2016年 04月 02日
びっくりヒナゲシ春の庭
と今朝夫に言われて、庭に飛び出しました。
この冬は、夫が庭に古代小麦の粒をまき、その間および周囲に、ヒナゲシの種もまいていたので、わたしが見に行ったのは、数日前にすでにつぼみを発見していた、麦の傍らに育つヒナゲシたちです。ところが、小さな二つの麦畑の間やまわりをいくら探しても、咲いたヒナゲシは見当たりません。
そこで、「いったいどこに咲いてるの?」と夫に尋ねると、鉄柵の扉の近くだよと言うではありませんか。扉に向かって、注意深く歩いて行くと、わたしたちの小さな小さな麦とヒナゲシの畑から、5メートル近く離れた場所に、ヒナゲシが一輪、そっと咲いていました。

野生のヒナゲシは、花びらの色は同じでも、花弁がずっと大きくて、こんなに幾重にも並んでいません。ですから、昨年咲いた花の種が風に飛び、落ちた地面で、ひとり健気に育って、緑の草とヒナギクの間で、かわいらしい花を咲かせたわけです。

10日前に見つけたつぼみたちは、少しずつ大きくなっているものの、まだ固く閉じたままです。

庭では、咲き方も花もかわいらしいアリウム・ネアポリタヌムや、

涼やかな色が美しいこちらの花も姿を現し始めました。この青い花は、ヒヤシンスの球根を植えた同じ日に、植えた球根から育ったのではないかと、夫は言います。

西洋梨の花もしばらく前から咲いています。
思いがけぬ場所に、思いがけず咲いたヒナゲシの生命力に驚き、花の美しさを愛でると共に、世界と可能性の奥深さというものを、つくづくと感じました。
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Il primo fiore di papavero nel nostro giardino in questa primavera.
E' molto bello e sorprendemente vitale,
non è nato nelle due aiole dove abbiamo seminato i papaveri,
ma qualche metro lontano da esse, tra erbe e margherite.
Sarà cresciuto da un seme dei fiori dell'anno scorso?
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ひなげし、美しく咲きましたね~(*^^)v
夏季のヨーロッパ旅行で楽しみのひとつが、野生の方のひなげしなわけですが、野生の方が花弁が大きいとは驚きました!
そして、花弁、なおこさんの御主人が種をまいた方は、八重で、野生のは一重に近い感じですよね。
植物の生命力の強さは、時に、私たち人間も見習いたいと思いますね(^-^)
いろいろなお花が咲いて、賑やかになる春、ほんとに素敵なお庭で癒されることでしょう。
洋梨のお花を見てちょっと羨ましいなあ~と思った私です!
でも、実は確か、鳥さんたちが食べてしまうと仰ってましたね(笑)
見てみたいと思っていました^^
去年のこぼれタネが飛んで、健気に咲いた一輪はひときわ鮮やかな一輪ですね。
また、つぼみで首をかしげている姿も愛らしく
花が開くのが待ち遠しい(*^^*)
野原を思わせていただけるようなお庭に咲く
種から育てた大事なお花達を、なおこさんとご主人様が大切に愛おしんでいることが伝わります。
西洋梨のお花ははじめて見ました。
黒いテンテンは雄しべでしょうか。
白い花びらに生えて、ものすごく綺麗なお花なんですね。

わたしたちも、「こういう状況だからだめ」などと可能性を自分で勝手に狭めてしまってはいけないなと、花から教わった気がします。そうなんです。洋梨は実が小さく青いうちに、ツグミたちがつついて食べて落としてしまうことが多いのです。毎年それでもいくつかは、わたしたちも口にできるのですが、今年はさて?
西洋梨の花の雄しべはピンクであることが多く、たぶんこの花でもピンクだと思うのですが、曇り空の上にかげになっているので、何だか黒っぽく見えるのではないかと思います。夫が、ミジャーナで昨年購入して植えた梨の若木の花も咲き、桜も咲いていると言うので、わたしも花がきれいなうちに見に行きたいなと思っています。今日は授業で行けませんが、明日かあさっての夕方にでも!
イタリアでは6月に入るとかんかん照りで、ヒナゲシが枯れてしまうことも多いのですが、イギリスでは夏の盛りにも、そうするときれいに咲いているんですね。雨が多いし、涼しいからでしょうね。イギリスでは世界大戦の戦没者のシンボルだったんですね! わたしは日本の高校の漢文の授業で、よく項王最期を教えたので、虞美人が自害をした場所に咲いたという真っ赤な花とそのくだりを、ヒナゲシというと思い起こします。