2017年 05月 04日
バラがきれいに咲いています、ペルージャ
今は人手に渡ってしまった、そのレスキオの家で、わたしと夫は、2005年の秋から1年あまり二人で暮らしたのですが、そのとき夫が、家の前や木の下に、香りのいいバラを植え、大切に育てていました。2007年初めに、その家が人手に渡り、わたしたちは今も住んでいる、ペルージャの二世代住宅に引っ越しました。そのとき、家具と共に運んだ大切なバラを、レスキオでは、大半をうちの前の小さなバラ園に植えていた、そのバラたちを、どういうわけか、ペルージャの家では、夫は広い畑の金網のそばという居住空間からは遠く、木の影になって、うちからも畑からも見えにくい場所に、植え替えました。
すてきなもの、いいものを見たければ、歩いて動かなければいけないということでしょうか。金網のそばには、大きい木が多く、やや日かげになることもあり、また根を下ろす場所が異なるために、最初は育つにも花を咲かせるにも苦労したバラたちでしたが、毎年少しずつ、新しい環境に慣れ、今ではほとんどの花に、春にはきれいな花が咲くようになりました。
冒頭の写真のバラだけは、レスキオで、家の前ではなく、うちから少し離れた大きな木の下の、ベンチのそばにありました。高く大きく育ったみごとなバラで、今も昔もそれはいい香りがします。レスキオではあれだけ高く育ち、大輪の花を咲かせていたあでやかなバラが、ペルージャでは日が当たらないためか、どの花もややうつむき加減で、枝が低い位置にとどまったままです。鮮やかな深紅とかぐわしい香りのバラが、いつかかつてのように元気を取り戻してくれますように。
同様に、かつて大きくみごとに育っていたのが、このバラです。以前は1メートル以上の高さまで育ち、たくさんの枝に、長い間大輪のバラが咲いていたことを思うと、今もまだかつての咲きぶりにはとても及ばないのですが、植え替えたばかりの2007年に比べると、木がかなり育つようになりました。
この写真で、バラたちがうちの敷地、畑の隅の金網のそば、かつ、大きな木の下にあることが、よくお分かりかと思います。
一方、昔も今も、ほぼ同じ大きさに育ち、淡いピンクのかわいらしい、香りのよい花が、たくさん咲いているのは、こちらのバラです。夫のおばあさんが大切にしていたバラだそうです。
これ以外のピンクや白・黄色・オレンジ色のバラたちは、レスキオでは、虫の被害にあって、木が小さく、大切な花が、つぼみのうちから、しばしば虫に食べられてしまっていたのに対し、今もそれほど大きくはなりませんが、あの頃に比べると、虫の被害もなく、木が二回りほど大きく育ち、花もきれいに咲いています。
おととい、畑に野菜を取りに行って、レタスと共に、一輪ずつ摘んでうちに持ち帰ったのは、以上の五つのバラたちです。他にも白や黄色、オレンジ色のバラなどがあるのですが、畑のさらに奥にあり、おとといは、サンダルで出かけたため、泥の上を歩いて行かなければいけない、こうしたバラのところには行きませんでした。
明日はリハビリに学校の授業に会計士の訪問、あさっては週末ミジャーナにやって来る予定の友人たちを迎える準備と、しばらく慌ただしくなりますが、来週にはまた、畑の奥にあるバラたちの様子も見に行きたいと考えています。
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Molti fiori di rosa bella e profumata
prima a Reschio, ora a Perugia.
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- バラ美しき野菜畑 / Orto, rosa e insalata (2/5/2017)
薔薇に限らず、植えかえをすると、土の質が変わるため、日当たりだけではなくて、土地に馴染むまで時間を用するのかもしえませんネ!
でもこのように大きな枝ぶりを拝見すると、これからますます大きくなり、たくさんのお花を咲かせてくれるのではないでしょうか?
ピンクの旦那様のおばあ様が大切にされていた薔薇、やさしいお色でうれしくなりますね♪
エピソードつきのお花って思うだけでなんだかほのぼのして幸せな気持ちになりますね(^-^)
今日の一枚目のような濃いピンクの薔薇を寒いうちに植えたのですが、やっと蕾がついてきたところで楽しみです。
楽しい週末をお過ごしください。