2017年 04月 29日
天気と泥棒被害、ペルージャ

とは言え、この数日激しい北風が吹き続けたために、ペルージャでは再び気温が急降下して、昼は温かいものの、今日も明日も最低予想気温が3~4度となっています。イタリアではたとえ気温が低くとも、太陽の日ざしが強くて、日がさすと、すぐに暖かくなる気がします。庭のヒナゲシ(papavero)も、日光が降り注ぐ下では、風の強さで花びらが飛んでしまうことはあっても、なんだかうれしそうです。
イタリアでは5月1日のメーデーが、労働の日(Festa del Lavoro)と呼ばれ、国民の休日になっています。せっかくの連休なので、朝夫がうちを出る前に、午後はどこかへ出かけようかという話をしていたのですが、昼食時をかなり過ぎた頃、夫が重い表情をして戻ってきました。
この数年、ペルージャでは市内でも郊外でも、家や教会などに侵入しての盗難が続発しています。郊外にある我が家の近所でも、たとえば結婚式などの祝いで、だれもいないときをねらって、泥棒が侵入したということが、一昨年だったかありましたし、夫の亡き伯父が教区司祭を務めていた教会さえ、盗難に遭っています。わたしたちの改築中の家のあるミジャーナでは、わたしたちの家と隣の2軒は、3軒だけ互いに隣接しているものの、他の住居からは離れた場所にあり、公道からはよく見えません。さらに、これまでは定住していた隣家の家族が2軒とも、よそに居を移してしまい、週末などにミジャーナに来るものの、今年に入ってから、3軒にだれ一人泊まる人がいないという日が増えてきました。そうして、そういう状況を利用して、数か月前から、3軒ともが盗難の被害に遭ってきました。それも、妙な犯行で、我が家では、物置き場の錠がこじ開けられて、中にあるトラクター内の軽油が抜き取られ、隣の2軒では、チェーンソーや圧縮機が盗まれ、うち1軒では盗むために、ドアや窓などが壊されるという被害もあったというのです。、
うちでは、夫はしばしば仕事のあと、ミジャーナに畑や果樹の世話や、改築作業に赴いています。また、今月は、以前から業者に頼んでした窓やガラス張りのドアの前につける鉄格子がようやく完成し、その取りつけが3日間かけて行われた上、また、大量の土を運び込んで庭の体裁を整える業者も、数日作業を行ったため、わたしは学校などの授業があって行けなかったのですが、夫は有給休暇を取って、作業に立ち会いました。この1か月ほどは、盗難に遭った隣家の一人が、ミジャーナに戻って生活していたおかげか、泥棒が影を潜めていたのですが、つい最近、その隣人が多くの荷物を引き払って、別の家に戻ったためか、今日は夫がミジャーナに着いてすぐに、うちの木製の扉をこじ開けようとした跡があるのに気づきました。
うちには、新しいものの運搬に苦労するであろうベッドやマットレスがあるほかは、ピザ窯や台所は、作りつけで、盗むことはできず、家具やストーブは夫の祖父の代から使われていた、あるいは、親戚が使っていた古いもので、運ぶのが大変な上に、盗むほどの価値はありません。ただ、木製の扉は、職人さんに注文して、改築中の家に合わせて作ってもらったので、かなりの費用がかかっていますし、いったん危険を冒して苦労して入った泥棒が、盗むものが見つからずに、あるいは探そうとして、何もかも壊してしまうのではないかと、夫は心配して、今夜は一人で、ミジャーナに泊まりに行きました。屋内がかなり寒かったのが、薪ストーブをつけたら少しずつ暖かくなってきたと、今夜夫が電話でそう言っていました。
ようやく形ができてきたと思っていたところに、この泥棒騒ぎです。どうかこれ以上被害がありませんように。夫が無事過ごして、元気で帰ってきてくれますように。
*追記(5月1日)
運ぶのは難しいものの、よく考えたら、冷蔵庫やタンスをはじめ、近年、新しく買ったばかりのものが、他にもありました。苦労して手をかけ、あるいは一つひとつそろえて行っているものを、自らの利益のためにさっと盗んでしまえる、恐ろしい人たちがいるものです。


旅行者を狙うスリとは違うとは思いますが、そのような泥棒さんが増えたとは残念ですネ!
日本でも、空きす泥棒はたくさんいるようで、ツアーに出ると、ツアー仲間の方が、お家の電気を付けっぱなしで出て来たとかお隣さんに郵便物の回収をお願いしてきたとか言っているのをよく聴きます!
日本でもやはり旅行中の留守宅の対策は必要なようです!
犯人は同一人物なのでしょうか、、
重いものも盗み出そうというのは複数犯なのかしら、、
どちらにしてもご主人が無事でありますように。。
そういえばイタリア語の先生が先日言っていました。
イタリアでは殺人や凶悪犯罪とかはそんなに起こらないけれど泥棒はとしかく多いから旅行中は注意してね!と。
美瑛も田舎で隣家どおしは結構離れていますが全くその心配がないのは安全な日本ならではですね。
それにしても盗めるものなら何でもいいのでしょうか?
被害届を出しても警察とかは動かないのですか?
泥棒が多すぎて間に合わない?とか?
本当に今後これ以上の被害にあわなければいいですね。
どんな人がそういうことをするのでしょうか?
ご主人様が心配して泊まりにいく気持ちも、それを心配するなおこさんの気持ちもよくわかります。
どうか何事もありませんように。。
昨日のペルージャの噴水の写真ですが、とても素敵ですね。
こんな風景が生活の中にあるなんてイタリアはやっぱりすごいなあと思います。
おはようございます。
そちらでも、そういうことがあるのですね。
気分が悪くなりますね、人のものに手を
かけるなんて…
素敵なお家だと、いつも見せて貰っています、
自然豊かな場所にあり、夢があるお家
無事に何事もおきませんようにと願いますね。
お花が美しいです~
いつもありがとうございます。
夜でも昼でも、はっとするほど美しい風景が、あちこちにあって、ペルージャの町も歩くのが楽しみです。