2016年 10月 24日
巡礼の村とパン窯・ピザ窯、ラディコーファニ

食後に村の中心街を散歩すると、家や店は、こんなふうに黒っぽい石とレンガを使って建てられています。巡礼村ということで、このパン屋のように、店頭に巡礼者を描いた札を掲げている店があちこちにありました。かつてこの村を巡礼者として訪ねたフランコによると、この札は巡礼の道しるべではないので、巡礼者を店に呼び込むためのものではないかとのことです。
forno a legnaと大きい字で書いてありますから、この店では、売り物のパン(pane)・ピザ(pizza)・お菓子(dolci)が、いずれも薪(legna)を火にくべて炭にして焼く窯(forno)を利用して作られている(cotto a forno a legna)ことこそを、まずはお客に知ってほしいと考えているのでしょう。一昔前のようにこうして焼いたパンは、1週間、いや、10日でも長持ちして、カビさえ生えないようにすれば、少々かたくなってもおいしく食べられると、夫や義父、セニガッリアのパン祭りで話をしていた講師も言っています。ピザ屋で食べるなら石窯で焼いたピザでないとと、一見よさそう、おいしそうなピザ屋があっても、電気釜ではなく、きちんとした石窯があることを外からのぞいて確かめなければ、夫は入りたがりません。

この店では、「窯に火をくべてパンやピザを作っているんですよ。」ということを、そうやって言葉で記すだけではなく、木の看板の左端に、こんなふうに素人っぽい、木彫りかつ炎の赤い色つきの絵で示しているのが、味があっていいなと思いました。
ミジャーナのうちのピザ窯が完成するのは、いつのことでしょう。先週の帰りの車の中で、今週末にもフランコたちが手伝いに来てくれるらしいことに決まったため、今週も夫は、仕事から帰るとミジャーナでそのための準備作業と、ひどく忙しくなりそうです。
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Bellino il paese di Radicofani, tappa della Via Francigena.
Carina l'insegna di panificio con il disegno di forno a legna.
@Radicofani (SI), Toscana 23/10/2016
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重厚なレンガ作りの店と巡礼者は、独特の文化を感じます。
私は、イタリアのお店では すべて石窯を使用していると思い込んでいました。
ご主人様が石窯のピザにこだわるほど、味がちがうのですね。
だからこそ、週末の苦労も惜しまずに作業を続けられるのでしょう。
フランコさんとの石窯作りは大変でも
素晴らしく美味しいピザを自宅で作ることを夢見ている今が
最も楽しい時なのかもしれませんね♪
それは、ご主人様のようにピザ好きのイタリアの方は、ゆずれないところですネ!
日本でも、というか、家の町でも、ピザ窯があるお店は3~4軒あるので、やはりお店でいただく時は、ピザ窯のあるお店でいただきたいと思ってますよ(^^♪
なおこさんのミジャ―ナのお家のピザ窯が完成するのが私も楽しみでなりません(*^_^*)

昨日の紅葉の写真、とても綺麗ですね。黄色もいいなあって
思います。温泉はいかがでしたか?肩の痛みに効いたでしょうか?
旦那様のピッザへのこだわりは日本人で言う所の何でしょうね?お米、味噌汁、蕎麦??窯から作り、自作のピッザとは
なおこさんは色々ご心配もあるでしょうけど、とても微笑ましく思えます。今度イタリアへ行ったら、こんな石釜で焼いたピッザを食べてみたいです。。
大好きなピザのためとあって、今回の作業は大変でも、いつもに比べるとうれしそうです♪
果たして年末までにピザ窯は間に合うのでしょうか? 食べられる日が来るのが楽しみです。