2016年 09月 01日
今晩午前1時半頃日本のラジオ深夜放送でイタリア中部地震についてお話します

とても遅い時間ではありますが、仕事などのこの時間帯に起きていて、深夜放送を聞くことが多い方や、わたしの声や話し方に興味のある方は(いないかな? ひどく緊張しています)、よろしかったら聞いてみてください。
実は他にも日本の2社に、地震関連の記事を書いて送付しなければいけないのに、デスクトップが眠りから覚めずに遅いネットブックと格闘しているのですが、そういう事情もあり最近は、できるだけ地震のさまざまな状況や進展について、テレビやインターネットで情報を追うようにしていました。

死者は現在293名と、なお少しずつ増加しつつあり、今も瓦礫の下からの救出作業が続き、自宅が倒壊したため、あるいは倒壊を恐れて、うちに戻れず、避難所や避難用テント、親戚や友人宅で過ごす避難者の数は被災地全域で数千人に上るようです。イタリアのテレビでは、特に倒壊した建築物や犠牲者の多いラッツィオ州リエーティ県のアックーモリやアマトリーチェ、マルケ州のアルクワータ、ペスカーラ・デル・トロントが取り上げられがちですが、過去の地震のあと耐震構造のある家を再建したために、死者は出ず、倒壊した建築物の少ないウンブリア州でも、隣州の震源に近い上、震度の強い地震が当初二度発生したノルチャをはじめ、カッシャ、カステッルッチョ、サン・ペッレグリーノやモンテレオーネ・ディ・スポレートなど、周辺地域では、住居や教会が崩れ、今もなお余震が続くため、多くの人が自宅には戻れず、避難をしている状況です。
閑話休題。今日のインタビューでは、最初に「こんばんは」とあいさつされて、夏時間の現在、日本とは7時間の時差があるため、つい正直に「こんにちは」と受けてしまったりしたのですが、そのあたりがどう編集されているかも気になるところです。
地震発生当日に応じたTOKYO FMのインタビューでは、確実にわたしにお鉢が回ると知ってから本番まで2、30分しかない状況で、しかも生放送だったので、予告ができなかったのですが、今回はインタビュー収録と放送の間にわずかですが時間があるので、もしかしたら聞かれる方もいるかもしれないとお知らせすることにしました。イタリアでも聴くことが可能ですかと尋ねると、それはできないけれども、なんと後日、録音して送ってくださるそうで、ありがたいことです。
写真は、今回震源となり被災地となった町の一つ、ウンブリア州のノルチャ(Norcia)の町の中央広場です。中央の像は、ノルチャに生まれ、西洋の修道会制度の基盤を築き、ヨーロッパの守護聖人の一人である聖ベネデットです。後方に見える聖ベネデット教会にも地震による被害がありました。ノルチャは、イタリアを南北に縦断するアッペンニーに山脈に属する、シビッリーニ山脈の懐に抱かれた町で、写真でも背景に、夕日を浴びた高峰が見えています。この美しい山脈にある活断層が、今回の一連の地震の原因となり、周辺地域は、古代ローマ時代にも記述があるほど、古来地震の多い地域です。また過去の地震も余震が長く続いたことが多く、今回も、最初の地震から8日経った今も、なお余震が続いています。被害地域の住宅や建築物を見比べ、震度や震源からの近さを考慮すると、耐震のある建造物として再建されたはずなのに、倒壊した住宅や公共建造物が、ラッツィオやマルケに特に多く見られ、さっそく捜査が開始されています。どうか一刻もはやく余震が収まりますように。
関連記事へのリンク / Link all'articolo correlato
- イタリア中部地震、震源と被災状況 / Terremoto in Centro Italia (24/8/2016)
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Come possiamo aiutare la popolazione colpita dal terremoto?
Come un Paese amico, il Paese che sa come siano crudeli i terremoti, i giapponesi vogliono sostenerla e diversi media nipponici mi hanno chiesto di parlare, scrivere sul terremoto che ha colpito e tuttora sta colpendo il Centro Italia.
Per il programma radiofonico giapponese, "On the planet"
ho parlato della situazione delle zone terremotate, rispondendo alle domande. Verrà trasmessa fra un'ora in Giappone.
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いやあ、なおこさんのお声聞きたかったです。。残念。
私は朝になおこさんのブログを読んでいるので、気づいた時には遅く、しかし夜中の1時過ぎでは起きていられなかったですね。。。
一昨日の夜から熊本でも余震とみられる地震が続きました。
少し落ち着いてきたところへ震度5では熊本の人達はさぞ怖かったのではないかと思います。母の施設でもエレベーターが長時間停止して支障があったそうです。
今週はまた台風も来て東北、北海道でかなりの被害がでています。本当に自然の力はすごいです。
イタリアでも、被災者の皆さんが少しでも良い方向へ進めるように願っています。
なおこさんのお写真のように美しい街だったのに、本当に残念です!こちらの地方、やはり古来から地震が多い地域でもあったのですね!それなのに耐震対策が遅れていたのでしょうか?
まあ、今は、何と言っても一刻も早い復興を願うしかないと思います。
なおこさんがFM OSAKAで状況をお話されたら、日本人もいっそうこの度のイタリアの地震につきて感心を持ち、募金活動などもまた意欲的に参加する方が増えると思います。なおこさんもPCが壊れて大変な時期とは思いますが、インタビューお疲れ様でした♪
早くPCの方も回復するといいですね!
せっかくのラジオ放送、その聴き逃してしまいました。
イタリアの状況を日本のリスナーのために語ってくださってありがとうございます。
なおこさんなら、
冷静に客観的に、
なおこさんが今把握なさっておられることを
誠実にお伝えくださる安心感があります。
地震発生から時間が経過するにつれて、
被害状況の深刻さが明らかになっていきますね。
まだ揺れが続いているようで、
心配ですね。
不安な気持ちで避難生活を余儀なくされている方々に、
一刻も早く平安が取り戻されてほしいです。
日本でも、
先日の台風によって尊い命が奪われ、
大きな被害が出てしまいました。
自然災害はときに避けようもないことでもありますが、
どうかこれ以上災害なく、
地球環境が大暴れしないでいてほしいと、
願わずにはいられません。
イタリアの場合は群生地震が続いたあとに大きな地震が起こったり、大きな地震のあとに余震が続くことが多いのですが、なんと日本でもこんなに日をあけて、また熊本で大きな揺れが観測されたんですね。すでに打撃を受けた家屋や山などが持ちこたえて、どうかこれ以上被害が出ませんように。お母さまがお住まいなんですね。さぞかしご心配されたことでしょう。
イタリアの被災地への温かいお気持ち、ありがとうございます。
日本でも台風で犠牲者が出るほど被害が大きかったのですね。イタリアでは今回のような地震でも、大雨による土砂崩れや洪水で人命や家屋が失われる際にも、「緊急事態」や「突然の悲劇」ではなく、日頃から災害に耐えられるような町づくり、造成、再建をしていなかったために災害時に起こってしまう悲劇で、「予告された悲劇」(tragedia annunciata)であると言われ、地方行政などが管理責任を問われることがよくあります。今回の地震では、耐震構造のある町や建物の再建がきちんとするべきとおり前回の大地震後にできていたかどうかが、震源となった各地および周辺で明暗を分け、すでに再建費用の配分や任された業者、選定基準や汚職がなかったかどうかについての捜査が始まっています。地球環境の爆走がないように祈ると共に、自然の脅威を前提とした安全な家づくり、町づくりも、行政に考え、実行してもらいたいものです。


先日、ペルージャ行きの件でコメントさせていただきました。ブログを今朝、読ませていただいたので、間に合いませんでした。来週の金曜日にローマに入り、翌日ペルージャに入り、4泊します。その後は、フィレンツェへ移動します
だから、お話をぜひ聞きたかったです😊
ペルージャ行きは、とても迷っていたのですが、友人とホームステイさせていただくおじいさんに大丈夫だからおいで!とメールをもらい、行くことに決めました。
Assisiには行きたいと思っています。
今、ペルージャはどんな感じですか?
ペルージャの中心地では余震等はありますか?
大好きなイタリアで起こった地震、私にできることから、やって行こうと思っています。
今回の地震では、責任は大地や地震にあるのではなく、地球は当たり前にしなければいけないことを時に繰り返すだけで、住宅などの建築に問題があったのだと、記事でもよく見かけます。地震や台風、日本でもイタリアでも、そうした災害をうまくやり過ごしていけるような町づくり、家づくりが必要であると感じつつ、これ以上災害による被害が拡大しないよう祈ります。そのためにも、原発の再稼働はもってのほかと思います。
ペルージャ県では、ノルチャやカステッルッチョなど、相次ぐ余震のために、最初は持ちこたえた建築物も崩れる建物があるようですが、ペルージャ市では、特に地震の被害というのは今のところなく安心だと思います。どうか残りの滞在が楽しいものとなりますように。

まだ、日本におりますので、貴重な情報、ありがたいです。
今週の金曜日の夜着いて、ローマ1泊、翌日バスでペルージャへ移動、4泊、その後、フィレンツェに移動、5泊の予定です。なおこさんにお会いできるチャンスがあると嬉しいです。
トーディーの教会の写真、懐かしく拝見させて頂きました。10年前、あの近くで1ヶ月だけですが、ホームステイしてたので😊
ご旅行、楽しみですね。週末は招待もあって、土日とも出かけていてペルージャにはいない可能性が多いのですが、平日でしたら授業と重ならない日時であれば、お会いできます。明日の授業時に、来週中の授業のだいたいの日程が確定し、今日打診のあった別件の仕事についても明日には受けるか受けないかが分かるはずなので、木曜以降であれば、ごいっしょに予定が立てられると思います。Buon viaggio!
