イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

豆腐ハンバーグ地中海風味

豆腐ハンバーグ地中海風味_f0234936_731370.jpg

 苦手な豆腐を夫においしく食べてもらおうと、今日は夫の好物のケッパーとアンチョビ、イタリアでピザやパスタの具などに活躍する、この二品を入れて作ってみました。

豆腐ハンバーグ地中海風味_f0234936_723775.jpg

 ふつうのハンバーグを作るときは、挽肉を使って、タマネギとニンジンをみじん切りにしてから材料を混ぜるのですが、今回は、挽肉の代わりに、木綿豆腐一丁に似た歯ごたえと量のCoopの有機豆腐を使ったため、裏ごし器(passatutto)を使って、裏ごししました。ただ、名前には「すべて(tutto)を裏ごしする(passa[re])」とあっても、生のニンジン(carota)タマネギ(cipolla)は完全に裏ごしすることができなかったので、形が残った野菜は、ナイフで小さく切り分けました。

 アンチョビ(alici)と水洗いしたケッパー(capperi)は、幸いきれいに裏ごしできました。そうして、この二つに塩気があるため、味見をして、塩はその塩分だけでよしとして、それ以上は加えませんでした。

豆腐ハンバーグ地中海風味_f0234936_715411.jpg

 そうして、裏ごしした以上の具に、さらにパン粉と生卵一個を加えてよく混ぜ、しっかりこねてから、適度な大きさのハンバーグができるように等分し、丸形のハンバーグを作って、オリーブオイルで両面を焼き上げました。

 具も量も材料も、「こんな感じかな、このくらいならうまくまとまるかな、おいしくできるかな」と、思いつきで決めて作ったのですが、味にうるさく豆腐は苦手な夫も、なかなかおいしいと喜んでくれました。外部はカリッと焼けて、焼けた部分の豆腐は互いにしっかりくっついているのですが、内部は裏ごしした豆腐がぽろぽろぱさぱさの感がありました。今回はパン粉は1/2カップ使ったのですが、次回は量を倍にして、豆腐の水分だけでしめらせるのではなく、パン粉はあらかじめ豆乳を使ってしめらせておこうと思いました。

 今夜のおかずは、このなんちゃって豆腐ハンバーグと、夏野菜をタマネギと炒めた料理、サラダ、そうして、お義母さんが昨日分けてくれた手作りのタッリャテッレです。レタスもキュウリもトマトも、そしてズッキーニもナスも、義父と夫が畑で育てた野菜です。サラダはこんなふうに二人分をサラダボウルに入れておいて、各自が自分の皿によそって食べます。

 夕ごはんはこんなふうに、たいていの場合、おかずと共に、わたしはごはんを、夫はパンと共に食べています。パスタは我が家では、食べてもふつうは昼食時だけで、夕食時には他の炭水化物だけを食べるので、今晩は特別事情による例外です。

*****************************************************************************************
Hamburger di Tofu alla Mediterranea

- 'alla mediterranea' perché ho messo alici e capperi per renderli
appetibili anche a mio marito che non ama tanto tofu.
- Piatto un po' inventato, ma buono :-)
*****************************************************************************************

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ   

Commented by ayayay0003 at 2016-08-03 07:10
なおこさん、丁寧に造られた豆腐ハンバーグ、とても美味しそうです!イタリアンバーグと名前つけたいです(笑)
お豆腐の種類がこちらとは違い、パサパサするとは聞いていましたが、水切りせずに出来るからちょっと羨ましいような気もいたします。中が少しパサつきましたか?日本にだとべチョべチョして柔らかいのですけどね!何でも一長一短ですね!お肉が入らないハンバーグは、ヘルシーですね☆
ごはん、パンと食べ分けられてるのも国際色豊かで無理なくていいなあ~と感じます(*^_^*)
Commented by milletti_naoko at 2016-08-03 16:12
アリスさん、ありがとうございます。なるほど、日本の豆腐だと水切りが必要になるんですね。イタリアでは豆腐を、健康志向で肉やチーズの代替品として食べる人も多いからか、肉やチーズのような固めの豆腐に仕上げているのかもしれません。

後からニンニクも入れられたかなと思い、そうするとハーブのセイジやローズマリーもと頭をよぎりはしたのですが、ケッパーとアンチョビとは相性がいまひとつのようなので、これでよかったかなと思いました。そう言えば、パン粉をしめらせるにはトマトソースも使えて、そうするとさらにイタリア風らしくなるなと、今もいろいろと次回のハンバーグづくりを検討中です。

夫も義父母もパンが大好きなのですが、わたしはやっぱりごはんが好きですし、健康にも消化にもいいということで、もうずいぶん前から夕食はうちで食べるときはこんな感じです。
Commented by toto at 2016-08-03 19:25 x
なおこさん、こんにちは。
ケッパーとアンチョビの組み合わせはおいしそうですね! 相方が通風気味なので青魚は避けなければいけないのですが、たまには食べたいなぁ。
パン粉を先にふやかすというアイデア、考えつきませんでした! トマトソースでふやかすのは良さそうですね。わが家も必要な時はこれで行こうかと思います!(料理は8割9割、相方の担当なんですが、、、汗)

私もなおこさんが購入されているCoopの豆腐を食べてます。確かにあれは水切り後の硬さですね。容器から取り出して冷ややっこで食べるという感覚のないこちらの人たち向けに調理しやすいようにしてあるのかと私は思っています。すでに味付けしてあったり、ハーブを混ぜて豆腐にしていたりなんて商品もありますしね。ちなみに義母は中華料理屋で食べた柔らかい豆腐の食感が気持ち悪いと言っていました。弾力がないからでしょうかね。

Commented by milletti_naoko at 2016-08-03 20:11
Totoさん、だんなさんの痛風、おつらいでしょうね。豆腐はCoopの有機の豆腐のほか、ペルージャでは絹ごしのように柔らかくて夫もおいしいと言う森永の豆腐も、たまに売っているので買うのですが、まれにしか見つからないのと(わたしの運転技術では気が引けて)そもそもめったに行かない店にあるのです)、大豆は遺伝子組み換えではないものの、有機栽培というわけではないことも手伝って、それほど買おうという意気込みはありません。自分で作ればおいしいものが作れるのでしょうが、どうも男性には豆乳や豆腐のとりすぎはあまりよくないとも言うので、いつかヒヨコ豆で試してみようとは思っているところです。
by milletti_naoko | 2016-08-02 23:59 | Gastronomia | Comments(4)