2016年 06月 06日
飛蚊症・後部硝子体剥離と旅行 イタリア前編
先週金曜の朝は、ようやく両肩の超音波検査(ecografia)を受けられることになり、ペルージャ中心街に近い地域保健所(ASL、Azienda Sanitaria Locale)に出かけました。検査が終わると、今度は再び、その結果をかかりつけ医に見てもらい、必要な専門診療が受けられるように、その旨を記した紙、impegnativaを発行してもらわなければいけません。その紙を予約センターに持って行き、予約をしてもらう必要があり、予約は、ASLや俗にSilvestriniと呼ばれるペルージャ郊外にある総合病院のCUPでもできるのですが、わたしの場合は、かかりつけ医の診療所(ambulatorio)がある建物内の薬局でも、予約ができて、近くて便利なので、たいていはこの薬局(farmacia)で、予約の手続きを頼んでいます。病院や保健所で、ようやく自分の番が来たと診療室に入ると、「先に支払いを済ませないと、診療できません」と言われて、階段を駆け下り、番号を取って、列に並んで支払いをしなければならなかったという経験を数度繰り返し、特に大病院では、料金を払うCUPに行くまでに、迷路のような廊下や階段を通り抜ける必要があるため、最近は、薬局で診療や検査を予約する際に、料金も払ってしまうことがほとんどです。
閑話休題。検査が終わって車で帰途についた頃か、それとも家で昼食のしたくをしていたときだったか、飛蚊症(miodesopsie、俗称mosche volanti)の症状が急に悪化して、黒いもやのようなものが大きく見える上に、小さい黒いつぶつぶが無数に見えます。見え方に突然変化があったり、特にまぶしい光が見えたり、ゆがんで物が見え出したりした場合には、網膜剥離(distacco della retina)の恐れがあり、その場合はすぐに対処しなければ失明の恐れもあるので、すぐに緊急診療を受けるようにと、初めて診てくれた目医者さん(oculista)が言ってくれたのですが、一度それで、見える黒い点や筋が突然増えたときに緊急診療を受けたら、単に目に動きがあっただけだったということがありました。それで、緊急診療を受ける代わりに、夕方、かかりつけ医の診療所に赴き、肩の専門診療が必要だと書いてもらうと同時に、症状を訴えて、緊急に眼科診療(visita oculistica)・眼底検査(esame del fondo oculare)が必要というimpegnativaを書いてもらい、そのおかげで、今週月曜日、つまり朝一番、8時に、シルヴェストリーニでの診療・検査を予約することができました。このペルージャ郊外にある総合病院の正式名称は、Ospedale Santa Maria della Misericordiaなのですが、名前が長いからか、うちの家族や友人・知人はこの病院(ospedale)を皆、Silvestriniと呼びます。病院なのに、名前が「慈悲(misericordia)の聖母マリア」で、何だか教会の名前のようです。(つづく)
✳起こったことだけを書いていけば、すぐに終わる話なのですが、イタリア語を添えたり、イタリアの医療システムについて説明したりすれば、いつかどなたかの役に立つかもしれないと、詳しく書いていたら長くなってしまいました。検査の結果、今のところ安静と念のための再検査が必要なものの、特に問題はないとのことです。
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Bisogna bere tanta acqua anche per mantenere gli occhi sani,
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関連記事へのリンク
- 飛蚊症、mosche volanti (13/3/2013)
- 瞳の煙と眼科救急診療、ペルージャ (21/5/2013)
飛蚊症の症状、人から聞いたことはありますが・・・
大変でしたね!医療システムが日本と異なり、なかなか専門医に見てもらうのに時間がかかるというのも不安なものですものね!
網膜はく離でなくて本当によかったです!
目は、ほんとに繊細な場所なので、普段何でもない時はいいのですが、いざ、目の調子が悪いと他のことは考えられないくらい精神的にダメージを受けますね!
ご旅行に影響も出なくてよかったです(^-^)
病院は、診てもらうのにはイタリアも日本でも 時間がかかる、ということも。
やはり、健康が一番なのは言うまでもないことなのですが
体の不調というものは、生きている以上必ず出てくるものですね。
うちも、先日主人が 左薬指切断の危機に陥り心配したばかりでした。
幸い、生命の危機とは無縁な事故で、今はその心配もなくなりましたが。
なおこさんの肩もかなり長引いていて、生活には不便なことと思います。
いつもお忙しそうですが、どうぞお大事になさってくださいね。
体の不調、病院、出来ればかかわりたくは無いのですが
これからは上手にお付き合いしていくことも大事なことですね。
なので検査などいろいろ先送りにしてますが、目のこととなると、早急にことをすすめなければならないので心配ですよね。
お大事に。。
私の風邪もよくなったかと思うとぶり返し、ひいてしまうと
長引くのは歳のせいなのか?それならば、やはりひかないようにするのが一番ですね。
そんなわけであまり気分も優れない時は、パソコンで『キリマンジャロのふもとで』の『イタリアで一番美しい町の2016年版』を見ていましたら10位にSpelloがでてきました。先日のなおこさんの記事にあったInfiorataも紹介されていて本当に綺麗な町でした。現地の人が町を紹介している場面がでてきますが全然わかりません。それでもちょっと旅行気分になれるこの番組はいいですね。。
旅行ももうすぐですし、お大事にしてください。
私も目の故障を抱えていまして、今回のお話に関係があるので書かせて頂きますね。
私のは硝子体が網膜と接触している部分が剥がれたのだそうで、飛蚊症も少しあるのですが、遠くの物の焦点が合いません。
これが起こったのは夫が事故で入院した際1ヶ月ほどした時で、目の中に火花が散った様子で、何かあったのは分かりましたが、網膜はく離ではないという事で、痛みもなく、治療の方法は無いという事でした。
医者の言うには近視が原因だとの事でしたが、結局は夫の入院などのストレスと疲れが引き金になったと思われ、春までにもう片方も同じ症状になり、その後も少しずつ進んでいます。
が、日常生活に支障をきたすほどの故障ではなく、遠くが見えない、ピントが合わないという事で、スケッチするのが出来なくなった、という状態です。
網膜はく離は、起こした方に聞きましたが、目の中にパシャッと暗幕が下りた感じで、本当に見えなくなるそうです。
私も痛みがあったらすぐ来る様にといわれていますが、もう既に9年近くこの症状で過ごしています。
がやはり、なおこさんも疲れなどには十分注意される様になさって下さいね。
どうもありがとうございます。目の点検や皮膚科の診療も本当はもっと早くから受けなければいけなかったと思うので、これからは、おっしゃるように、予防や早期治療を考えて、予約から診療までも長いことですし、早めに動くようにして病院とつき合わなければと感じています。
旅行はできれば取りやめたいと考えたのですが、友人たちとの合流や夫がすでに休暇を申請していることもあり、また、うちで掃除など家事をしているときも、結局は医者に避けるように言われたことをしてしまう可能性が多いことを考えて、結局行くことにしました。けれども、十分に気をつけたいと思います。本当にありがとうございました。