうだいね」と祈りつつ、店の前を通りすぎて、無事家に到着しました。

 帰ってすぐに、夫とピザを食べに再び出かけ、食べている途中に、そう言えば今日はドン・マッテーオの放映があったと思い出し、食後すぐに帰宅し、夫の車を降りて夜空を見上げると、月と星がきれいに輝いていました。半月なのにどういうわけかまるく映ってしまっていますが、慌てて三脚もなしに撮影したのに、星がきれいに写っていることに、さすがG7 Xと感動しています。うちに入ってテレビをつけると、ちょうどドン・マッテーオが始まったばかりでした。

 真夜中直前までドラマを見て、そのあと、この記事を書き始めました。「仕事ピザ、ドン・マッテーオで夜が更けて」と、写真に一言だけ添えて送信するつもりが、ふと、「明日一番近いガソリンスタンドまで、アイゴが走ってくれるかしら」と調べ始め、記事を書き出したら、こんなに長くなってしまいました。インターネットで見る限りでは、専門家の意見はないものの、Rを表示しても5リットルはガソリンが残っているようです。ただし、その後の走行距離は、交通状況にもよりけりで、R表示のあと30kmで車が動かなくなったと書いている人もいるので、明日は肩のリハビリに行く前に、安心して運転できるように、しっかり給油をしておくつもりでいます。

 うちから寄り道して薬局に行ってから給油をしても、ガソリンスタンドまでは6km弱なので、ガソリンは十分もちそうです。

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PIPIPIPIPIPIPI!

Ieri sera finalmente abbiamo consegnato
il lavorone del progetto della scuola
il quale ci ha impegnato dallo scorso dicembre.
Solo che ieri al lavoro mi sentivo sollevata
ma nello stesso tempo molto preoccupata,
perché poco prima che arrivassi alla sede del progetto,
è squillato il bip della riserva di benzina.
Per fortuna ieri la Aygo mi ha portato a casa tranquillamente
e solo stamattina ho fatto il pieno della benzina.
Nel serbatoio sono entrati 31,52 litri,
fino allora avevo guidato circa 15 km dopo il bip.
Quindi rimanevano ancora 3,5 litri di benzina.
Comunque sia, ora finalmente posso sentirmi contenta
cento per cento che abbiamo consegnato il lavoro :-)

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ayayay0003 at 2016-03-18 09:50
なおこさん、おはようございます^^
お仕事、お疲れ様でした、無事に終了してよかったです(^^♪

でも、ガソリンのことは、推理小説を読む如くハラハラドキドキしながら読ませて頂きました(笑)
私も、以前、もう10年以上前ですが、自宅に着いて車庫(というほどではなく置く場所)に止めるまでに空になった経験ありで、その時のこと思い出しました!
幸い自宅には、バイク用にガソリンを常備してたので助かりましたけど・・・
どうか、お気を付けて外出してくださいませね(^^♪
Commented by milletti_naoko at 2016-03-19 06:55
アリスさん、こんばんは♪ ありがとうございます。わたしも大きな仕事が一つ終わって、ほっとしました。

早めに給油をしておけば済むだけの話なのに、ぎりぎりまで放置してしまったので、昨日の帰りも今朝もどきどきしながら運転しました。家にガソリンを常備してあるとはすばらしい! 今朝満タンにしたら、まだ3.5リットルほどはガソリンが残っていたようですが、今後はこういう不要な心配をしなくてすむように、早めに給油をしようと、思ったわたしです。
by milletti_naoko | 2016-03-17 23:59 | Altro | Comments(2)