2017年 04月 16日
復活祭食の祝福・チョコ卵と極寒天気予報
卵とチーズをふんだんに使い、今年は夫も手伝って義母が焼き上げた復活祭のパン(torta di Pasqua)、ゆで卵、甘口ワインのヴィンサントや赤ワインが、朝食のテーブルに並びます。写真は7年前の復活祭のときのものですが(詳しくはこちら)、この日の朝食は毎年変わりません。復活祭のパンやゆで卵、赤ワインは、今日の祝いの昼食の席でも、食卓に上りました。
この祝いに欠かせない飲食物を、今年は夫とわたしが、昨日教区教会に持って行って、列に並んで祝福してもらいました。ですから、ゆで卵も、単なる卵ではなく、祝福を受けた卵(uovo benedetto)と呼び、今日は、この祝福を受けた大切な卵の殻を、鶏にエサとしてやるのだと、夫たちが言っていました。
昨日の午後は、教区教会では15分ごとに、復活祭用の飲食物の祝福が行われ、午後5時半前にわたしたちが教会に到着すると、祭壇は色とりどりの花に飾られ、多くの人たちが、祝福してもらう飲食物を大きなカゴに入れて、椅子に座っていました。カゴの中にチョコレートの巨大卵を入れている人さえ、何人か見かけました。写真は5時半からの祝福が終わり、人々が教会を去ってから撮影したものです。
学校は復活祭休みなのですが、最近は、復活祭の準備に、東奔西走していました。姪たちに贈るチョコレート卵や義父母に贈る職人が作った鳩の形のケーキ、コロンバを購入しに行き、今日は義父母が他の親戚も昼食に招待していたこともあって、教会に飲食物の祝福をもらいに出かけるほか、かなり前から、あれこれと準備を手伝ってきました。
今朝は思いがけず、夫がわたしにもチョコレート卵を贈ってくれてうれしかったです。平和のために活動を行うアッシジの慈善団体が販売しているものです。
祝いの昼食の前菜には、復活祭のパンを切って、カーポコッロと呼ばれるサラミを載せ、祝福卵を添えました。パスタの後のセコンドには、復活祭ということで、子羊の肉も並びます。デザートにはチョコレート卵やコロンバを食べ、食後は片づけのあと、いろいろとおしゃべりをしました。
畑に散歩に出かけて、鶏小屋に近づくと、「ひょっとしたらエサがもらえるかもしれない」と考えたであろう鶏たちが、近づいてきました。今年の干支の鶏はまた、復活祭のパンやゆで卵の卵を提供し、今日の祝いのために大活躍をしてくれました。そこで、畑で、フダンソウ(bietola)のわたしたち人間が食べるにはかたすぎる外葉を、たくさん摘み取って、鶏たちにやりました。最初の1羽は、恐る恐る近づいて、ついばんで食べていたですが、その様子を見て、やって来て食べ始める鶏の数が増え、最後には遠方から飛ぶように他の鶏たちも駆けてきて、夢中で青葉をついばんでいます。
昨日は久しぶりに雨が降り、今朝は庭のヒナゲシたちがまだ雨にしっとりと濡れていました。激しい風に散った花も多いのですが、また新たな花が咲き、最近は毎朝20輪ほどの花が咲いています。
この1週間は日中暖かい日が続いていたのですが、天気予報によると、ペルージャでは今週火曜日に雨が降ったあと急激に気温が下がっていき、最低気温が水曜は3度、木・金曜は1度、土曜はなんと-2度になるということです。確実な予報は、33時間前にならないとできないとは言うものの、週末にひどく冷え込むという予報がかなり前から出ているため、心配しています。寒いとつらいのはもちろんですが、暖かい日が続いたために、温室から出して、つぼみができているレモンの木や、すでに畑に植えたトマトやレタスの苗が、寒さで打撃を受ける可能性が大きいからです。
今週半ば以降、イタリアを旅行される方は、天気予報に十分ご注意ください。
いつも美しい夕景や、
季節を感じる花々と、
なおこさんのお仕事を頑張っておられる姿勢に、
こちらのブログにお邪魔するたび感動をいただいています。
ひなげしや藤の花、
きれいですね。
もう藤の花が花盛りなのですね☆
こちらでもこれから咲く季節を迎えるのが楽しみです。
そちらも不安定な気候となりそうでしょうか。
こちらでも、先週末はいきなり真夏日となったり、
また同じ国内でも北のほうは真冬の寒さの日があったりと、
かなり気温の変動も激しく、
体調管理に注意が必要そうです。
気候が安定しないと、
植物や農作物に影響が出るのが心配ですね。
日本もすでに冬からの気候の影響を深刻に受けている農作物も出てきています。
ここから先、できるだけ穏やかに季節が推移していってほしいものですね。
それにしても、お義母様のこのパン、私も頂いてみたいですー美味しそうですよね。。お庭の鶏さんも可愛らしいです。
コロンバはローマのまゆみさんのブログに写真がありましたが、鳩の形には見えませんでした、どんな味なのかなあと思います。
かなり寒くなるような予報なのですね、野菜が無事でありますように。。。
世の人の罪を背負って十字架に架けられたキリストが、死にうちかって復活したことを祝うということで、キリスト教ではとても大切な祝祭なのです。姪たちも大きくなりましたが、チョコレート卵を受け取るときは、やっぱりうれしそうでした。わたしも小さな毎日のさまざまなできごとこそ大切なのだと最近ことに感じています。温かいコメント、ありがとうございます♪
日本でもそんなふうに気候が不安定なのですね。すでに冬の気候に影響を受けている農作物があるとは。ウンブリアではオリーブの実へのハエによる被害と損害が昨年も多く、うちでも収穫できたのはごくわずかで、苦労して得たオイルも、質がいまひとつでした。日本でもイタリアでも、そうして世界中でも、今年は農家の方が手をかけて育てられる作物が無事に育ちますように。
復活祭のパン、チーズと卵たっぷりでおいしいですよ。畑にレタスや青菜を取りに行くたび、外の葉は鶏たちにやるのですが、びっくりするほどの勢いで駆けてくるので、よっぽど野菜が好きなのか、競争が好きなのか、おなかをすかせているのかのいずれかと思います。コロンバ、本物の鳩の形に近いと、細く小さくなって、皆が食べられるほど量がないためか、ケーキはかなり太っちょさんです。味は、ウンブリアの同じ店でも、いろいろな味や材料から選べることになっているため、イタリア各地だとかなり違ってくるかと思います。わたしたちは今回はクルミとイチジクが入ったものを選びましたが、他にもチョコレートと洋梨なが入ったコロンバもありました。ありがとうございます。3月に花壇に植えて芽が出始めた草花や少しずつ育っているコスモスらしき植物、何とかこの極寒を乗り切ってくれますように。