2016年 08月 14日
海、宿と深夜の高速ひた走り
スマートフォンというものを二人とも持ち合わせていなかったため、ここには泊まれるところがあるだろうかと村中探しても、開いている宿がなく、さらに先に進んだこともあれば、ここに泊まらなければ、この先はかなり遠方まで行かないと宿泊先がなかろうと、あきらめて泊まった宿もあります。
そんなふうに旅行の最中にも、どこに泊まろうかと夕食の時間帯になっても宿泊先が見つからずにはらはらしたことが多かったのですが、その苦境が頂点に達したのは、昨日のピエモンテの修道院を、午後5時過ぎに向かって、リグーリアの海へ向かってからです。
わたしとしては、夏の海沿いよりは、宿にもいろいろ心当たりのあるピエモンテのなつかしい地域を訪ねたかったのですが、山は確かにもう訪ねたからでしょう、「リグーリアのどこか海沿いに、いい宿が見つかったらそこに一泊して、明日ペルージャに戻ろう」と夫が言い、わたしもそれに同意しました。
ところがところが、ここはよさそうだと聞いてみた高速道路に近い宿では、わたしたちが着いたのが7時半頃ですから、もう泊まるだけだと言うのに、1泊100ユーロだと言います。3人用の部屋だから高いのだそうですが、それで他を当たることにして、もっと高速道路から離れたところをと、高速から下りて、宿を探しながら町の間を通り抜け、さらに近くの山の間の細い道を走ってどこまでも進んだのですが、ホテルらしきものがまったく見つかりません。
大きな町ならと、今度は夜遅くに、暗くなったジェノヴァを車で回ると、ここでも空室のある宿は見つかりましたが、確かもう午後10時を過ぎていて、海からは遠く、それほどりっぱな宿にも見えず、もう寝るだけだと言うのに、100ユーロとのことです。
スマートフォンがあればと、このときにつくづく思いました。2014年秋にサンティアーゴへの巡礼をしたときは、巡礼仲間の一人がスマートフォンを持っていて、次の宿泊地のいい宿をさっと探して、提案してくれていたのを思い出しながら。
結局、あちこちホテルを探して寄り道さえしなければ、その日のうちにペルージャに帰れたものを、徒労に終わった宿探しのためにしばしば高速を下りて、長い間よく知らない町をさまよったがために、ペルージャの我が家に着いたときには、確か午前3時を過ぎていました。
おかげで、真夜中近くに、赤い月が地平線に現れて、少しずつ空高く昇っていく様子を、車の中から眺めることができたのではありますが、夜はわたしは運転しないようにと眼科医から言われていて、夫一人に長距離を、しかも夜更けに運転させることになって、本当に大変だったと思います。夜は道路に渋滞がなく、太陽が焼けつけて暑いこともないから、結果的にはよかったかもしれないねと、帰ってから夫が言ってはいたのでありますが。
私たち夫婦も、京都とかですが急に出掛けるということが多く、決まった宿でも、pc予約と電話では料金が異なるために、タブレットで出発してから車で移動中に私が予約をすることが多いのです。
当日、宿に着いてからのいきなり予約だと値段はおそらく同じ宿でも高いと思います。イタリアでもそうなのではないかな?とふと思いました。
旦那様にタブレットをプレゼントしたらこのような宿の予約問題は一気に解決するかもしれないですね(^^♪
やはりスマートフォンは便利です。
一昨年、北海道で台風に追われ移動を余儀なくされた時
飛行機の変更に宿の手配など、夫が運転中に私がしていました。本当に便利なものだとその時つくづく思ったのでした。
日本はお盆休み真っ最中です。我が家は夫は仕事、息子は休み、私は勉強中です。(汗笑)