イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

過去・悔いを断ち切り今を、瞑想講座終了

  悔いや恨みというのは、  
  こうであったらよかったのにという
  過ぎ去ったことについての願望であり、
  すでに起こってしまったことは変えられない。
  だから、過ぎたことは過ぎたことと割り切って、
  心を過去の呪縛から解き放とう。

 過去は思い出、記憶の中にしかなく、未来もまだ実現していないのであって、本当に大切なのは、今このとき、わたしたちがこれからを変えていけるのは、今というかけがえのない、大きな可能性を秘めたときを、どれだけしっかり意識して過ごしていくかということなのだとは、ディーパク・チョープラが、今回に限らず、これまでの瞑想講座でたびたび言っていることです。

 そうなのですが、確か昨日の朝聞いた瞑想講座の第20日分を聞いたとき、導入部で語るオープラが引用した冒頭のような言葉が、心に響きました。

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4/5/2017

 インスタグラムを始めた頃、ディーパクが質問に答えて語る映像が投稿されていたので、見てみたら、なんと、「瞑想講座の間は、メモを取ってはいけない」ということでした。何度も思い返したいような大切な教えや言葉が多いので、それまでは、しばしばメモを取っていて、分厚い瞑想講座専用メモノートまで作って、1冊終えたわたしは、それを聞いて驚きました。確か、メモをすると、その分話を聞くことに集中できなくなるということだったと思います。メモを取っている間は、そのとき話されていることを聞き損なう可能性がある上に、「メモをしたから、また後で聞くことができる」と、聞く態度も気づかぬうちにおろそかになる可能性があるからだろうかと、その投稿を見ながらそんなふうに思い、以後は、残念に思いつつも、今回も含めて、講座を聞いている間にメモを取ることは、いっさいやめました。

 そのために、冒頭の言葉がどうして心を打ったのか、どういう文脈で言われたかも漠然としか覚えていないのですが、記憶のパズルをつなぎ合わせて考えてみるに、「許す(forgive)ということは、過去にこうであればよかった、こうしなければならなかったという自らの実現しなかった願望を捨て去り、そうした過去から、自らに自由になる機会を与える(give)ということなのです。」と言うことだったように思います。と言うのも、オープラが言ったのか、ディーパクが言ったのか覚えていないのですが、「許すという行為は、許すべき相手のためと言うよりも、過去のどうしても変えようのない、思っても悔いても嘆いても仕方のないことに縛りつけられている、そうしてそのために、大切な今というときを生きられていない、今この瞬間に集中できていない自分を、そうした心、過去のしがらみから解き放って自由にすることであり、ですから、むしろ自分自身のためなのですよ。」という教えは、よく覚えているからです。forgive「許す」という言葉のつづりの中に含まれるgive「与える」という言葉を盛り込み、掛詞的に利用しているのがうまいななどと、そんなことに感心しながら聞いていました。

 そうすれば、自分の心がずっと軽やかになるはずです。

 「自分についても、他の人についても、その時々に自分やその人の、その時点のレベルでできる最善のことをしたのだと、そう考えて許しましょう。自分を許せなければ、人を許すこともできませんから、まずは自らを許すことが大切です。」というディーパクの言葉は、繰り返し語られたので、記憶に残っています。

 表向きは21日間瞑想講座なのですが、毎回ボーナスに22日目の瞑想もあり、その日は、自分だけではなく、世界や他の人のことにも思いを馳せて、瞑想し、祈ることになっています。今朝は朝8時から肩のリハビリがあったため、第21日分は昨夜聞き、明日も朝早くからミジャーナに行かなければいけないため、最終日、第22日分の講座は、今夜のうちに聞き終えました。と言うのも、無料で聞けるのは、イタリア時間で明日の朝9時までだからです。

 毎回講座を聞いたあとに、教えを内在化し、日々の人生に生かすために、自らに問いかけて記すべく質問がいくつかあるのですが、その質問には人生や生活に深く揺さぶりをかけるものが多く、後で書こうと思ったまま、まだ答えられていない質問がたくさんあります。質問はコピーして、パソコンに文書として保存してあるので、これからおいおい答えていくつもりでいます。ディーパク・チョープラの21日間オンライン無料講座を、わたしが初めて受講したのは数年前で、それはイタリア語版でした。以後、何度もいろいろな西欧言語の講座を受講したのですが、22日分すべて欠かさず聞くことができたのは、今回が初めてで、枕元にMacBookを置いて、床に横になって聞いたりした日もあったのですが、何だかうれしい達成感があります。学んだことを、これからの毎日に少しでも生かしていけたらいいなと感じています。

 写真は、唯一、畑ではなくペルージャのうちの庭に、夫が植えてくれたバラです。撮影したのは昨日で、こちらは今、最初の一輪が咲く準備を整えているところです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-05 23:59 | Vivere | Comments(0)