イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

椿咲きヒナゲシのつぼみ出づる庭

 一枝に、つぼみと開きかけた花が並ぶ様子が美しく、

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20/3/2016

日曜日に思わず撮影した、その椿(camelia)の花たちが、

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22/3/2016

今日水をやりに行くと、どちらも咲いていて、色も、バラのように咲く姿も、びっくりするほどきれいです。

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 テラスの近くでは、オレンジ色のキンセンカ(calendula)の花の間で、ヒナゲシ(papavero)が少しずつ育ち、長い茎が頭を垂れて、その先につぼみが宿る様子が、外灯のランプのようです。

 冬にまいた種の中には、野山で摘んだ、真っ赤な野生のヒナゲシの種もあれば、数年前に店で購入した「蝶を呼び寄せる花の種」から咲いた、色も花もさまざまの美しいヒナゲシの孫やひ孫にあたる種もあります。ヒナゲシが咲くには早いと、夫も驚いているのですが、他に先駆けてすくすく育ったこのヒナゲシが、どんな花を咲かせてくれるのか、今から楽しみです。

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 椿やツツジ、クチナシなど、酸性土を好む花を植えてある花壇の縁に、いつだったか、夫がミジャーナで掘り起こした野生のシクラメン(ciclamino selvatico)の球根を植えました。昨年思いがけず庭に咲いたシクラメンの花を見て、初めて夫がこっそりと球根を植えていたことに気づいたのですが、おそらく秋咲きの花なのでしょう。今は特徴のある緑色の葉こそしげるものの、花が咲く気配はありません。

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 その隣では、イタリアで山野を歩くと、時々赤い小さな実がなっているのが見つかる野生のイチゴ(fragola di bosco)の葉が、元気に育っています。このイチゴの苗は、昨年花市で購入しました。植物に詳しい夫と、よく山を歩くおかげで、葉を見ただけで、どんな花が咲き、実がなるのかが、分かる植物が増えました。

 このイチゴは、イタリア語名は「森のイチゴ」(fragola di bosco)なのですが、学名はfragaria vesca L.で、この学名を元に日本でどう呼ばれているか調べると、「ワイルドストロベリー、エゾヘビイチゴ、ベスカイチゴ」などと言うようです。

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Bellissimi i Fiori di Camelia,
già tre boccioli di papaveri nel nostro giardino.
Pronte le foglie di ciclamino selvatico,
cresciute anche quelle di fragola di bosco.
Il cielo è grigio e tira la tramontana,
ma le piante sono forti, coraggiose
e preparano per la primavera. 22/3/2016
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- イタリア語学習メルマガ第40号「トスカーナ小村の椿まつり」 (29/3/2010)
↑ 写真の椿は、昨年ルッカの椿まつりで購入したものです。
- イチゴの収穫と花市の思い出 / Fragoline & Mostra Mercato del Giardinaggio, Sant’Anatolia di Narco (8/6/2015)
- 野イチゴあふれる山の小道 / Passeggiata & Fragoline di Bosco, Val Bratica (19/8/2010)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by Makitalia at 2016-03-23 07:41 x
こんにちは!
つぼみがふっくら、、、私の近所ではまだヒナゲシは見かけてませんが、3月19日にモデナのチェントロを車で通り過ぎた時、ヒナゲシが咲いているのを見ました。
今年は、どの花も開くのが早い気がします。
蝶を呼び寄せるヒナゲシ、、、ぜひ開花したら、アップしてくださいね!
では、花冷えしませんようご自愛くださいませませ♪
Commented by kazu at 2016-03-23 09:16 x
日本もそろそろ春本番を迎えそうな気温が続いています。桜の開花宣言も出て、陽射しがほんとに明るくなりました。なおこさんのお庭もこれから百花繚乱、外に出るのも心が弾みますね。ブログのどのお花もとても美しい形状で咲いていて見とれます。なおこさんのカメラの撮りようも優れているのでしょうね。我が家も冬に植えたパンジーやビオラやその他諸々の花苗が目を覚ましたように色めいて来ましたが、チューリップの1本が、茎が成長しないまま、葉の間から花だけが開花しています。とても変で、首のないコケシのようです。一瞬省きたい衝動に駆られましたが、これも君の個性だね、と毎日声をかけていると、だんだん可愛く思えてきたから不思議です。

それと前述の言葉の乱れは、どの国も同じなのですね。ネットの影響もあるのでしょうが、語彙の乏しさもさることながら、筆記力にもがっかりさせられることがしばしばです。仕事上、経営者の方たちと接することが多いのですが、最近の二代目、三代目の若いトップの方たちは幼稚な字体で悪筆が多くて…昔の社長と言えば、どの方も達筆で、その字体を見ただけで人柄が偲ばれるというか…とこの辺りにしておかないと諸に語ってしまいそう…しかし、せめて人が解読出来る文字と文章は綴れよ〜あっ更に愚痴が。なおこさんにとても共感する記事でした。
Commented by paradiso-norina at 2016-03-23 13:39
こんにちは
先日みたらタイトルが自動的に変わっていたのでびっくりしていました。
なおこさんの語学に対するあくなき追求心には感服しています。1%でもその向学心が自分にあったら、、と思いますけど客観的にみてこれは無料だな^^;
色々なお花が咲き始めてワクワクする季節ですね。
ヘビイチゴはこちらでも雑草のごとく伸び続けていますよ。
すぐに追いつきますよー!
Commented by ayayay0003 at 2016-03-23 16:33
なおこさんの家の椿、日本で見かけるのとは
やはり少し品種は違うような気がいたしますが
とても美しい色ですね(^^♪
このお花、今頃が季節なのですね!
日本では、早くから咲いてはいましたが、今の時期に一番お花がたくさんついてると思います♪
酸性土を好むとはしりませんでした!
「ひなげし」、私もエッ(@_@)と思いました!
今日、5月にフランスで見た「ひなげし畑」をアップしたところだったので余計に不思議な気がしましたよ!
最近は、お花も温暖化や異常気象で変わりつつあるのでしょうか?
ひなげしのお花、種類があるとのこと、楽しみにしていますね~(*^_^*)
Commented by milletti_naoko at 2016-03-23 21:32
まきさん、こんにちは! モデナではもう咲いているヒナゲシがあったんですね。びっくりしました。ペルージャでは昨日から冷たい北風が吹き荒れていますが、暖かい日もあったものの、今年はまだ咲いた花は見かけていません。どの花も、今年は本当に咲くのが早いですよね。

はい、花が咲いたらご報告します。今朝も見に行ったのですが、まだまだつぼみが固いようです。ありがとうございます。まきさんもどうかお元気でお過ごしくださいね。
Commented by milletti_naoko at 2016-03-23 21:43
かずさん、日本ではもう桜の開花宣言が出たんですね。最近は、日本のブログのお友達の写真で、きれいな桜を眺めてはうっとりしています。あれこれ工夫はしたものの、もともとの土壌がアルカリ性だからか、椿の花がかなり小さめなのですが、花がとってもきれいなので、喜んでいます。かずさんのお宅でも、色とりどりの花がきれいに咲き始めたんですね! チューリップの茎が伸びずに花が咲くということがあるんですね。びっくりしました。かずさんの声に応えて、花も懸命に自分の花を咲かせているのでしょう。

経営者の方でもそういうことがあるんですね! 学校でも、特に理科や数学の先生は、すばらしい文章を書かれる方と、この文はあまりにもという方の差が大きくて、それも読書量の差だったのだろうなと思います。自分が必死で1代で会社や店を築いた方は、代々続いた店を受け継ぐおぼっちゃんに比べて、ずっとずっと読書量も多く、頭も使われ努力もされた、そういうことでしょうか。解読できる文字と文章、人に見て作業をしてもらう必要があるのであれば、それは不可欠ですよね。携帯電話を幼い頃から使う世代は、書く力や語彙力が格段に落ちていると、イタリアの学校の先生も嘆いていました。
Commented by milletti_naoko at 2016-03-23 21:46
paradiso-norinaさん、こんにちは。温かいお言葉をありがとうございます。わたしもparadiso-norinaさんや夫にならって、もっともっと庭の花たちに手をかけてやらなければと、常々思っています。

ヘビイチゴ、和名に「エゾ」とあるのでびっくりしたのですが、イタリアでも確かに高い山でよく見かけるので、涼しい北海道ではよく育つのでしょうね。雑草のごとく伸び続けるなんて、うらやましいです。
Commented by milletti_naoko at 2016-03-23 21:58
アリスさんの質問を機に調べてみたら、この椿は、stella di compito、「コンピトの星」という名で、この椿を購入した椿まつりの会場の村の名を取って、その星と命名されています。19世紀に村で生み出された品種のようで、1867年に登録されているそうです。
http://www.camelielucchesia.it/stella-di-compito/

わたしは日本の椿は冬に咲くように覚えていたのですが、日本も今花が一番多いんですね! わたしもどういう土を好むかなど日本では意識していなかったのですが、イタリアでは我が家やミジャーナも含めて、土壌がアルカリ性の場合が多く、そのため日本ではよく見かける椿やアジサイ、クチナシなどの花を地面で育てるのが難しい場合が多いのです。イタリアでも火山が近くにあるなどの理由で土地が酸性で、上記の椿の里のように、こういう花が地面にも育つ場所もありはするのですが。

そうですよね。去年の記事を見ると、5月5日の記事に「最近次々と花を開き始め」とあるので、例年に比べて1か月以上早い気がします。この数日妙に暖かかったのが、昨日から激しい北風が吹き、ひなげしたちの花もとまどっているのではないでしょうか。
Commented by masami-nebbiolo at 2016-03-24 01:32
なおこさん、こんにちは♪

隣り合わせで咲く椿の花。形、色とも見事に美しいですね~!
鮮やかなピンク色にため息さえ出そうです!

今年は桜の開花も例年より早いですから、
ひなげしももう直ぐ咲くのでしょうかね?
ひなげしは私の中で初夏の花、のイメージがあるのでやっぱりかなり早い気もしますが^^

旦那さま、植物にお詳しいとはいいですね~!
私も最近少しずつ花を愛でる時間が増えてはいるのですが、
一向に花の種類には疎くて(苦笑)
葉を見ただけでどんな花が咲き、実がなるのか分かるとは
素敵なことですね♪
Commented by milletti_naoko at 2016-03-24 05:50
まさみさん、こんばんは♪

最初は一方はつぼみで、花の開きにかなり差があったので、しばらく暖かい日が続いたからか、二つともそれはきれいに咲いていて、びっくりしました。わたしもただただ感嘆しました♪

実は今年夫は、ちょっとまきすぎたかなというほどヒナゲシの種をまいたのに、今のところここまで大きく育ってつぼみまでつけているのは、テラスに近いこの一株だけなので、とても不思議です。わたしもヒナゲシは初夏というイメージがあったので、つぼみを見つけて、びっくりしました!

まさみさんたちご夫婦は、その代わり、ワインにお詳しいではありませんか。一杯でほろ酔いを通りすぎてしまうわたしは、ワインの世界はなかなか。花や実を葉で識別できるようになったのは、うれしいです。昨年は野草講座にも薬草学講座にも通ったので、他の先生や専門家からも、たくさん学ぶことができました。
Commented by patata_lemondrop at 2016-03-24 08:41
なおこさん、こんばんは!
最近は、少しずつ暖かくなり、お庭があると、ガーデニングが捗る時期ですね(^ ^)色々な美しいお花に囲まれた生活、とっても羨ましいです♪
シクラメンは書かれている通り、秋から冬に綺麗なお花が咲きますね!我が家は、毎年冬に物寂しくなるのでシクラメンを買うことが多いです!(ベランダですが・・・)何色のシクラメンが咲くのでしょう!わくわくですね。

↓この前のコメント返信についてですが、五十肩の中でも、この病名は重症なのでしょうか。。超音波検査を、処方してくれ良かったですね。イタリアでは主張し続けないといけない場面も多いのですよね。かかりつけ医にしっかりと伝わり良かったですね。
野菜を切ることも辛かったとは!(><)日常生活にも支障が出るというのは、本当に辛いですね。
このようなお話をうかがうと、本当にストレッチの習慣は大切なのだな、と身に染みて感じます(最近は全くやっていないので、また始めなければ・・・^^;)
なおこさんは、長らくパソコンでの作業や書き作業が多かったのですね、私も日本で働いていた時は、パソコン作業ばかりだったので、その時から肩こりがひどかったです。
あとはパソコンを使う時の姿勢も大切だったり、イスなども良いものを使った方が良いと聞きますね。
どうかお大事になさってくださいね。涙

あと、Fiorfiorの子羊チョコでしが、ここ2,3年、こちらでは、毎年見かけていますよ(^^)
Commented by milletti_naoko at 2016-03-24 17:50
Patataさん、こんにちは。春はうれしいし、花もきれいですよね♪ シクラメンは、こちらの自生の花には、秋咲きのものと冬咲きのものがあるんですよ。同じテッツィオ山でも、ミジャーナのうちの近くの花は秋咲き、ForcellaやCastagneto付近の花は春咲きで、秋咲きのシクラメンに比べて、ピンクが鮮やかな気がします。

いろいろ言って、ようやく検査を処方してくれたのですが、やっぱりイタリアではもっと強く出ないといけないなと思いました。Patataさんは、まだまだお若いので、今のうちから時々全身をしっかり使って運動されておくと、後で健康な生活が送りやすいと思います。自戒も込めて…… イスは数年前に最適な姿勢で座れるものに買い換えたんです。痛みがある頃は姿勢にも体操にも留意しているのに、のど元過ぎるとうっかりして、姿勢が悪くなり運動不足になりがちなので、これからはもっと気をつけなければ! 温かいお言葉、ありがとうございます♪ Patataさんも、季節の変わり目ですが、お元気でお過ごしくださいね。

COOPの子羊チョコ、もうずいぶん前から出ていたんですね! それなら、きっとこちらの店でも出ていたと思います。


 花粉症なので、晴れた日が続くと、花粉の飛散量が多い日の高い時間は避けるのですが、そうすると北風が寒いしと、空模様や風の強度とにらめっこして、庭行き時間を決めているわたしです。
by milletti_naoko | 2016-03-22 18:38 | Fiori Piante Animali | Comments(12)