2016年 04月 27日
便利ウンブリア空港、私とイタリア語検定CILS

写真は、2011年12月、ロンドン小旅行への出発時に、直行便に乗り込もうというとき、撮影したものです。右手の山が白雪をいただき、中腹に夕日で茜色に染まった石造りの町並みが見えますが、これはアッシジの中心街です。

ウンブリア国際空港(Aeroporto Internazionale dell’Umbria)は、ペルージャとアッシジのほぼ中間に位置し、近年名前が変わって、アッシジの聖フランチェスコ、San Francesco d’Assisiの名を冠するようになりました。

冬は運行のない便も多く、春からは便があっても、週の決まった日に運行するという便も多いのですが、たとえば4月27日現在は、ライアンエアーによるロンドン、トラーパニ(シチリア西部の港町)、ブリュッセルへの直行便があるほか、アルバニアのティラーナ、ルーマニアのブカレスト行きの便が、それぞれブルーエクスプレス、ウィズエアーから出ています。
便利なのは、昨年同様、今年も5月15日から週に一度、8月中は週に二度運行される、ルフトハンザ航空の第二ハブ空港であるミュンヘン空港への直行便です。便数が限られてはいますが、ミュンヘン(イタリア語でMonaco)まで行けば、上の図にあるように、世界中のさまざまな都市まで、飛んで行くことができます。日本の空港名は記載がないのですが、ウンブリア空港サイトのルフトハンザ便予約ページで、日本への旅行をシミュレーションすると、わたしが入れた空港名と日時では便がないという結果が出たものの、国名として日本、空港として日本の空港も選べるようになっているので、乗り継ぎの時間さえうまく合えば、日本・ウンブリア間の往復に使うのも、不可能ではなさそうです。
便の発着日時は、次のページに記載があります。
- Umbria International Airport – Orari Partenze / Departures Time
- Umbria International Airport – Orari Arrivi / Arrivals Time

ウンブリア国際空港には、ウンブリアの近隣の町、ペルージャ・アッシジ・フォリンニョに直接接続するバスの便があるほか、トスカーナ・マルケ・ラッツィオなど、近隣の州とペルージャを結ぶバスあるいは電車と、ペルージャから空港までのシャトルバスを併用する方法もあります。
- Umbria International Airport - Trasporti
詳しくは上のリンク先に書かれているのですが、リンク先の情報をていねいに拾ってみると、ウンブリア州内の接続(collegamenti regionali)は、2016年4月27日現在は、Umbria Mobilità (Bus Italia)の便は、

となり、便数が極端に少ない上、ferialeと書かれているため、平日のみ運行で、祝祭日や、ミュンヘンと接続する便が発着し、他の各都市との接続便も多い日曜日に、運行がありません。ちなみに、バスの時刻表で、空港(aeroporto)名がSant’Egidioとなっているのは、空港の数年前までの古い名前が、なぜかそのまま使われているからです。
ですから、毎日便があり、かつ電話で予約すれば、PDFの時刻表の下に記されたホテルまで来てくれるACAPのこちらの便が便利だと思います。
*追記: 以後、2018年4月現在、もう存在しない時刻表のページは、引用元としてURLや当時のページ情報は残してありますが、ハイパーリンクは削除しました。

ただし、✳のついた場所については、あらかじめ電話によって、ここからバスを利用したい旨の連絡をしてはじめて、バスが発着することになっています。バス利用を告げる電話(番号075/50.16.735)の受付時間は表の下に記載があり、月曜から金曜までは午前8時から午後1時まで及び午後3時から午後6時半まで、土曜日は午後9時から正午までとなっています。
料金や送迎可能なホテルの一覧などの詳細は、次のリンク先のPDFにあります。
- A.C.A.P. Airbus Perugia Centro – Aeroporto S. Egidio Orari in vigore dal 27.03.2016
ペルージャ中心街(鉄道駅)・空港間が大人片道8ユーロ、往復14ユーロ、12歳以下の子供は片道5ユーロ、往復9ユーロなので、3人までの旅行で、自分でイタリア語で、あるいは宿の人などに頼んで、バス会社に、いつ何時にペルージャのどこからバスに乗りますと電話連絡できるようであれば、このバスが便利だと思います。けれども、4人以上の旅、あるいはイタリア語で電話をかけるのが難しいというようであれば、

Radiotaxi Perugiaのサービスが、空港からアッシジ、ペルージャまでが、4人まで荷物込みで30ユーロで、便利でお得かもしれませんし、空港サイトの交通機関(Trasporti)を記したページによると、空港内に、Hertz、Europcar、Avis、Budget、Sicily by Carといったレンタカーのカウンターがあるそうですから、レンタカーを借りるという手もあります。
ペルージャ外国人大学に留学中の方や、ウンブリア在住の方をはじめ、欧州などに在住でペルージャを訪ねてみようという方にも、旅行の時期や日程によっては、ウンブリア空港の利用が便利でお得ということがあるのではないかと思います。

ウンブリアは自然が豊かで食もおいしく、歴史・芸術から宗教まで、文化遺産の豊富な州です。古代エトルリア人に築かれた紀元前3~4世紀の城壁と門が、今も美しく中心街を取り囲むペルージャ、聖フランチェスコの生地で、ゆかりの教会や庵、町の美しいアッシジがあり、イタリア中部で最も大きい湖、トラジメーノ湖があり、緑の山野に、歴史ある修道院や庵が点在しています。ウンブリアを訪ねてみたいという思いがわいてきたら、ウンブリア空港の利用も選択肢の一つにあることを、覚えておいてください。

個人で、あるいはご家族、お友だちどうしでのイタリア旅行を、自分たちだけで乗り切ろうというとき、もし出発前、旅行中に、手軽に手っ取り早く、旅行に役立ち、旅が楽しくなるイタリア語を勉強したいとお考えでしたら、ご連絡ください。3人様までなら2時間50ユーロ(あいさつ・交通機関・宿・レストランなど)、3時間75ユーロ(2時間の内容+初対面の人との会話・買い物など)で、イタリア語の文字表記と発音や、注文・買い物演習も交えて、楽しく勉強しましょう。買い物、あるいは仕事での取引先との商談などで、通訳が必要という場合は、報酬1時間あたり25~31.25ユーロと交通費などの実費をいただいています。20年前になりますが、実用英検1級に合格し、英語力が落ちぬように、英語の本を読み音声に触れるよう心がけていますので、旅行仲間や恋人・配偶者は英語圏の方という場合も、いっしょに授業を受けることが可能です。

イタリア語の検定は、イタリア留学当初、2002年に知名度の低いイタリア語検定試験で上級に合格したものの、実はその後、受けたことがありません。シエナ外国人大学の大学院課程で、外国語としてのイタリア語教授法を専攻した際、入試の応募資格に、外国人の場合はCILSのC2で75点以上を取得、あるいは同等の資格証明を有することとあったのですが、そのとき出願書類として、ペルージャ外国人大学の外国人へのイタリア語・イタリア文化教育の3年の学士取得課程を、満点で卒業したという卒業・成績証明書を提出し、筆記・口頭での試験に臨んだら、それで入学資格を認められて、十数人の受験者中、イタリア人学生と二人並んで首位合格し、同大学院課程で、CILSの問題作成や採点演習の授業も学んで、満点の成績で卒業したという経緯があるからです。CILSを運営するシエナ外国人大学からC2の75点以上のイタリア語力があると、大学院入学前に認められ、在籍中は、CILSの総監督を務める女性教授から、「あなたの大学での成績が抜群にいいのは、イタリア語がよくできるので、採点する先生たちがいい点をつけるからではないかしら」と、イタリア語教育についての知識には疑問を投げかけられても、イタリア語力については大いに認める言葉を言われたこともあり、イタリアで暮らしていく上では、二つの外国人大学での卒業・成績証明書があれば、イタリア語の力を証明する試験をわざわざ受験する必要がなかったため、受けずにきたのです。
✳追記(4月28日)
アリタリアが運行していたペルージャ・ローマ接続便は、飛行機運行では採算が取れないため、ペスカーラ・ローマ接続便と共に、4月18日からバスで代行されることになりました。バスは1日3便、ペルージャ、パルティジャーニ広場のバスターミナルとローマ・フィウミチーノ空港を結ぶ直行便で、乗車前にオンラインチェックインを済ませておく必要があります。アリタリアのバス代行便については、アリタリア航空のサイトの次のページに、イタリア語・英語による詳細説明があります。
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Voli diretti per Londra, Bruxelles, Trapani con Ryanair,
dal 15 maggio con Lufthansa
per Monaco di Baviera e poi verso il mondo.
Comodo l'Aeroporto Internazionale dell'Umbria
da cui si vede la città di Assisi. (Foto: 2/12/2011)
A mezz'ora in autobus da Perugia :-)
Venite in Umbria! Partiamo per il mondo!
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今日の記事は、イタリアを個人旅行する方にとってはこころ強いと思います(^-^)
なかなか、イタリア語を解するのは、小手先では難しく、そして、英語圏とは違い、地方などの都市を訪ねると、駅などでもイタリア語以外で会話できるのか?(英語ですが)という不安もあるので、このように詳しく表示していただくと嬉しいと思います(^^♪
私も、凄く若い時は、フランス、ドイツと何の躊躇もなく言葉が出来なくても旅に出ましたが、年齢と共に心配することが増えて、今は、自信がありません^^;
では、語学を勉強すればいいようなものですが、これも年齢とともに難しくなってきて・・・(笑)
なおこさんのプランの、まず、旅行イタリア語会話を勉強してからウンブリア出発というのが素敵です☆
いつの日か、イタリア大好きな友人を募り、このプランでイタリア旅行したいと思います(^_-)-☆
いつも素晴らしい記事をありがとうございます♫
こういう風に思ったのは、私だけでなく大勢いると思います(笑)
そうして、旅行会話の本やイタリア語の入門書となると、ついすでに片仮名がふられ、意味が書かれたものを読んで覚えたり参考にしたりとなるのですが、わたしは記憶が定着しやすいように、一つずつ例を挙げて、似た形の言葉を類推して発音していただいたり、英語や日本語に入った外来語などから意味を予測していただいたりして、自分が頭をしぼって発見する形で、楽しみながら勉強できるように、また、片仮名発音にならぬよう、発音のこつや文字表記・発音の関係をお教えできればとも思っています。

ほかの3度はイージージェットです。^^
ライアンエアーはアイルランドの航空会社ですね。
大昔、アイルランドへの激安チケットの販売促進がありました。アイルランドのダブリンへただの£1でした!私は2度目ダブリンに行きました。^^
今年北海道の旅はマレーシアの格安航空のエアアジアで行きました。とても安かったですよ。来年マレーシアに行ったら、同じエアアジアでオーストラリアに行くつもりです。片道はRM200(約5600円)だけですよ!
ウンブリアの空港、使えそうですね!
といっても、いつイタリアに行けるのか全くもって分かりませんが崩れかけている海馬に刻み込んでおきたいと思います。
なおこさんのイタリア案内はいつも親切丁寧で個人旅行をする方には本当に強い味方になると思います。
先日イタリア語の先生が言っていましたが片言でも一生懸命イタリア語を話している外国人に会ったら地元のイタリア人はたいそう喜んでフレンドリーにしてくれるそうです。
そう、、片言でも多少間違ってもいいのでとにかく話していくうちに自信がついてくるのかもしれませんね。
いつかな、そういう機会は?^^?
トラジメーノ湖の夕日、美しい~~!!
一日中眺めていられそうな場所ですね。
札幌と美瑛ばかりいると湖や海は全く縁が遠くなります。
山や森も素晴らしいですけれどこ、こういう水辺の風景をふと見たくなることがあります。
>ポピーと青い麦畑もきれいですね。
ポピーの種がとんじゃって麦畑にはポピーが咲いてしまう心配はないのかしら?
エアアジア、そんなに安いんですか! びっくりしました。マレーシアの物価に見合うように、現地の方向けに料金を設定されているからでしょうか、それとも、特別割引を利用されたのでしょうか?
英語やフランス語のように大勢が話す外国語ではないのに、自国語をわざわざ勉強してくれたという喜びがあるのでしょうね。わたしもイタリアへの最初の旅を思い出します。片言でも親切なのはありがたいのですが、ただ、言いたいことが伝わらないと、こちらや向こうが英語が話せない場合、買い物のみならず道に迷ったとき、電車がどのホームから出るかなど見方が分からないときに、ひどく困ることになりますし、わたしたちがギリシャやフランスで経験したように、食べられないもの食べる気が起こらないものがレストランでテーブルに運ばれてきて、予想と違って困ったということにもなります。(まあ、フランスの場合、夫が料理名を知らなかったのに、冒険気分で聞けばいいのに質問せずに注文したのが問題だったのですが。)
ウンブリアも海がないのですが、その分テベレ川を始め、川は多く、トラジメーノ湖がきれいで、うれしいです♪ 麦畑にヒナゲシが咲くのは、うちの庭の場合は、わざと麦とヒナゲシを同じ場所にまいたのです。そうして昔から地面が耕された麦畑には、除草剤などを使わなければ、イタリアでは赤いきれいなヒナゲシがいっぱいに咲くことが多く、害には決してならず、美しい風景で目を楽しませてくれます。