2016年 12月 13日
滞在許可証手数料70.46€のみで発行料撤廃~政府負け道理が通ったイタリア
滞在許可証発行料の撤廃が決定しても、実際にイタリア全国の警察にその通達が行き届いて、移民が発行料を払わずに済むまでには、まだまだ時間がかかりそうだとは、7月下旬にも予想がついていて、ブログ記事でも言及しています。(下記リンク参照)そのため、9月のイタリア政府の上訴のニュースを知ったときも、情報の混乱を避けるために、10月に国務院の判決で、発行料撤廃の判決が覆ったら書こうと考えていました。
9月から10月にかけて発行料撤廃判決の執行が停止されたためか、警察など関連機関のサイトに、発行料撤廃の記載や必要な料金の明示がない場合が、まだ多いようです。そのためでしょう、最近になって、この件について問い合わせがあったので、そういう方が他にも多かろうかと、ここに状況を説明しました。ただ、具体的に、もし不要に高い金額を要求されたらどうすればいいかと尋ねられても、わたしではお答えしかねます。すでにインターネット上で、費用は70.46€の手数料のみでよいと提供する警察署(リンクはこちら)もあれば、わたしに質問をされた方のように、以前よりさらに若干高い金額を要求される場合もあるようで、居住地域や同じ警察署内の担当者のだれに当たるかによって、事情もかなり違ってきますから、やはり現地にお住いの方に尋ねる必要があるでしょう。発行料撤廃に向けて訴訟を起こしたIncaやCgilのお住いの地域の支部などに、問い合わせてみてはどうでしょうか。
関連記事へのリンク
- 撤廃! 80~200ユーロのイタリア滞在許可証発行料 (25/5/2016)
- 滞在許可証イタリア法外な発行料撤廃その後、EU市民家族用滞在証&ローマからパリに飛んでも入国審査 (22/7/2016)
- 要注意! クリスマス旅行で行ける海外の国は滞在許可証次第、イタリア・ヨーロッパ (13/12/2016)
参照リンク / Riferimento web
- Permessodisoggiorno.org - Di nuovo la tassa sul permesso di soggiorno è cancellata (26/10/2016)
*追記(2017年6月29日)
理不尽なことに、2017年6月9日以降、この発行料が、イタリア語での名称は変更となったものの、かつての半額、滞在許可証の有効期間に応じて40・50・100ユーロではありますが、復活しました。申請を6月9日より前に終えている申請者についても、まだ発行を受けていない場合には、新たに定められた発行料を払わなければいけないことになっています。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
- 非道理が通るイタリア、裁判で撤廃となった滞在許可証発行料が6月9日以降半額ながら復活 (28/6/2017)
基本、自分のことは、自分がしっかりとして調べなければならない!
当たり前のようで日本に住んでいて、そういう法律的なことは、全国的に自動改正されている日本という甘々な国に暮らしているとマヒしていそうです!
まあ、日本でも税金に関しては、徴収されるものは督促も来ますが、返還されるお金に関しては自分が手続きを踏まなければ返ってはこないということも有りですが(笑)
来年、配偶者用の滞在許可証を更新しなければというこのタイミングで、いろいろな方から更新時に起こった手数料をめぐるトラブルを耳にして不安を感じていたところ、このように明確に記載して下さって大変助かりました。
コロコロと制度の変わるイタリア。
変わるだけならまだしも、新制度の通達と実行の足並みが揃わないことが混乱を招く大きな原因。実際、既に更新を済ませた方の中には手数料を払わずに済んだ方、受け取り窓口まで辿り着いたらそこで請求された方、様々でした。
石橋を叩き割って渡るようなつもりで、警察署で事前に細かくしつこく確認してから手続きに臨む必要がありそうですね。
・EU市民家族用滞在証(記事の中ほどに記載があります)
http://cuoreverde.exblog.jp/25477584/
・EU市民家族用滞在証、イタリアの場合 / Carta di soggiorno per familiare di cittadino UE
http://cuoreverde.exblog.jp/17703068/
警察署でいろいろ問題があって出直しというのはいやですよね。どうかひなさんの申請手続き、うまく行きますように。
いよいよ無期限の許可証を手にできることと、めでたく結婚5周年を迎えることを祝って、どこか旅行へでも出掛けたいなどと大変お気楽な二人ですが、今まで幸いなことに書類手続きに関して大きなトラブルに巻き込まれることなくここまでやって来られましたので、どうか今回もスムーズに…と願うばかりです。