2017年 01月 19日
地震・雪崩アブルッツォ州ホテル現在死者4名行方不明者25名以上、イタリア中部地震
Sequenza in Italia centrale: aggiornamento del 19 gennaio, ore 11:00 https://t.co/67LaQWeXFo
— INGVterremoti (@INGVterremoti) 2017年1月19日
昨日も今日も仕事や用事で出かけていたため、うちにいてテレビやツイッターで地震情報を確認できるときだけ、状況を把握しようとニュースや地震関係のツイートを見て、昨日の段階では、8月・10月の地震で被害をすでに受けた地域および、新たな震源の近くで、建物の崩壊などがあったものの、死者はないようだと聞いて、安心していました。ただ、今回の地震が起きた地域は、昨年8月以降一連の地震に比べて、かなり震源が南に移動しているのですが、やはりアッペンニーニ山脈の高峰およびその山間・周辺に存在する地域で、そのため、最近のイタリア中・南部における大雪のために交通が遮断され、停電になった地域もある上、そもそも、山間部には携帯電話の電波が届かない地域も少なくなく、そういう場所で停電のために固定電話が使えないとなると、緊急連絡も取れないわけで、昨夜の時点で、震源近くの地域との連絡を取ろう、雪をかき分けて何とかたどり着こうという対策を、ニュースで聞いていました。
そこで、今朝、出かける前に状況を確認しようとテレビニュースを見て、アブルッツォの標高約1200メートルの高さにあるホテルで、地震の後家に帰ろうと、除雪車が来て道が通れる状況になるのを待っていた宿泊客および従業員が、地震によって起きた雪崩でくずれたホテルと雪の下敷きになったというニュースを見て、驚きました。山の上には4、5メートルもの雪が積もっていて、その雪が地震で崩れたのは、ちょうど地震で津波が起こって、家々がなぎ倒される状況を思わせると、レポーターがニュースで、その惨劇の恐ろしさを伝えていました。

従業員一人、たまたま外に出ていた客1一人の目の前で雪崩がホテルを押しつぶし、すぐに助けを呼んだようですが、2メートル以上もある雪を押し分けて救出作業に向かったために、到着も救出も遅れ、わたしがうちを出る前には1名だった死者が、夜のニュースでは2名に増え、極寒と雪のために、行方不明者の安否が気遣われたのですが、今記事を書く前にオンラインニュースで確認すると、死者が4名になっていました。
前回から今回にかけての一連の被災地の中には、ただでさえふだんから携帯電話の電波が届かない地域があります。夏にコモの友人たちがシビッリーニ山脈を訪ねて、「こんなに電波がまったく届かない場所が多いなんて」とあきれていて、そのときは、電波がどこもかしこも届くことが当たり前だと友人たちが思っていることに、わたしたちはあきれていたのですが、今回は、特に大雪のために交通手段が断たれ、雪による停電で、携帯電話がそもそも使えない地域で、固定電話が使えず助けが呼べない可能性もあります。今回の雪崩も、たまたま二人、危険を免れ、惨劇を目撃した人がいたからこそ、事態が把握できたわけです。これ以上の被害や惨事が、人知れぬうちに起こっていて、あてのない助けを待っていることのないよう、早急に被害や悲劇の可能性のある地域に、連絡および訪問ができるよう、そして、一刻も早く、せっかく誕生日などを祝うために、静けさや山の美しさ、喜びを求めて、この宿を訪ねた人々、そうして、その宿で仕事をしていた人たちが、少しでも多く、まだ命あるうちに救出されますように。
*追記(1月20日15:04)
#イタリア中部地震 まずは6名無事救出。#アブルッツォ で一昨日の #地震後 山のホテルが #雪崩 に押し流され 行方不明者の捜索・救助が続いています。救出されたのは8名というツイートも見かけましたが先ほどのskyTG24で「8名は6名の誤り」と訂正がったので情報錯乱か。#地震 https://t.co/4XZ9LwMw4z
— ペルージャイタリア語・日本語屋 石井直子 (@naoko_perugia) 2017年1月20日
LINK
- INGV terremoti - Sequenza in Italia centrale: aggiornamento del 19 gennaio, ore 11:00
- Repubblica.it - Valanga su hotel Rigopiano. Estratti tre corpi, quarto localizzato. Forse 30 i dispersi


このような事故があると、観光にも影響が出て大変なことでしょう!!
被害にあわれた方の一刻も早い救出を祈ります!