2017年 04月 22日
衣脱ぎ咲くよヒナゲシ寒い朝

今朝は、ヒナゲシ(papavero)のつぼみが少しずつ、つぼみ全体を覆っている殻を脱いで、花を開き咲いていく様子を、庭で見ることができて、とても興味深かったです。ペルージャでは早朝の気温が、零度あるいは-1度まで冷え込むと言われていたため、よろい窓と窓を開けたのは、午前9時頃でした。寒さのために、咲く準備がいつもに比べて、2時間ほど遅れたようです。人にもせっかちな人とのんびりな人がいるように、そのとき、まだようやく衣を脱ぎ始めたつぼみもあれば、その真っ最中のつぼみもあり、あるいは、ほぼすべて脱ぎ終わって今にも咲こうという花があり、思いがけず、ヒナゲシがどんなふうにつぼみから花となるのかを、知ることができました。

咲くヒナゲシの花は、背筋をまっすぐに伸ばして、天に向かって開いているのですが、ご覧のように、つぼみの間は、緑色の殻をかぶり、首を垂れています。そうして、このうつむいたつぼみの状態が、かなり長い間続きます。

つぼみが花になろうというときは、まずはこの地面を向いていたつぼみの先端が、背筋を伸ばして、空に向かいます。そうして、ほんの少しだけ殻が開いて、深紅の花びらがわずかに見えます。

つぼみが殻を上へ上へと押し上げていきます。

このつぼみでは、殻が上のつぼみに比べて、幾分上まで上がっていました。風に揺れぬようにと手で茎を押さえたら、そのわずかな振動で、殻のもう半分が下に落ちてしまいました。
この状態から、さらにつぼみが少しずつ花びらを開いて、冒頭の写真に見えるように、殻が花の下方へと移動していきます。この後、殻が落ちて、さらにつぼみが開き、

こんなふうに花を咲かせるのでしょう。殻から抜け出たばかりのヒナゲシは、まだ花びらにしわが寄っているのですが、その分、独特のあでやかさがあるように思います。

同じ花壇に咲いて、花びらが同じように赤くても、柱頭の色やおしべの色・数などが違っています。

4枚目の写真に見える、殻の半分だけをかぶり、下部が黒いつぼみからは、こちらの花が咲きました。

この数日、早朝の気温が零度に近い日が続いたために、元気がなく花の数も少なかった庭のヒナゲシも、今日は早朝こそ寒かったものの、日中は天気がよく、気温も上がったためか、花がまだ元気を取り戻したように見えます。
出かけるときにも、町や道路、麦畑沿いに、ヒナゲシを見かけることが多くなり、そのたびにうれしくなる今日この頃です。


こんな風にお花が開花していく様子を観察出来たら楽しいですね~ありがとうございます(^^♪
最近は、植物園へ行くのが大好きなので、こういうことに興味深々です(^-^)
でも、今イタリアは、寒気が入って、最低気温が-1度とはビックリしました!
そう言えば、旅行中でも、1日の寒暖の差は、日本より大きくて、6月や9月でも気を付けてはおるものを持ってないと風邪をひいちゃいそうでした!
どうかお風邪ひかないようにお身体ご自愛くださいませね~
ちなみに、日本(家の近く)では、まだ藤の花は白い早咲きのが咲いているだけで紫は4~5日先になりそうです!
お花はほとんどいつのまにか開花しているので開く瞬間をこうして観察できるなんてうらやましいです^^
なんだか虫が脱皮しているようにも見えたし^^とても生命力を感じます。
一つ一つの”見て見て、私も咲くわよ~きれいでしょ~!”って声が聞こえてきそう。
植物園、いいですよね。この週末はまだ朝晩涼しいのですが、少しずつ気温が上向きになっています。そうそう、寒暖の差が激しくて、日光がさすかささないかで、気温がかなり違ってくるので、いろいろ重ね着したり脱いだりして、寒暖に対応できる服装を、わたしも心がけています。
愛媛では藤がまだなんですね! こちらはかろうじて花が残り、季節は過ぎてしまった模様です。
norinaさんは脱皮する虫を想像されたんですね。わたしは卵の殻を破って出てくる鳥のひなを思いました。いずれにせよ、ずっと温めて育ってきた命がいよいよ花開く瞬間で、躍動が感じられますよね。ふふふ、確かに、ひなげしたち、そんなふうに互いに声をかけ合っているのかもしれませんね。
