2017年 03月 04日
絶壁の里にも春、トスカーナ アルノ渓谷
ひそやかに咲くかわいらしい花を見つけて、教えてくれました。
麦畑やブドウ畑の間に伸びるトレッキング・コースを歩いていくと、小川に出会い、それからは道が小川に沿って進んで行きます。
小川のそばでは、つぼみが育ったスイセン(narciso)も見つけました。
さらに先に進むと、「硫黄水の水源」(sorgente dell'acqua zolfina)という道しるべがあり、傍らの階段を下りて、小川の岸辺に出ると、
川の向こう側に、硫黄水の水源があります。この水の通り道は、地面や枯れ葉の色が、他の部分と違っています。
先に水源に着いた夫が、「煮えたぎるようで熱いよ。90度くらいあるんじゃないかな。ちょっとだけ触ってみたら。」と言うので、そんなに熱いなら触る気はないと答えると、「ほんのわずかの間なら何も起きないよ。」と夫が返します。そこで、さっと手を出して硫黄水に触れ、すぐに手を引っ込めたのですが、ちっとも熱くありませんでした。例によって、夫の冗談だったのです。
硫黄水は、水源から出てすぐに、この小川に流れ込みます。写真の右手に、土手から岸辺に下りる階段の木の手すりが写っています。
実は、本来のトレッキング・コースでは、この階段を通って、硫黄水の水源へと下りるようになっているのですが、せっかちな夫はその少々手前に、土手が低くなっている場所を見つけて、川原に下り、そのまま小川に沿ってここまで歩きました。わたしもうっかり夫について川岸を歩いたら、川はきれいなのですが、歩きにくくて大変でした。
この日は、イタリアで最も美しい村の一つであるトスカーナのカステルフランコ・ディ・ソープラの中心街を訪ねたのですが、観光客の少ない2月の日曜日は、多くの店が閉まり、寂しい風情でした。中心街のバールで、中にいた人に尋ねたら、「独特だから、ぜひ訪ねてみるといい」と教えてくれたのが、このアルノ渓谷の断崖(Balze del Valdarno)です。
こうして断崖が見え始めてきた場所に車を置き、散歩を始めました。駐車した車の前方、上の写真の右手には、ブドウ畑が広がっています。
トレッキング・コースのうち、わたしたちは、上の地図の写真にピンクの矢印で示した場所から、ピンクの四角で囲んだ硫黄水の水源まで歩いて、再び出発地点まで引き返しました。
思いがけず、不思議な断崖の眺めを楽しみながら、緑の中を歩くことができて、うれしかったです。
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I piccoli fiori e boccioli sui rami,
i boccioli di narciso lungo un ruscello,
sta arrivando la primavera anche nella pianura
tra le balze del Valdarno. 19/2/2017
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晴天の日のトレッキングはどんなにか素晴らしいことでしょうか(^^♪
2月という時期のためか、閑散とした雰囲気ではありますが、ソレがまた良いですね~
人混みだとせっかくの景色もですから・・・
硫黄水の水源、やはり匂いはしましたでしょうか?
私、硫黄の香りの温泉が大好きです~(*^_^*)
羨ましいような休日の過ごし方です♪
素敵なお写真、ありがとうございます(^_-)-☆