2016年 04月 10日
柑橘さわやか金柑ケーキ
3月末に思いついて、生の摘みたての金柑の実を、ケーキの材料の一つとして、加えてみました。十ほどの金柑の実を、皮ごと小さく細かく、ナイフやハサミで切り分けて、種をのぞき、黒砂糖とレモン果汁少々を加えて混ぜ、しばらく置いておきます。
金柑ケーキは、ウンブリア州の伝統のリングケーキ、トルコロ(torcolo)のレシピを少し変更して、作りました。卵三つを割り入れたサラダボウルに、ヨーグルトカップ2杯分の黒砂糖を加えてよく混ぜ、さらに小麦粉をヨーグルトカップ4杯分加え、すり下ろしたレモンの皮とレモン1/2個分の果汁を加えて、さらにかき混ぜます。この後、初めて作ったときは、オレンジ1個分の果汁を、2度目はオレンジの代わりに、ヨーグルトカップ1/2杯分の豆乳を加えました。
ケーキを作るには、牛乳とバターが必要だと昔は思い込んでいたのですが、オリーブオイルの産地であるウンブリアでは、伝統のケーキ、トルコロにはバターの代わりにオリーブオイルを用います。そして、牛乳も決して不可欠ではなく、単に生地をかき混ぜるに十分なだけの水分を補えばいいのであって、加えるのはオレンジやリンゴ、サクランボなどの果汁、あるいは豆乳でもいいことが、いろいろと自分で試してみて分かりました。トルコロ本来のレシピでは、白砂糖と牛乳を用いるのですが、わたしは花粉症の症状を緩和するため、白砂糖と牛乳・乳製品をできるだけ採らぬように気をつけているので、最近は代わりに、黒砂糖とオレンジ果汁(豆乳)を使っています。
ヨーグルトカップ1/2杯分のオリーブオイルを加えたとき、砂糖につけておいた金柑も生地に加えました。十分に混ぜたあと、ふくらし粉を加えて、さらによく混ぜます。それから、リング型に生地を注ぎこみ、180度に熱しておいたオーブンで、40~45分焼けば、できあがりです。金柑もレモンも、オリーブオイルも卵も、新鮮で安全な自家製の食材を使えるのがありがたいです。
小さく小さく切って砂糖になじませておいた金柑の皮に、甘くさわやかな風味があり、それをかんだときのさわやかな味覚や、生地全体の柑橘の風味がおいしくて、この頃は気に入って、2度立て続けに作りました。
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Torcolo al Kumquat
Buono buono :-) Tra gli ingrendienti utilizzati,
i limoni e i kumquat sono dei nostri alberi,
le uova sono delle nostre galline e
l'olio d'oliva è fatto dalle olive raccolte da noi stessi.
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関連記事へのリンク
- ウンブリア伝統のリングケーキ、トルコロ
- 花粉症対策に薬草・食事療法、イタリア
花粉症の具合はいかがですか?私はピークは過ぎたかな、という風に思います。
食べ物のアドバイス、私のブログへありがとうございました、白砂糖などは摂らないよう気をつけているつもりなのですが、最近は、コロンバやらゼッポレやら、意外と摂取していたように思います。。。
↑上のケーキがとっても美味しそう!家で採れる新鮮な果物を使うと、さらに美味しく、安全ですよね^ ^羨ましいです!
話が脱線するのですが、オリーブオイルの講座に通っていて(3月に終わったのですが)色々なオイルを試飲しました。
ウンブリアのものは、実は今まで使う機会に恵まれず、初めて試飲したのですが、リグーリアのものと比べて、苦みが強くて味が濃くて、同じイタリアでも、こんなにも違うものか!とびっくりしました。リグーリアのオイルは苦みが無く甘さを感じるので、対照的と言えると思います。
トルコロは以前から、作りたいとずっと思っていて、確かなおこさんにサイズまで聞いて、チャンベッラ型を買ったものの、実はまだ作れていなくて(涙)
金柑は農薬なしのものを見かけることも滅多にないので、このトルコロは難しそうです、、、下のリンクを拝見すると、サクランボのトルコロは、義父の畑に木があるので、作れるかも!?です^ ^ ぜひ試してみたいです!
キンカンのトルコロ、美味しそうですね~
私、ず~~~と昔は、母がのどにいいからとキンカンを甘~く炊いてたのを思い出して、実は苦手でした(笑)
今年の2月に松山城の二の丸庭園で無農薬キンカンを貰って生でかじるまでこんなに美味しいものとは思いもよりませんでした!
なおこさんの自家製の完熟キンカンは、美味しいに違いなくて、ケーキに入れたら最高でしょう☆
私は、いただいたキンカンは、2人で全て生で食べてしまうくらい美味しかったです(笑)
キンカンの入った爽やかなケーキ、素敵なティ―タイムになったと想像が出来ます(^^♪
自家製のオリーブオイルも羨ましいかぎりです♪
イタリアでは「クムクワット」と言うということを教えていただいて、
検索したら楕円の形をしていたことを記憶しています。
今回のなおこさんのお写真のきんかんは
まさしく楕円の形、イタリアのかわいらしい金柑ですね(^^)
私は、ケーキ作りがとても苦手で、
金柑はシロップ漬けでしかいただいたことのないのですが
爽やかなケーキがとても美味しそうです。
そして、ここでも固定概念をふっとばしていただきました。
ケーキに牛乳とバターは、必ずしも必要ではないこと。
自家製の安全な食材で、このうえない贅沢なおやつとなりましたね~^^
わたしも、ですからあまりケーキは焼きたくないのですが(食べなきゃいいだけなのですが)、夫の朝食用にと焼いては、つい自分でも食べてしまっています。
Patataさん、すばらしい! オリーブオイルの講座にも通われたんですね。そうなんです。ウンブリアのオリーブオイルはイタリア国内でもポリフェノールの含有量が多く、独特の苦味が強いものが多いのです。実はウンブリア内でも、そういう極上というオリーブが採れるのはペルージャ南東のフォリンニョ・スポレートを中心とする地域で、我が家のオリーブは品種や土地との相性から、ウンブリア内としてはまろやかな味です。まろやかなので、料理やサラダの味つけにはいいのですが、ブルスケッタはやはりぴりっと辛い方がおいしいと、夫もよく言います。
いろんなケーキのレシピを、料理の本やインターネットのレシピを参考に作ってみたのですが、トルコロのレシピというのは、基本の材料と量さえ押さえておけば、気分を変えて、時に果物や干しブドウ、クルミ、チョコッチップなどを加えても、失敗なくおいしく焼け上がる、ありがたいレシピなんです。Patataさんもぜひ、手近にあるいろいろな材料を使って、試しに作ってみてくださいね♪
butanekoさんもそう思われていたんですね! 一度何かのイタリアの映画で、アッペンニーニ山脈より東はバターの文化、西はオリーブオイルの文化と言っていましたが、こういう伝統のお菓子作りの材料にも、そうした食文化が反映しているように思います。金柑の風味と香りのさわやかな、おいしいケーキになって、うれしかったです♪
私もたまに家でレモン・ドリズル・ケーキを作ります。
とても簡単でおいしいケーキですよ。
もしレモンがなければ、オレンジもできます。
味もすてきですよ。
チンクエ・テッレですか?実は私も行きたい場所の1つですよね。エルバ島?サルデーニャ島はどう?長い山歩き?ちょっと...ロープウェイで登って山頂から下がるのは大丈夫けど...ウンブリアですか?^^いろいろ教えていただいてありがとうございます。