2017年 04月 28日
夜のペルージャ、村上春樹とイタリア村上マニアの火つけ人
Perugia Circolo Del Lettori 28/4/2017
上代から太宰治くらいまでの文学史は、日本の高校で国語を教えていた頃に授業で教え、鴎外や漱石などの明治の文豪や、芥川・太宰・中島敦・志賀直哉などの作品は、現代文の教科書や問題集にあったので、何度も繰り返し読み、教えたのですが、上述のような理由で、たとえば吉本ばななも含めて、現代の売れっ子作家を読むよりも、むしろ近現代の評価が確立した作家の作品を読もうと思うようになったため、村上春樹については、本を昨年読んだほか、時々インターネットで発言や書かれた言葉を読んで、意外と共鳴することが多いのに驚いてはいたものの、村上春樹がいったいどんな作品を書いてきたのか、現在日本や世界の文学界でどういう位置を占めているのかについては、ほとんど知らずにいました。かつて一度興味・関心の蓋を閉めてしまった上に、イタリアに住んでいるために、日本で人気を博す本などの情報に触れる機会が少ないためでもあるかと思います。
それで、イタリアでこんなにも人気がある作家である村上春樹の作品について、アミトラーノ氏が、どんな魅力を感じているのか、そうして、翻訳を通して深く作品に関わった氏の口から、イタリアの知識人としての視点で、村上春樹の作品をどんなふうにとらえているのかに興味があり、また、村上作品について知りたいと思えば、最も的確な教えが得られるだろうと考えて、今夜の講演に参加しました。講演はとても興味深く、また楽しかったのですが、写真を選んだり考えて書いたりしていると遅くなってしまうので、今夜はここで筆を置きます。
ペルージャ中心街の写真は、講演後、駐車場に戻る途中に見かけた大噴水と大聖堂です。冬は凍結防止のためか流れていない水が、まだ寒いものの春になって噴水から湧き出ていて、やはり噴水は水があった方がずっと美しいと思いました。
イタリア語でも出るなんて、やはり人気があるのですね!
家の主人は、好きなようで、というか、そういう話題性のあるものは、一応目を通しておきたいようで、最近の作品はよく読んでいるのを見かけます!
どちらかというと、現実離れをしたと申しますか、SFちっくと申しますか?私は苦手なのであまり読んでないのですが、今トライしたらなおこさんが仰るようにまた違った感想になるかもしれないですね!
自分の年齢によっても読む作品というのは違った見方になるのかもしれないとふと今日のなおこさんの記事を拝見して思いました☆
ペルージャの中心街の噴水、夜も趣がありますね♪
だんなさまがよく読まれているんですね! 昨夜の話の中にも現実すぎるあまりの非現実性という言葉が、村上作品を読み解く鍵として出てきました。
村上作品や作家についてだけでなく、お話を通して、なるほどといろいろ考えることも多くありましたので、感じたことを忘れてしまわないうちに、記事にしておくつもりでいます。
ありがとうございます。ふと見たふと時間のある角度からのその瞬間の美しさというのがありますよね。うまくとらえられたようで、うれしいです。
新しいブログ、楽しみに拝見しますね。