イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

ローマとカモメとテベレ川、サンタンジェロ城

 土曜の夕方イタリアに、そうして昨晩ペルージャの我が家に、無事到着しました。パリからローマには土曜に飛行機で戻ったのですが、その飛行機の到着時刻が微妙で、ペルージャ行きの電車の最終便に間に合うかどうか分からず、たとえ乗れたとしても、帰宅が真夜中になるため、夫と話し合って、ローマに一泊することに決めていたのです。立地から便利そうだと選んだB&Bは、アパート住まいの学生が、家主に頼まれて、空き部屋を旅行者に貸し出すといった風の宿で、朝食もなく日中荷物も預けられず、しかも、その学生がなんと午後11時半に洗濯機を回し始めるというとんでもないところでした。幸い、夫がもう眠ろうとしているのでと言ったら、その時点で洗濯終了まで2時間44分と表示が出ていた洗濯機での洗濯は中止してくれたのですが、すでに脱水に入っているもう1台の洗濯機については、あと10分で終わるからいいかと言われ、真夜中までにぎやかに洗濯機がうなっていました。雨がちで肌寒いノルマンディーから着いたローマは、週末は気温が35~40度という大変な暑さでとまどいました。幸い、宿の部屋にエアコンはあったのですが、うちの夫はエアコン嫌いで、29度に温度設定をしてエアコンをかけはしたのですが、わたしは暑くて、眠れませんでした。幸い立地は便利で、おいしいレストランやバール、スーパーが近くにありました。

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Gabbiani & Panorama di Roma, Castel Sant’Angelo 26/6/2016

 そういうひどく暑い日だったこともあり、これまで前を通るだけで訪ねたことのない、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂の近くにあるサンタンジェロ城に入ってみることにしました。中はびっくりするほど広く、古代ローマのハドリアヌス帝の墓所として築かれた空間や彫刻あり、ルネサンス期に教皇たちの命でできた装飾の美しい広間や部屋あり、さらには、屋上からローマの美しい町並みを一望できて、とても興味深かったです。

 トラジメーノ湖では、人が近づくとすぐ飛び立つカモメが、モンサンミッシェルやサンタンジェロ城では、エサがもらえると思うのか、近寄ってきたり、夫が「あれがパンテオンだよ」とわたしに教えるために伸ばした指の下にパンくずが落とされたと思うのか、そのあたりを、いつまでもまじまじと見つめていたりしていました。

 昨晩にもさっそくコメントのお返事をしていくつもりだったのが、旅疲れと急な気温の変化で体調を崩してしまい、明日になってしまいそうです。留守中もコメントや応援、イイネをくださった皆さん、ありがとうございます。明日にはお返事、お礼の訪問ができると思いますので、今しばらくお待ちください。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ayayay0003 at 2016-06-28 09:02
なおこさん、おかえりなさいませ(^^♪
フランスの旅は、寒かったようですね!
スイスと同じで(それほどは寒くないとは思うのっですが)お天気が不安定だったのかな?と文章より想像いたしました!
帰国日に夕方遅くなると同日で帰れないのは、地方で暮らすのはイタリアも日本も同じかな?と感じました。
幸い、私の方は、午後の早い時間に到着したので夕方家に帰ることが出来ました。
帰国日に首都に泊まるのも悪くはないですが、疲れているので、私も出来ることなら直行で家に帰りたいと思うのは、年齢のせいかもしれませんね(笑)
ローマは、魅力的な場所なので、少し立ち寄るのも素敵ですが、宿の学生さん、困った人で大変でしたね^^;
まずは、無事に帰られてなによりです(^-^)
Commented by kazu at 2016-06-28 17:21 x
なおこさん、ご無沙汰しています。ブログはずっと読ませて頂いていましたが、フランスへのご旅行などは特に興味深く拝見していました。パリの地下鉄でスリにあったことなど、今はもう懐かしい思い出ですが、暫くはフランス、キライでした笑。

ご無事でご帰国されて何よりです。国内でも、ローマまで出掛けるとなると何か目的でもない限り、なかなか足が向かない、私も世界遺産の宮島は車で20分ほどで行けるのに、普段は滅多に行くことがなくて、でも行けば新しい発見もあるのですよね。サンタンジェロ、私が行った時は工事をしていましたが、もう綺麗になって、全て公開されているのでしょうね。また、様子をUPして下さいね。
Commented by desire_san at 2016-06-28 20:31
こんばんは。
いつもイタリアからの現地からでないと分らない貴重なお話を楽しく拝見しています。イタリアは何度も言っていますが、行けば行くほど、またあたら吉井見るところがあるところを知り、また次の計画を作ることになります。最近はヴェネツィアに7日間滞在し、ヴェネツィアの隅々まで美しい寺院や絵画を見て回りました。念願だったパドゥバにもいきました。最近、コメントはご部刷させて抱いていますが、貴重なイタリアの情報を楽しみにしています。

私は相変わらず、海外旅行や美術を中心とした心に残った芸術の感動をブログにつづっています。
Commented by mokochan at 2016-06-28 23:24 x
なおこさん、おかえりなさい。
ご無事で良かったです。
イタリアへ帰ってからの気温の差、疲れた体にこたえますね
まずは体調を回復してくださいませ。
ジヴェルニーの庭のなおこさんの写真を見て、私も1日からのイギリス行きの荷物を変更したのですよ。予想よりずっと寒いかもしれない。。ということで。今回は北の方も行きますから尚更です。
イギリスは大変なことになっていますが、フランスの旅行記も楽しみにしています。
Commented by milletti_naoko at 2016-06-29 02:21
アリスさん、ただいま、ありがとうございます! アリスさんもお帰りなさい。天気予報からも、ペルージャが異常なほど雨が降り肌寒い天候だったことからも、雨が降って寒いことは予想していたのですが、パリでの初日のどしゃぶりには辟易しました。けれども、いつも雨というわけではなく、晴れ間や曇天の下での旅を楽しむこともできて、思い出に残るいい旅ができました。パリを早く発つ便を予約していれば、ペルージャにそのまま戻ることはできたのですが、金曜に宿泊したモンサンミッシェルはパリから遠く、パリの鉄道駅から空港への移動も時間がかかるため、前日に飛行機搭乗のためだけに、Euro2016でにぎやかで宿も高かろうパリに泊まるよりは、よく知っていて移動しやすいローマに宿を取ることに決めたのです。ただ、友人たちと金曜までは共に行動していて、なかなか時間が取れず、土曜の宿を予約するのがなんと土曜当日の朝となり、夫がかなり焦って、わたしがじっくり調べようと言うのに、さっさと決めてしまったのがローマでの不運の原因なのですが、まあ、それも旅にありがちなトラブルの一つということにしておきます。結局荷物はお金を払ってティブルティーナのバスターミナルに預けたのですが、当日は朝は涼しくても日中から午後にかけては猛暑で、朝のうちに荷物を運び預けておいて正解だったと思うからでもあります。

困った宿に出会うことは、これが初めてではなくて、やっぱりいろいろと慎重に選ばなければと思うものの、初めて泊まるところは、泊まってみないと分からないということもあるのかなと考える次第です。そういう意味では夫も言っていましたが、やはり名前にホテルとあるところの方が、サービスに信頼性がありそうだと、今回つくづく感じました。
Commented by milletti_naoko at 2016-06-29 02:31
かずさん、ずっと読んでくださっていて、ありがとうございます♪ なんとパリの地下鉄でスリに遭われたんですね!! わたしも、パリやローマの地下鉄では、話を聞いていたので、ひやひやしました。スリと言えば、このローマ・ティブルティーナ駅にスルガのバスが一時停車した際、夫が初めての日本旅行の帰りに、うっかり財布と身分証明書がすべて入ったカバンをトイレに忘れ、数分後に気づいて戻ったものの、二度と見つからなかったということがあります。わたしも、もう10年近く前の話ですが、ポルトガル旅行中にカメラを置き忘れ、警察に届け出たものの二度と見つかりませんでした。そうやって人は経験を重ねていくのでしょうね。そういう経験がないのに越したことはないのでありますが。

ありがとうございます。そうそう、ローマも日本からであれば、イタリアを訪ねた機会にあれもこれもしたいと思うところを、ペルージャからバスで二時間あまりというと、近すぎるがためになかなか足が向きません。今回は、暑くて大変でしたが、いつも前を通るだけのサンタンジェロ城の内部を訪ねられて、とてもよかったです。かずさんが訪ねられたときは、ちょうど工事中だったんですね! 今はすべてが公開されているようです。またおいおい旅行の様子をご紹介しますね。今度こそ、口約束だけになりませんように……
Commented by milletti_naoko at 2016-06-29 02:34
desire_sanさん、こんにちは。いつも楽しみに読んでくださっているんですね、ありがとうございます。イタリアも、そして日本も、どこも本当に興味深いみどころが多いですよね。ベネチアも美しく歴史のある町で、芸術の造詣が深いdesire_sanさんは、ことに感嘆されることも多かったことと思います。パドヴァも、わたしは二度目のイタリア訪問で訪ねたので、とてもなつかしいです。ブログ、またおうかがいして、記事を拝読しますね。
Commented by milletti_naoko at 2016-06-29 02:43
mokochanさん、ただいま。ありがとうございます。無事に旅行から戻って、ほっとしています。

7月1日からイギリスに行かれるんですね! 今年はことさらにヨーロッパ中の天気が不安定で、気温の上下が激しいようですが、イギリスはわたしたちが2007年に新婚旅行でスコットランドを旅したときも、6月17日にローマを半袖のTシャツで出たのに、エジンバラの宿では寒さのために一晩中暖房が入っている状況で、北上するにつれてさらに雨がちで寒い日が続き、カシミアのセーターをいくつか、そうして、散歩のために防水性・防寒性・通気性のあるウィンドブレーカーやフリースのジャケットも購入することになりました。イギリスでも南部や海の近くではもっと暖かいかもしれないのですが、ロンドンでもスコットランドでも天候が変わりやすいことや気温の変動が激しいことを痛感しているので、ユニクロのウルトラライトダウンやキーウェイのように、軽くて持ち歩きやすい上に、寒さや雨に備えられるような上着などを携帯されて、重ね着でいろいろな気候や気温に対応できるようにされることをお勧めします。わたしのように現地で調達するという手ももちろんあるのですが、Sサイズでも大きくて、ちょうどいいサイズを探すのに、わたしも苦労しました。どうかすてきな旅になりますように♪
Commented by London Caller at 2016-06-29 07:38 x
お帰りなさい!
パリでなにかおいしいケーキを食べましたか?
パリといえば、洋菓子のふるさとでしょうね。^^
マカロンが大好きです!
Commented by milletti_naoko at 2016-06-30 16:03
London Callerさん、ただいま。マカロンは色もかわいらしいですよね。フランスではおいしいものがいろいろと食べられて、うれしかったです♪
by milletti_naoko | 2016-06-27 22:45 | Lazio | Comments(10)