2016年 04月 26日
夕焼け美しトラジメーノ湖

北風が強いため、地平線近くの湿気が吹き払われ、夕日は赤くならず、金色に輝いたまま沈んでいったのですが、周囲の空や湖はオレンジ色に、雲は桃色に染まって、夕焼けがそれはきれいでした。

わたしたちが到着した頃には、空も湖も青く、海のようで、

太陽が厚い雲から顔を出し、地平線に近づく頃から、空と湖面に金色が広がっていきました。

桟橋から岸辺の方をふり返ると、自分たちの影がおもしろいほど長く見えたので、思わず夫と二人で、記念撮影をします。

その日は午後8時6分とされている日の入りまで、まだ時間があり、ここにじっと立っていては、風が冷たいので寒いからとの夫の誘いで、しばらく岸辺を散歩しました。北の空はまだ明るく、青空と雲がきれいに湖に映っています。

人間たちが皆西の空を見やる中、こちらのカモメ(gabbiano)は、どういうわけか、ひたすら東を見つめていました。

新語や仲間うちだけで使う言葉というのはイタリア語にもあり、最近夫がインターネットで、tramonto(日没、夕焼け)の写真を好んで撮る人を意味するtramontistaという言葉を見つけて、うれしそうでした。夕焼け写真愛好家とでも訳したらいいのでしょうか、果たしていつか辞書に載る日が来るのかも分からぬその夕焼け写真愛好家で、わたしたちもあるわけですが、この日は、わたしたちよりもずっと大きいみごとなレンズを搭載したカメラを、三脚に載せ、夕日に向け続けているtramontistaも、見かけました。

習性か、それとも夕日を見送る儀式なのか、日の入りの頃には、急にカモメが空を飛び始めたり、オオバン(folaga)が、沈もうとする夕日が湖に投げかける光に向かって、水面を進んだりすることが多いような気がします。

夕日が沈んでから、移り変わっていく空と湖の色も、それは美しく、

ペルージャへと戻るのに、しばらく湖畔を走り、車の中から、夕焼けの空と湖の眺めを愛でました。
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L'incanto del tramonto al Lago Trasimeno,
in noi in quel momento solo pace e tanta bellezza.
Spazzate via dalla tramontana le nuvole e le piogge,
l'aria è limpida, l'acqua è calma,
il cielo e il lago salutano il sole in completa sintonia
riflettendo il suo ultimo splendore prima del tramonto.
Torricella, Magione 25/4/2016
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- トラジメーノ湖に行こう、JITRA連載第2回 / Andiamo al Lago Trasimeno (4/6/2015)
- 湖とマッジョーレ島 / Isola Maggiore sul Lago Trasimeno (6/2/2011)
- 春のポルヴェーセ島 / Isola Polvese sul Lago Trasimeno (8/4/2013)


ああ、ことばで表現できな美しさです。
油絵みたいな風景です。
トッリチェッラ、行きたいなあ〜
日本のナシ?もちろん食べたことありますよ。
でも日本のリンゴのほうが好きです。
とても大きくて甘いですから。
ほかには、カキ(果物のカキ^^)も大好きです。
でも渋いカキは苦手です。^^
はい、私やっぱり甘系です。^^;
イギリスではあまり見られないですよ、カキは...
息を呑む美しさで、何度も何度も読み返して写真を眺めてしまいました♪
トラジメーノ湖、いつか訪問してみたいです。こんな素晴らしいトラモント、トラモント好きのビンビ、特に息子は喜びます(笑)。
Tramontistaな旦那様との陰の写真、とっても素敵です!仲良し夫婦で、微笑ましく拝見しました~~~♥トラモントが似合うご夫婦ですね(*^ω^*)
いつもいつも、心あらわれる気持ちになります。
いつも同じ場所にある、変わらぬ湖でも、その姿はいつも違っていますね。
疲れた時、ふと一人になりたい時
どんなにチカラを授けてくれる場所なのかと思います。
お二人のなが~~~~い影、仲の良いご夫婦の象徴ですね☆
最近は、トッリチェッラというところからがお気に入りなのですね(^-^)
夕日が沈む時間になると鳥たちが近くに来るなんて不思議ですね!
鳥たちも夕日を見にくるのでしょうか?
夕方と言っても夏時間のイタリアは、もう8時なのですね!
この時期が来ると、ヨ―ロッパとの時間の違いを感じます♪
日本語でも写真家の造語があり、鳥撮りさんのことは、バーダーさんとか言うし、鉄道好きさんは、撮り鉄、鉄子さんとか言います~(^-^)
とても素敵な夕日ありがとうございます(^^♪

うっとりしました。日が長くなる今頃から夏至まで、光がとても綺麗な季節だと思います。
今日イタリア語検定の合格証書と回答詳細が届きました。
ばっちり私の答え合わせどおりでした。もう少し筆記のほうはできたつもりでいたので、やはり勉強不足ということです。
夕べ、NHKの番組でシチリア島のカルタジローネという場所を放送していました。現地の人が話す言葉を耳をダンボにしながら聞いていました。なおこさんの記事からも感じる、イタリアの人と人との距離の近さとか、生活自体を楽しむことができるイタリア人が羨ましく思えます。イタリアへ行って、知りたい事があったら、イタリア語で聞いて、そして答えが理解できたらどんなに楽しいだろうか。。とモチベーションは上がりましたがだんだん難しくなってくる文法に進みが悪いです。
今夜も『天空の城、古代ローマの道をゆくイタリア中部』という番組があります。すごく楽しみです。。
リンゴの方がお好きなんですね。リンゴはイタリアでも、日本のふじを店頭でよく見かけ、食べられるのでうれしいです♪ 柿もおいしいですよね。イタリアでは柿の木はよく見かけるのですが、渋柿が多くて、十分に熟してとろとろに、甘くなった頃にスプーンですくって食べます。実の色がきれいなので、観賞用に植えてあるのか、いつまでも実が木に残っている柿を見かけることも多いです。
夕日の光や夕焼けの空は、鳥たちにとっても何か大切な意味のある、美しいから眺めてみたい、空を飛び、水面を進んでみたい、そういうとき、場所なのでしょうか。想像して楽しんでいます。
そうなんです。ただでさえ日が長くなってきている上に、夏時間になってから、一気に日の入りが遅くなりました。日本でも写真家さんたちの間にいろいろな造語があるんですね! バーダーさんに、撮り鉄、鉄子さん、興味深いです♪ こちらこそ、うれしいコメントをありがとうございます♪
イタリア語検定の合格、おめでとうございます! 独学でそうやって一歩一歩、合格を目指して勉強され、合格を手にされたのはすばらしいと思います。答え合わせで分かった苦手分野も、今後の勉強方法を考えるのに大いに役立ってくれることでしょう。個人授業で教えている生徒さんたちも、日本語能力検定試験で一つひとつの試験を毎年確実にこなして合格していたり、試験を目指して再勉強しようと考えたりする、好きで日本語を勉強している頑張り屋さんたちで、皆さんの頑張りに、わたしももっと頑張らなければと思うことしきりです。
mokochan、少しずつでも確実に力はついているので、次のイタリア旅行のときには、聴きとれることも、話せることも、ずっと増えていますよ。文法学習はどの辺まで進み、どんなところが難しいですか? イタリアの場所や歴史が日本で紹介される機会が増えているようですね。天空の城ということですから、Cività di Bagnoregioも登場するのでしょうか。楽しみですね♪